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Sandfish Records Diary

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ダイアルJ.J.5

 眠たい目をこすりながらカーテンを開けると、明るい陽射しに包まれた。歯磨きを済ませ、いつものようにコーヒーを淹れて穴蔵(仕事部屋)へ。小さな窓がひとつあるだけでほとんど陽が当たらない穴蔵も、この時間だけは明るく照らされる。気持ちのいいジャズが聴きたくなって、J.J.ジョンソンの『ダイアルJ.J.5』をかけた。エルヴィン・ジョーンズが叩くドラムが生き生きとしていて、体の細胞のひとつひとつが刺激されていくのがわかる。トミー・フラナガンのピアノも素晴らしい。もちろんJ.J.も。

 陽当たりのいい店で、明るい時間にこんな感じのジャズを大きな音で聴きたい。光に包まれて、5月の風が吹き抜けていく中で、ビ・バップなのかハード・バップなのかわからないくらいの時期のジャズが流れている。僕はランチ・ビールとロール・キャベツ定食を注文する。素敵だ。

 でも、多分、そんな店は僕が住む町にはないだろう。そんなに都合よくいくわけがない。陽当たりのいい店でJ.J.ジョンソンがかかっているとは限らないし、メニューにロール・キャベツ定食があるとは限らないし、あったとしても今度は店の陽当たりが悪いかもしれない。何かが満たされれば何かが欠ける。すべての条件が揃うことなんて稀だ。

 『ダイアルJ.J.5』は、本当にいいアルバムだと思う。J.J.ジョンソンのトロンボーンは脂が乗り切っているし、エルヴィン・ジョーンズとトミー・フラナガンの若者らしい演奏は、まさに5月の風のように清々しい。ベースとサックスは誰だっけな?彼らもとてもいい。つまり全員がいい仕事をしている。ある意味、ここにはすべての条件が揃っている。
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by sandfish2007 | 2016-05-14 07:21 | diary | Comments(0)
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