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Sandfish Records Diary

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Happy Birthday, Bruce !

 今日は敬愛するブルース・スプリングスティーンの誕生日。67歳になりました。心からおめでとうございます。今も最強のバンドを率いて4時間を越えるライヴをつづけている。その汲めども尽きぬエネルギーには、ただただ驚くばかりだ。数日後には初の自伝本『ボーン・トゥ・ラン』が発売になるが、こちらもライヴに負けじと上下巻の大作で、本の内容を補足するための『チャプター&ヴァース』というCDも本日発売される。圧倒的な仕事の質量。ツアーとレコーディングに明け暮れる日々の中で、いったいどこにそんな時間があったのだろう?1年間にCDを1〜2枚しかリリースしないレーベルをやっている身からすると、不思議でならない。

 自伝を出版するにあたり、ブルースは「まえがき」とした文章をホームページにアップしている。ブルースは自分が育った海沿いの町や自分自身には「どこかインチキめいたところがある」とし、その上で、ロックン・ロールをリアルだと信じて何かが起きるのを待っている人達に対して、ロックンロールを演奏するいつもどこかリアリティに欠ける「自分達」が本物なのだと示すべく魔法をかけているのだという。そのためには、夜の果てまで「決して燃え尽きることのない危険で荒々しい炎のようでいなくちゃならない」と言う。

 僕はといえば、これを読んだだけですっかり心を動かされてしまった。つまり、僕はこの32年間、ブルースがかけた魔法を通して、その向こう側にいるブルースを感じ取ってきたのだ。そうすることで、僕もまた「どこかインチキめいたところがある自分」を「本物」だと信じたかったのだと思う。結局、生きるとはそういうものだし、インチキこそがリアルだったりもするのだ。ただ、そう信じるためにはちょっとした仕掛けが必要なのだろう。僕にとってはそれがブルース・スプリングスティーンの音楽だった。

 改めて、32年間の魔法に最大級の感謝を。そして67歳の誕生日おめでとう。今日はCDショップへ『チャプター&ヴァース』を買いに行くとしよう。自伝も数日後に…。
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by sandfish2007 | 2016-09-23 09:35 | diary | Comments(0)
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