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Sandfish Records Diary

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ポール・マッカートニーとエルヴィス・コステロのデモがすごくいいのだ

 先月末、ポール・マッカートニーのアーカイヴ・コレクション第10弾『フラワーズ・イン・ザ・ダート』(1989年発表)のデラックス・エディションがリリースされた。僕はこのシリーズを購入したことはないのだけど、最新リマスターの他に当時のデモや未公開映像などが収録される等、熱心なファンには興味深い内容となっている。

 『フラワーズ・イン・ザ・ダート』は、ポールが一時の低迷から復活を遂げた傑作アルバムで、収録曲のいくつかをエルヴィス・コステロと共作している。その「コステロとのデモがいい感じです」と友人が音を送ってくれたのだけど、これが本当によかった。デモだというのに、ふたりとも気合い十分な歌いっぷりで、僕はすっかりノックアウトされてしまった。

 コステロは、子どもの頃ビートルズの熱心なファンで、ファン・クラブにも入っていたことがあるという。ポールはそんなコステロに格の違いを示そうとしていたのか、コステロはかつてのアイドルに自分の実力を認めさせようとしていたのか、理由は知るべくもないけれど、とにかく張り合っているし、そのピリッとした緊張感が心地よかった。そして、未発表となった曲も含めて、共作し歌はどれもいいのだから、改めて実りあるコラボレーションだったことがわかる。

 ポールにしてみれば、こういう「挑む」(あるいは「挑まれる」)ような感覚は、久しぶりだったのかもしれない。また、コステロにポールへの敬意があったからこそ、この組み合わせはうまくいったのかなと思ったりもする。

 というわけで、今朝もこのデモ集を聴いている。すべての曲を完奏しているのがいいし、ふたりの作風の違いだけでなく、けっこう似たところがあるんだなというのもわかって楽しい。ポールもコステロも本当に素晴らしい。

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 最後に掲載情報をひとつ。1980年代に特化したエンターテインメント・サイト「Re:minder」に、ブルース・スプリングスティーン「マイ・ホームタウン」のことを寄稿しました。2週つづけてのスプリングスティーン・ネタです。前回はおかげさまでたくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。今回もよろしくお願いいたします。

スプリングスティーンが紡ぐアメリカの小さな町で暮らすひとりひとりの歌
 

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by sandfish2007 | 2017-04-10 07:19 | diary | Comments(0)
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