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Sandfish Records Diary

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ケインズ16周年の夜

 昨夜、馴染みのバー「ケインズ」が16周年を迎えた。記念イベントがいくつか予定されているそうだが、この夜は隔月でやっている「かわECM」(注:ECMというレーベルの音楽を中心にかける静かでゆるめなDJイベント)の半スピンオフ版というか、ピアニストである田尻有太が中心となって企画したもの。いつものECM作品群に、フリージャズやそれに類するもの、そして田尻のソロ・ピアノ演奏。「バー・ケインズ」という音楽的な裾野の広さでは国内屈指のバー(と言っていいと思う)にふさわしい夜となった。

 田尻のソロ・ピアノを聴くのは数ヶ月振りだったが、格段にレベル・アップしていることに驚かされた。流れるようなタッチは、強すぎず弱すぎず、ぎりぎりのところで踏みとどまることで、演奏のダイナミズムが増し、持ち味である美しいフレージングが際立つようになっていた。このまま録音して発売してもいいくらいのクォリティーだと思った。これからもっとよくなるのだろう。これだけの演奏ができるのなら、認められるべきだし、そのチャンスはあると思う。期待したい。

 写真は昨夜かかったレコードとCDのほんの一部。レコードはアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハで、ドイツのジャズ・ピアニスト。「激しいセロニアス・モンクみたいだな」と思ったら、ウィキペディアに「セロニアス・モンクの全作品録音を完遂した」と書いてあった。なるほど。手前のCDはフランク・アヴィタビレ。「ECMにしては明るいな」と思ったら、やっぱりECMのアーティストではなかった。田尻が好きなフランスのピアニストで、演奏を聴けば影響を受けているのがわかる。奥のCDは、僕が帰るときにかかってたもの。確かクラシック・ヴァイオリンの人で、ピアノはショパン・コンクールで優勝した女性(マルタ・アルゲリッチではない)。これはECMだったかな?

 「ケインズ」に行くと、知らない音楽をたくさん聴くことができる。自分の領域がいかに狭いかもよくわかる。だから、楽しい。
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by sandfish2007 | 2017-02-02 10:19 | diary | Comments(0)
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