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Sandfish Records Diary

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麗しのドンナアンナ

 僕は男子校出身であり、振り返るとあの高校3年間が僕に与えた影響は大きかったと思う。昨日読み終えた小説は、男子校の寮が舞台だった。僕が通っていた学校に寮はなかったけど、「おっ、男子校かい」となんとなく懐かしい気持ちで読み始めた。人気女性作家によるなかなか面白い作品だったが、男子校的な要素は希薄だった。あらゆる面で男子校特有の愚かさや純度の高さに欠けていて、多分に女性的だったのは、まぁ、仕方がないのだろう。もし男性作家が女子校の寮生活を描いても、きっとリアリティーを出すのは難しいのだろう。

 その後に観たブルース・スプリングスティーン&E.ストリート・バンドの1980年のライヴ映像の方が、よほど男子校的だった。ひょっとすると、メンバーが男だけのバンドには、どこか男子校的な要素があるのかもしれない。まぁ、場合にもよるだろうけど。

 あの頃一緒にふざけてはげらげら笑っていた仲間達は、今どこで何をしているのだろう。少し気になるけれど、会いたい気もするけれど、わざわざ声をかけるなんて照れくさくてできない。昔からそうだった。僕らの関係性は、あの頃と何も変わらないまま、こうした感情に支配されているのだろう。

 そんなことを思いながら、今朝は佐野元春のレコードを聴いている。当時、僕らの間で一番人気があったというか、共通して聴かれていた。僕はスプリングスティーンやストーンズを聴いていたけど、初期の佐野元春の歌は、どんな音楽よりもあの頃の想い出とリンクしている。「麗しのドンナアンナ」という歌が好きだった。こんなロマンティックな曲が好きだなんてなかなか言えなかったけど、そっと告白するように伝えると、「俺もなんだよ」という答えが返ってきたりした。それはどこかとても男子校的だった気がする。
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by sandfish2007 | 2016-02-05 07:33 | diary | Comments(2)
Commented by アラン・ボブ at 2016-02-06 01:34 x
 私は普段、佐野を聞いてますが、
「麗しのドンナ・アンナ」とは、渋いチョイスですね。
 先日、『ナイアガラトライアングルvol.2』のレコード買いましたが、
佐野の「彼女はデリケート」は、これに入ってる、ロング・ヴァージョンが一番好きですね。
 大滝詠一の曲は、5曲ですが、
『ロング・ヴァケーション』と比べると、勢いがあって、良いと思います。
Commented by sandfish2007 at 2016-02-06 09:45
あ、渋いですか。でも、いい曲ですよね。ナイアガラ・トライアングルは「A面で恋をして」しか知りませんが、高校時代に「彼女はデリケート」のロング・ヴァージョンがかっこいいと、佐野ファンの友達が言ってたのを覚えてます。ナイアガラ関連は人気があるから、僕の周囲でも誰かが持っていそうなので、今度聴かせてもらおうと思います。
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