土曜日、馴染みのバー「ケインズ」で催されたマンスリーDJイベント「Voices Inside」9周年は、9人のDJ+オーガナイザーの二見くんの10人でそれぞれ「究極の9曲」を90曲かけるという内容だった。DJ陣とお客さんで店内はいい雰囲気。オールディーズ、ロカビリー、女性ヴォーカル、UKソウル、ファンク、ディスコ、もちろんアメリカのソウル等々、バラエティに富んだ選曲が聴けて楽しかった。僕の出番は深夜0時半くらい。まったりとした僕にとっての深い歌を9曲かけた。
正直なところ、僕は積極的なDJとは言えない。うちにあるレコードは、どれも僕が自分の部屋で楽しむために買ったものばかりで、大抵はソファーや床に寝そべって聴くものだから、自然とそういう状況にふさわしいレコードが多くなる。だから、外に持ち出して不特定多数の人達と一緒に聴くには、あまり向いていない。どちらかと言えば、ひとり用なのだ。
とはいえ、不向きなりに9周年にふさわしいと思う9曲を選んだ。このイベントには、いつも楽しい思いをさせてもらっている。だから、その感謝の気持ちを込めたかった。盛り上げることはできないけど、お祝いができたなら嬉しい。そんな9曲はこちら。なにげなくソウルを意識しつつ…。
クロスアイド・ハート/キース・リチャーズ
ロング・アズ・アイ・キャン・シー・ザ・ライト/C.C.R.
ナッシング・キャン・チェンジ・ディス・ラブ/オーティス・レディング
キス・ミー・ベイビー/ザ・ビーチ・ボーイズ
ホエン・ザ・ナイト/ポール・マッカートニー&ウイングス
ラブ・リヴズ・ヒア/フェイセズ
ニーザー・ワン・オブ・アス/グラディス・ナイト&ザ・ピップス
ウー・チャイルド/ヴァレリー・カーター
プレイス・イン・マイ・パスト/ジェームス・テイラー
最後に掲載情報を。1980年代に特化したエンターテインメント・サイト「
Re:minder」に、ホール&オーツ『ライヴ・アット・ジ・アポロ』のことを寄稿しました。僕が初めて観た伝統的なソウル・レビューのスタイルはこれでした。ぜひ読んでみてください。
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80年代を代表するヒットメーカー、ホール&オーツの夢が叶った夜