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Sandfish Records Diary

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マチルダ

 月がきれいな夜だと思ったら、今は太陽が燦々と降り注いでいる。コーヒーを淹れて、トーストにチーズをのっけてかじる。甘いチョコレートを口に放り込む。昨夜も同じくらい甘いチョコレートを口にしたことを思い出す。そんな日曜日の朝、聴きまするはクッキー&ザ・カップケイクスの「マチルダ」。

 昨夜は99回目を迎えた、つまり次回から桁が変わるマンスリーDJイベント「Voices Inside」@バー・ケインズへ。今回は「スワンプ・ポップ」の特集。ルイジアナ産の恋に破れた人達のための音楽…といってもあながち間違いではないだろう。というのも、世界には種々様々な音楽があるけれど、三連バラードほど失恋との相性がいいものはないからだ。スワンプ・ポップの胆は、演り手も聴き手もとにかく心の脇が甘いところだろうか。浮かれ過ぎて失敗する。恋人は去り、傷つく。「でも、しょうがないだろ。お前が悪いんだから」と他人に言われても、そんなことは百も承知だから返す言葉もない。それゆえ余計に悲しい。そんなところがまたコミカルで、つい愛おしんでしまうのだ。

 昨夜は珍しくライヴもあった。ロス・ロイヤル・フレイムスというデュオが、ルイジアナやテキサキへの愛情たっぷりの演奏を聴かせてくれた。スーツでばっちり決めた姿がかっこよくて、やはり服装は重要だと思った。ソウル・マナーを身につけたヴォーカルは新鮮だったし、ギターはいろんな音色を奏でてびっくりした。「地図を眺めながら音楽を聴くと楽しいんですよ」という音楽偏愛者らしいMCもよかった。ライヴは大盛り上がり。クッキー&ザ・カップケイクスの「マチルダ」も聴くことができた。

 帰り道、雨上がりの夜空に月がきれいだった。そんな夜を飛び越えて、今は太陽の光が眩しい。胸には昨夜の余韻がほんのり。口の中のチョコレートの甘さと共に。
 
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by sandfish2007 | 2016-05-22 09:08 | diary | Comments(0)
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