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Sandfish Records Diary

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すべてはお台場のぬかるみの中へ…

 昨日、とある理由でスティングの『ブルー・タートルの夢』を聴いていたところ、レコードの帯に赤字で「来日記念盤」と書かれていた。このアルバムが発売されたのは1985年6月。「スティング、来たっけ?」とまるで覚えがない。

 で、調べてみたら…思い出した。確かに来日している。それもハードロックのフェスに。

 それは「スーパーロック'85」というフェスで、前年にその第1回が西武球場で開催された。僕の友人が観に行って、お土産にギターのピックを買ってきてくれたのでよく覚えている。このときのことは、今でも良き想い出として語られることが多く、友人も興奮して話してくれてたし、いいフェスだったのだろう。

 ところが、第2回目となった1985年は、なかなかどうして、そうもいかなかったようだ。観に行った人達もあまり思い出したくないのか(どうなのか?)、このときの詳細が語られることは少ないようだ。

 会場はお台場運動広場。規模を大幅に拡大した12時間のオールナイト・ロックフェス。もちろん雨天決行。で、雨はしっかりとお台場の広場に降り注いだ。当時のお台場は何もないところだった。逃げ場さえないまま、水たまりのない場所にビニールを敷いて、肩を寄せ合っていたであろう観客の姿が目に浮かぶ。

午後6時30分開演。6組のアーティストが出演したのだが、オープニングを飾ったアースシェイカーの演奏中、キーボードに水が入ったとかで、次のスティングまで観客は2時間近く待たされたらしい。

 スティングが終わると、スティング目当ての客は大挙して帰宅。残った客は次のフォリナーまでさらに1時間待たされることになった。インターネット上で見つけた「フォリナーの演奏が大音量で流れる中、僕は田んぼに両足をつっこんで寝ていた」という記述からも、当時の過酷な様子が窺い知れる。フォリナーの演奏が終わったのは、日付が変わる頃だった。

 アースシェイカーを別にすれば、スティングもフォリナーもハードロックではない。そう、一番かわいそうだったのは、ディオを始めとするこれからの出演者を楽しみにやって来た熱心なハードロック・ファンだった。つらい。眠い。でも、もう朝にならないと帰れない。みんな若かったから耐えられたのだろう。午前6時30分終演。そのとき雨は上がっていたのだろうか?

 ちなみに、スティングにとっては、ニュー・アルバム『ブルー・タートルの夢』を引っさげてのツアー初日だったそうで、ブランフォード・マルサリスなどの若手ジャズメンを引き連れての来日だった。つくづく「よく来たなぁ」と思う。

※写真はインターネットにあったものを拝借しました(こちら→link
 
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by sandfish2007 | 2017-06-12 08:08 | diary | Comments(0)
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