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Sandfish Records Diary

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いくらかましになる

 5年前、多忙とストレスで神経がまいったことがあった。我が身の危機を感じ取った体は動くことを拒否し、僕は数日寝て過ごした。それ以来、僕は疲れやすくなり、慢性的な背中の凝りに悩まされるようになった。一度危機感を覚えた僕の体は、過剰反応を起こすようになり、追い込むことを許してくれない。気力が持続せず、これまではできていたことができなくなった。

 原因を探ってみると、心当たりはいくつもあった。ひとつひとつは簡単に乗り越えられそうに思えるのだが、束になってかかってこられるとなかなか手強い。そして、どれも共通して解決の糸口が見えなかった。

 僕はこれまでのやり方を見直すことを余儀なくされた。自分に負荷をかけずに、淡々と物事をこなす必要があった。火事場の馬鹿力はもうないことを認め、受け入れることにした。楽しもうとすることが時にストレスとなることに気づき、楽しみは後からついてくるものと位置づけた。それは思考回路を根本的に変更することを意味していた。自分の性格の一部を修正し、日常生活に当てはめていった。周囲の自分に対する認識も、できるだけ自然に変えていこうとした。

 困ったのは、パソコンに向かうことが、状況を悪くしていると気づいたことだった。レーベルの仕事もアルバイトも始終パソコンの前に座っていることを強いられる。できるだけ神経を高ぶらせないように努めているが、こればかりはどうしようもない。スローダウンしても立ち止まるわけにはいかない。

 20年前の自分が見たら、今の状態は完全にノーだ。気力は年齢に左右されず、いつまでも持続するものだと信じていた。僕はそんなかつての自分に語りかける。「まぁ、そう言うなよ。少し時間をくれないか?いくらかましになるから。今朝はいつもより背中が楽なんだ」。
 
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by sandfish2007 | 2016-10-24 08:28 | diary | Comments(0)
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