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Sandfish Records Diary

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ブライアン・ウィルソンの来日公演に寄せて

 天気もいいし、来日も近いし、ということでブライアン・ウィルソンを聴いている。最新作『ノー・ピア・プレッシャー』はとてもいいアルバムだけど、今回の来日公演は名作『ペット・サウンズ』の再現が中心だから、この中の曲はあまり聴けそうにない。もったいない。

 ブライアン・ウィルソンが、初めてソロで来日したのは『イマジネーション』ツアーのときだった。まさかそんな日が来るとは夢にも思わなかったから本当に驚いたし、当日はどきどきしながら観に行った。それからブライアンは何度も日本を訪れている。もう驚いたりしないし、あのときみたいにどきどきすることもないけれど、嬉しい気持ちに変わりはない。

 昔に比べると、大分フラットな気持ちでビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンの音楽を聴けるようになった。若い頃はブライアンの歌がもつ無垢な部分に対して、激しく心を揺さぶられていた。おそらく、ブライアンの音楽を聴くことが、自分の中にある無垢さを見つめ直すことになったからだろう。大人になってからは、ある程度俯瞰して眺められるようになった。無垢であることの意味が、僕の中で変化したからかもしれない。

 長年聴きつづけてきたアーティストのライヴを観ると、いろんな感情が溢れ出す。そして、この音楽が自分の人生の一部であることを再確認する。単にライヴを観に来たのではなく、これまでの自分との再会を果たしていることに気づくのだ。ブライアンのライヴは、僕の中に残っている無垢な部分をきっと揺り動かすと思う。だとすれば、それは嬉しくもあり、照れくさくもある。
 
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by sandfish2007 | 2016-04-06 08:05 | diary | Comments(0)
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