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Sandfish Records Diary

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お別れ

 鈴木カツさんのお通夜へ行って来た。礼服を着て家を出たとき、なんとも言えない重たい気持ちになった。斎場ではボブ・ディランが静かに流れていた。そして、懐かしい顔をたくさん見かけた。

 僕は末席に座り、最後の方にお焼香をした。遺影には、カツさんがディランに扮した写真が使われていた。『ナッシュヴィル・スカイライン』のジャケットを模したものだ。まさかこれを遺影に使うとは。

 焼香台には、来週発売される新刊『ルーツ・ミュージック・オブ・ボブ・ディラン』と、エリアコード615『トリップ・イン・ザ・カントリー』のアナログ・レコードが飾られていた。

 お経の後、カツさんに会わせてもらった。安らかな顔をしていた。亡くなる前の様子も聞けた。エリアコード615は、カツさんが家族に「聴きたい」と最後に伝えたレコードだったそうだ。

 お清めの席は早々に失礼して、友達2人と近くの居酒屋に入り、カツさんの話をした。もしカツさんがいなかったら知り合うことのなかったであろう人達が、僕らにはたくさんいる。

 帰宅してから、『ナッシュヴィル・スカイライン』をターンテーブルにのせた。30分ほどの短いアルバムだが、B面の途中で寝てしまい、気づくとレコードは止まっていた。静かな夜だった。ジャケットの中で微笑むディランが、なんだかカツさんに見えて仕方なかった。
 

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by sandfish2007 | 2017-06-09 06:52 | diary | Comments(0)
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