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Sandfish Records Diary

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Tea and Theatre

 心を込めて、We Love The Who! 昨日の横浜アリーナ、ほんとにほんとに素晴らしい夜だった。

 ロジャー・ダルトリーの歌声には、魂が宿っている。歌に気持ちを込めることはできても、あんな風に魂に込められる人は、とても少ない。ロジャーの魂はとてもピュアで、愚直なほどまっすぐで、胸が痛くなるほどだったから、僕は、思わず声をあげてしまったんだと思う。叫んでしまったんだと思う。ほんとはピート・タウンゼントが一番好きなんだけど、昨日はロジャーを観ている時間の方が長かったような気がする。もちろん、ピートもザックも、みんなほんとに素晴らしかったんだけど。

 いつの頃からか、ピートとロジャーは、お互いを補完し合うようになった気がする。つまり、ロジャーが突っ走ると、ピートは後ろにまわり、ピートが暴れ出すと、今度はロジャーが後ろにまわる。でも、どちらかがなにかをとちったり困ったりすると、すぐに前へ出てくる。そこには、この2人だけの特別な絆があって、昨日はそんな瞬間をいくつも見ることができたのが、僕にはとても嬉しかった。

 サポート・メンバーがステージを去ると、最後はピートとロジャーだけで、ピートのアコースティック・ギターだけをバックに、最新作からのナンバー“Tea and Theatre”が歌われた。とても美しい演奏で、60歳を過ぎた2人の等身大の姿が、そこにはあったように思えた。

 会場は満員とはいかなかったけど、少しも問題じゃない。ザ・フーを本当に好きな人たちが集まっての、深い思い入れと愛情を含んだ歓声は、とにかく熱かったし、大きな意味をもっていたと思うから。

 ザ・フーが僕に与えてくれるのは、言葉を超えた感動だ。心に沁みる…とかじゃなくて、魂に直接触れてくる。揺り動かしてくる。そんな音楽、そうあるもんじゃないし、そういう音楽を持てたことを、音楽の神様に感謝したい。

 We Love The Who!

 MIYAI
by sandfish2007 | 2008-11-15 18:46 | diary | Comments(0)
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