今日は敬愛するジョージ・ハリスンの誕生日。ジョージが歳を重ねることはもうないけれど、それでも誕生日は毎年やってくる。だから、お祝いをするのだ。
ビートルズの中で最年少だったジョージは、19歳でデビューした。当時の写真にはまだあどけなさが残っている。しかし、27歳でソロ・アーティストになったときには、キリストのような髭をたくわえ、思慮深い目をした大人になっていた。短い期間にあまりに多くのものを見てきたことで、ジョージの精神は急速に成長したのだろう。
もし自分が時代の流れからはずれていると感じても、信じることをやりつづければいい。そうする方がむしろ近道かもしれない。なぜなら、周囲の状況に踊らされている人よりも、ずっと早く自分が求める場所に辿り着けるかもしれないのだから。かつて、ジョージはインタビューでそんなことを答えている。そして、もし失敗したとしても、重要なのは何かを学んでいるかどうかだと。
ジョージもまたたくさんのパラドックスを抱えた人だった。慈愛の精神を持ちながら、攻撃的な面もあった。だから、ジョージは自分を変えていく努力をつづけた。それを「自分の中の神に近づくことだ」と表現した。僕が思うに、ジョージが求めていたのは本当の意味での心の平安だろう。エゴを取り除き、不安や恐れから解放されたいと願った。そのために自分の信じる道を進み、学びつづけたのだと思う。
そんなジョージに僕は多大な影響を受けた。とはいえ、学びつづけるというのは、なかなか難しい。19歳の頃にあったあどけなさはなくなったけど、今の僕の目は少しも思慮深くないし、ましてやキリストのような髭なんて…。それでもジョージ・ハリスンは僕の目標でありつづけている。
Happy Birthday, George! 心からの尊敬と感謝を込めて。