ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

ヘンリー・マカロックに捧ぐ

 昨夜チップス・モーマンの訃報に驚いたばかりなのに、今朝はヘンリー・マカロックが亡くなったのを知り、寂しい気持ちで彼のファースト・アルバム『マインド・ユア・オウン・ビジネス』を聴いている。ジャケットにはヘンリーのサインがある。2005年10月、池袋のレコード屋さんで行われたライヴを観に行ったときにもらった。僕は夕方から店のまわりをうろつき、ヘンリーが来るのを待っていた。ヘンリーは黒い帽子をかぶってやって来た。ジャケットとペンを差し出すと、「やぁ、僕のファースト・アルバムじゃないか」と驚いたような嬉しいような顔をし、隅の方に小さなサインを書いてくれた。このとき一緒に撮った写真もどこかにあるはずだ。

 ヘンリーのギターは、いつもゆったりと流れ、風の中の陽光のようにきらめいていた。僕は彼のそんなミュージシャンとしての個性が好きだった。ジョー・コッカーのバンド、グリース・バンド、ウイングス、ソロ、フランキー・ミラーのバンド、ロニー・レーンのロケット69、いろんなところでヘンリーのギターを聴いた。音楽全体を見渡しながら、導かれるように自然なフレーズを奏でた。アメリカ音楽を演奏するときも、ヨーロッパらしい陰影を感じさせた。

 長く闘病していたことは知っていたから、訃報を聞いてもあまり驚きはしなかった。ただ、彼のようなギタリストがいなくなってしまったことが、とても寂しい。
f0182140_7582879.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2016-06-15 07:59 | diary | Comments(0)
<< 明日への希望 焦らないように >>