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Sandfish Records Diary

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2018年 01月 15日 ( 1 )

リクオ with 宮下広輔@バー・ケインズ(2018.1.13)

 今年最初のライヴは、馴染みのバー「ケインズ」にて、リクオさんとペダルスティール奏者の宮下広輔くんのデュオ。僕にとっては昨年1月以来のリクオさんのライヴだった。

 リクオさんがこの1年間でいくつもの新曲をライヴで披露してきたことは僕の耳にも届いていたので、それらを聴くのが楽しみだった。近年のリクオさんは高いレベルでの創作活動を維持しており、そこから生み出される曲はどれも素晴らしいものばかりだ。「希望のテンダネス」、「グラデーション・ワールド」など、まだ未発表の曲にも好きなものが多い。この夜も新曲を3つ聴くことができた。宮下くんとのデュオも新鮮で、特にふたりでヴォーカルを重ねるパートは、小さな編成ならではの妙味があった。

 リクオさんは、昨年10月に9年間暮らしたこの町から故郷の京都へ引越した。その間に5枚のスタジオ・アルバムと4つのライヴ作品(DVD含む)をリリースし、毎年ツアーで全国を回りつづけている。僕にとっても、ひとりのアーティストの活動を間近で9年間追いかけたことは、思えば初めてのことだ。ライヴには何度足を運んだのだろう。数えることはできないが、おそらく20回くらいだと思う。

 リクオさんの音楽は、その時々で感じたことが変化として表れる。特に2011年3月の震災がリクオさんに与えた影響は大きい。あのとき誰もが心に感じたやるせなさは、リクオさんの音楽をより深く確かなものにしたように思う。あれ以来、紡ぎ出される言葉に強く胸を打たれることが増えた。

 この夜のアンコールで、リクオさんはヴァン・モリソンの「クレイジー・ラブ」を歌った。初めてこの町でライヴをした日、この曲をお客さんが合唱してくれたのが嬉しかったと言って。その場には僕もいた。2008年11月29日のことだ。

 9年前にリクオさんとこの町で知り合ってからいろんなことがあったが、リクオさんの歌はいつもそばにあり、そうした時間をみんなで共有できたことが、今にしてみると嬉しく感じられる。これからもリクオさんの旅はつづくことだろう。たまにはこの町にも戻ってきてほしい。そして、いつまでもリクオさんにとってのホームタウンでありますように。
 

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by sandfish2007 | 2018-01-15 07:44 | diary | Comments(0)