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Sandfish Records Diary

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モーズ・アリソンに捧ぐ

 モーズ・アリソンが亡くなったという。立て続けに届く訃報に淋しさを隠せない。モーズ・アリソンは、僕のようなロック・ファンからすると、ジョージー・フェイムの師匠格といった位置づけだろうか(浅い見識で申し訳ない)。このブルースとカントリーを体内に併せ持つジャズ・ミュージシャンは、海を越えたイギリスのヒップな若者にも熱烈に愛された。どういう理由でかはわからないが、彼らはアリソンの音楽の中にある熱のようなものに反応したのかもしれない。他のミュージシャンとはどこか違う異端な熱に。

 昨夜はアルバイト代が入ったので、馴染みの店をはしごした。どちらの店でも、レナード・コーエン、レオン・ラッセル、モーズ・アリソンの話をした。2軒目の店は、扉を開けるとモーズ・アリソンが流れていた。50年代のベスト盤で洒脱な演奏だった。「モーズ・アリソンはバーとの相性がいいんですよ」とマスターが言った。それは確かにその通りだった。「これ貸してくれないか?」と訊ねると、マスターは「いいですよ」とCDを僕に手渡し、今度は60年代のアリソンのレコードをかけた。しばらくして、1軒目の店主がやって来て、カウンターに並んで一緒に呑んだ。気がつけば午前3時30分を過ぎていた。外に出ると夜はどこまでも深く、いつまでも明けないように思えた。

 だから、今朝は寝坊をした。今は貸してもらったCDを聴いている。モーズ・アリソンが深酒した翌日の朝との相性もいいことを知った。享年89歳。どうか安らかに。
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by sandfish2007 | 2016-11-17 12:12 | diary | Comments(0)
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