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Sandfish Records Diary

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CD流通の裏事情とこれからのこと

 薄曇りな水曜日。冷蔵庫には卵が2個と玉葱が半分。あと、食パンが3枚。朝はトーストと目玉焼き。昼は玉子丼。夜は、確かどっかにうどんがあったような…。そろそろ買い出しに行かないといけませんね。

 今日は、できたてのフライヤーを持って、鵠沼海岸の「余白や」さんへ行ってこようと思ってる。今回のフライヤーを作ったのは、マスターの米澤さんにアドバイスされたのがきっかけだったので、はやく見てもらいたいなぁと。あと、一ヶ月ほど前に「CDを扱いますよ」と言ってくれてたので、一応CDも持っていこうかと。気が変わってなければいいんだけどな。さて?

 8月のサリー・ドゥワースキー以来、新譜をリリースしていないので、都内へお店まわりをしに行く機会も必然的に減ってたりする。たまには顔出したいなぁと思うんだけど、たいして用もないくせにアポをとったら迷惑だろうし、いちいち交通費もかかるので、その辺がちと難しい。で、今はその分、湘南界隈での「地固め活動」に力を入れてたりする。フリマもそうした活動のひとつなわけだけど、これからは直売の強化と、CDショップ以外にも販路を広げられたらいいなぁと思ってたりする。

 音楽業界って、伝統的にどんぶり勘定な世界なんだけど、今はCDがあまり売れない時期なので、うちのような小さなインディーズが、資金力のあるメジャーと同じやり方でやっていくのは、あまり得策じゃないのかもしれない。例えば、定価2,500円のCDを、CDショップはだいたい1,875円で仕入れるんだけど、僕らは卸業者を通さないと入れてもらえないので、出荷手数料やらなんやらの仲介料を差し引かれて、実際はだいたい1,250円くらいで卸してたりする。で、売れないと返品されるんだけど、そのときは1,875円で引き取るわけでね。

 1,250円で出荷して、1,875円で引き取る。

 なんかアホらしいでしょ?まぁ、CDがよく売れてた頃は返品も少なかったから、こんなシステムでもまわってたんだけど、今の厳しい市況でこんな商売してたら、正直、長つづきしないと思う。実際、インディーズはバタバタと潰れてってるし、10年前にあったインディーズで今も残っているところなんて、ほとんど見当たらないのが現実なのだ(J-POPレーベルはよくわからないけど)。

 そこへいくと、直売(通販サイト『Sandfish Records Shop』やフリーマーケット への出店)なら定価の2,500円で買ってもらえて、返品もなし。この方が全然すっきりしてて気持ちいいし、健全経営だと思う。ただ、それだけじゃ、せっかくの音楽が広がっていかないので、やっぱりいろんなお店に置いてもらいたい。そこで卸業者を通さずに、直接取引きができるお店を増やしていけたらいいなぁと。町のCDショップはほとんどなくなっちゃったから(がんばっているお店もあるけれど)、洋服屋とか雑貨屋とかカフェとかバーとかにも置いてもらえるようになりたいなぁと。そういう業種は、元々返品の意識がないから、仕入れは基本的に買取りなので助かるし、こちらもお店が儲かるように卸値を安くして(1枚売ったら900〜1,000円くらいは儲かるライン)、どちらにとっても利益になる関係を作っていければ嬉しいなぁと。

 …って、うまくいくかわかんないけどね。けっこう大変だろうけど。そうなれたらいいなぁと。

 「もっと売れる音楽をやれば?」とたまに言われるんだけど、そういうつもりでレーベルを始めたわけじゃないし、それは他の人がやってるだろうから、僕はあまり興味ない。ただ、いい音楽をしっかりと売っていけるように、はやくなりたいなぁとは思う。そして、地道にがんばった結果、自分がいいと思って出した作品が売れたなら、とても嬉しい。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2008-10-08 11:35 | diary | Comments(2)
Commented by jerry at 2008-10-09 03:57 x
実は、10数年前にCDのバイヤーを半年だけですがやっていました。

印象的なのが、SPEED(アイドルです)のアルバムを500枚仕入れた想い出です。
発売日当日に90枚くらい売れました(私の店舗だけの話です)。
たぶん3日以内に350枚くらい売れたと思います。
3000円のCDは、確か2180円くらいの仕入れ値で、1000円のシングルは680円だったと思います。

シングルで印象的だったのが、ル・クプルのシングルで、最初、有線で火がついてじわじわと毎日数人、シングルを目当てに買いに来るのですが、メーカーにも在庫が無いほどイニシャルが少なかったと思います。

あまり興味が無かった邦楽ですが、この頃のアルバムやシングルたちには、ちょっとした思い入れがあります。サンプル盤も結構いただきましたし、会社でやっていることだから、売れようが売れまいが、あまり自分の給料には関係がありませんでした。

仕入れもどんぶり勘定です、前担当者が仕入れたCDが200枚くらい残っているアルバムが5タイトルくらいありましたんで・・・。



Commented by sandfish2007 at 2008-10-09 09:44
バイヤーさんをやられてたんですかぁ。ちょっとびっくりです。

SPEEDのアルバムも、ル・クプルのシングルも、懐かしいです。その当時、それこそ僕はCDの卸業者にいました。まだ返品が当たり前ではなく、業界全体も今よりずっとなぁなぁでゆる〜い空気が残っていました。あの頃はまだ、町のCDショップもたくさんありましたね(厳しくなってきてたけど)。

95年前後は、ミリオン・ヒットもたくさんあって、ある意味でのバブルだったのかもしれません。まぁ、小さな世界の小さなバブルですけど。
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