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Sandfish Records Diary

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2017年 10月 03日 ( 2 )

トム・ペティに捧ぐ

 悲しみを感謝の海へ。

 トム・ペティが亡くなった。自宅で心肺停止の状態で倒れているのを発見され、病院へ運ばれたが、脳の機能が戻ることはなかった。処置として延命装置が繋がれたが、家族はそれを望まなかった。もう1日はもたないだろうという。

 今朝届いたニュースはそういう内容だった。言うまでもなく、家族の意志は尊重したい。だから、僕はトムの生命力を信じると決めた。あれほど不屈の精神を持った男だし、この世界に奇跡が存在することも知っている。いつも通りに過ごしていれば、トムは何事もなかったかのように戻ってくるかもしれない。

 でも、本当は奇跡がそう起きるものではないことも知っていた。結局、トム・ペティは亡くなった。享年66歳。なぜトムはいなくなってしまったのだろう?理由は?気持ちが落ち着かないから、こんな文章を書いている。

 思えば、トム・ペティはよくアメリカン・ロックの範疇で語られた。でも、それはザ・バーズやバッファロー・スプリングフィールドと同じ意味でのアメリカン・ロックだったというのが正しい。

 トム・ペティは、いつもニヒルで颯爽としていた。ギターを持つ姿は力が抜けていて、汗の匂いがあまりしなかった。それは間違いなくウエスト・コーストの風情だった。それでいて、スピリッツは骨太で、内に秘めたガッツは炎のように熱かった。

 僕がなぜトム・ペティを好きになったかと言えば、その歌から、振る舞いから、音楽へ向ける愛情から、嘘や虚飾がほとんど感じられなかったからだった。

 でも、トムは誠実ぶることなく、そんな目で見られることさえ拒絶していた。そのセンス。なにより音楽家としてのセンス。ロックンローラーとしての矜持。音楽を好きになればなるほど、トムの凄さがわかるのだった。

 だから、今夜は悲しい。でも、そんな気持ちは感謝の海へ沈めたい。かっこよかったトム・ペティへの、僕からのせめてものはなむけとして。素晴らしい音楽をありがとう。どうか安らかに。

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by sandfish2007 | 2017-10-03 23:38 | diary | Comments(0)

ラスベガス

 ラスベガスで起きたことに、なんとも言えない気持ちだ。ひとりの男が、宿泊先のホテルの部屋から、隣接するライヴ会場に向かって銃を乱射した。58人が亡くなり、515人が怪我をした。この数はもっと増えるかもしれない。

 カントリー・ミュージックのフェスが行われていたそうだが、事件が起きたときステージにいたのがジェイソン・アルディーンというのだから、数万人規模のイベントだろう。そこを狙ったことになる。

 現地にいた人が撮影した映像を見たが、何十発もの銃声が響いていた。おそらくどこから撃たれているのかもわからないまま、逃げたり地面に伏せたりしていたことと思う。

 パリとマンチェスターにつづいて、今度はラスベガスである。音楽を楽しみに来てこんな目にあうなんて、あんまりだ。彼らがなにをしたというのか?安心して音楽を楽しむことができない世界に、一体誰がしたのか?

 犯人は射殺されたということだが、問題はなにひとつ解決していない。これからもこういうことが起きうるという可能性を残しただけだ。なんとかしないといけない。
 

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by sandfish2007 | 2017-10-03 07:49 | diary | Comments(0)