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Sandfish Records Diary

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カテゴリ:diary( 2602 )

ブルー・アイズ・ブルー

 今日で3月もおしまい。振り返ると、風邪が長引いたことで、家にいる時間が長かった。薄曇りの日が多く、肌寒かった。雨も時々降った。…と、なにやらぱっとしないが、実はそうでもない。というのも、約30年振りに点鼻薬を持たずに過ごすことができたのだ。3月に鼻が詰まらなかった。これは僕の個人史において事件である。

 エリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」が流れている。世界は変わり、僕もまた変わったのか?…なんて書くと、今日から詰まったりするもの(経験則)。もう少しだけマスクはすることにしよう。なにかにつけ脇の甘い僕だけど(自覚)、花粉に対しては慎重であろう(恐怖)。

 昨日はエリック・クラプトンの誕生日だったので、食事のときと寝る前に彼の歌をかけた。「ブルー・アイズ・ブルー」を聴いたのなんていつ以来だろう。美しい旋律。「僕の青い目を憂鬱にしたのは君だ。君を信頼なんかしなきゃよかった」という歌詞が好きだったりする。

 昨年一番よく聴いたアルバムは、おそらくエリックの『アイ・スティル・ドゥ』だろう。ライヴは一昨年に観たのが最後。昨年の来日公演は行けなかった。もし次回があればまたエリックに会いに行こう。

 今日もまた雨が降るらしい。エリックの「ブラック・サマー・レイン」は、もっとも好きな雨ソングのひとつ。でも、まだ夏は遠い。ひとまず春。
 

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by sandfish2007 | 2017-03-31 07:36 | diary | Comments(0)

ボブ・ディランのインタビュー

 ボブ・ディランのニュー・アルバム『トリプリケート』が明日発売になる。前作、前々作につづきフランク・シナトラで知られる歌を集めた作品で、今回はなんとCD3枚組。「よほど歌いたい曲があるのだなぁ」と感心していると、ネット上に最新インタビューの全訳がアップされていたので読んだ。こちらも23,000字の大ボリュームである。読み始めてからすぐに僕は唸り始め、途中で何度も唸り、気づけば最後まで唸りっぱなしだった。ディランの聡明さに改めて感銘を受けた僕は、どうしても新作が聴きたくなった。

 というわけで、ぽちっと予約。Tポイントが貯まっていたので670円で買えた。やった。明日には届くかな?

 昨日は原稿をひとつ書いた。なかなかニューリリースの音さがしまで手が回らない。今はどうしても締め切りのないものが後回しになる。新しい生活に慣れるまではしょうがない。焦らずいこう。

 もし僕がボブ・ディランのように聡明なら、今ある問題はクリアになるのだろうか?それともまた別の問題が出てくるのだろうか?

 昨日、近所を自転車でうろついていたら、あちこちでかわいらしい花が咲いていた。花は健気に生きている。かすかな風に吹かれながら。僕もそうありたいと思った(かわいくないけど)。
 

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by sandfish2007 | 2017-03-30 07:50 | diary | Comments(0)

クレム・カーティスに捧ぐ

 昨日の朝、ザ・ファウンデーションズのクレム・カーティスの訃報が届いた。自宅で亡くなったという。76歳だった。

 もしかすると、ザ・ファウンデーションズは知らない人の方が多いかもしれない。60年代半ばから後半にかけて活躍したイギリスのソウル・グループで、白人と黒人の混合バンドだった。当時のクラブ・シーンで人気に火が付き、ほどなくしてアメリカでも成功した。

 クレム・カーティスは、ザ・ファウンデーションズの初代ヴォーカリストだった人だ。ただし、僕が初めて聴いた曲は「ビルド・ミー・アップ・バターカップ(恋の乾草)」で、このときにはもうクレムはバンドを脱退していた。だから、彼の歌声を知ったのは、1994年にリリースされたベスト盤の1曲目「ベイビー・ナウ・ザット・アイヴ・ファウンド・ユー(星のベイビー)」ということになる。大学生のときにラジオで「ビルド・ミー・アップ・バターカップ」を聴いて以来、ずっとファウンデーションズのレコードをさがしていたので、CD化されたと知ったときは嬉しくて、すぐに購入した。

 ファウンデーションズの音楽には、UKソウルのグループらしい軽やかさがあった。アメリカのグループがもっている本物の重みはなかったが、お洒落をして颯爽とステップを踏むにはぴったりだった。そうした音楽性が、モッズを中心としたイギリスのクラブ・シーンで人気を博したのはよくわかる気がする。僕が持っているCDの帯には「スウィンギン・ロンドン・コレクション」というシリーズ名が記されており、ライナーノーツはザ・コレクターズの加藤ひさしと小松崎健郎だから、彼らがモッズ周辺の若者に愛されていたことは間違いないだろう。

 とにかく、このCDはいい曲ばかりだ。そのうちの半分をクレム・カーティスが歌っている。「ユア・ラヴィン」も「ミスター・パーソナリティ・マン」も「バック・オン・マイ・フィート・アゲイン(恋するベイビー)」もみんな大好きだ。今でもよく聴く。そのたびに心が明るくなり、胸がわくわくするような音楽だ。きっとこれからもそうだ。

 だから、そんな人が亡くなって淋しい。最近何をしていたのかは知らないけれど、クレムの歌声は確かに僕の人生を彩ってくれた。そのことに感謝と哀悼の意を捧げたい。どうもありがとう。

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by sandfish2007 | 2017-03-29 09:05 | diary | Comments(0)

閉店後

 たまに閉店間際の呑み屋へ行くことがある。意図的というよりは、そのときの流れでそうなるのだが、もちろん悪気はないし、まだ閉店してないのだから行くこと自体にも問題はないはずだ。長居し過ぎないのが礼儀といったところ。

 で、極たまに閉店後の呑み屋へ行くこともある。これまた悪気はないのだが、いささか傲慢な行為だなと後で思ったりはする。でも、そのときはあまり思っていない。

 先日もそんなことがあった。午前0時過ぎ、暖簾は片づけられ、看板の灯りは落とされていたが、店内はまだ明るかった。中に入ると店主と店員がいて、最後の客がタクシーを呼んだばかりだった。店主が僕の顔を見て苦笑いをしたので、僕は微笑み返してからカウンターに座った。店主が「1杯だけならいいよ」と言った。僕は焼酎のロックを注文した。タクシーはなかなか来なかった。トイレに行ったら、きれいに掃除されていたので、僕は細心の注意を払った。そして、店主に2杯目を注文した。

 タクシーはしばらくしてからやって来た。少々手違いがあったらしい。でも、僕がタクシーを待っていたわけじゃないのは明らかだった。最後の客が帰ると(この時点で彼女は最後の客ではなくなっていたわけだが)、店主もカウンターに座って飲み始めた。それから店員と僕と3人でとりとめのない話をした。僕はもう1杯飲むか逡巡し、もう1度トイレで細心の注意を払った。別の友達がやって来ては、何も飲まずに帰って行った。だんだん話をするのにも疲れてきたところで、店主が「帰りましょうか」と言った。店の戸締まりをし、通りに出たところで僕らは別れた。彼らは左に、僕は右に。午前2時40分、いや3時くらいだったろうか。

 つまり、僕が言いたいのはこういうことだ。長居してすみませんでした。
 

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by sandfish2007 | 2017-03-28 07:13 | diary | Comments(0)

春待つ『ゴールデン・エイジ』

 昨日から雨が降り続いている。コーヒーを淹れて、ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』を聴いている。すると、心がやすらぐ。気づかないうちにささくれていたものが、なめした皮のように滑らかになる。

 このアルバムは冬が似合うと思っていたのだが、早春にもいいみたいだ。音楽から伝わってくる生命力は、小川に流れ込む雪解け水のようであり、草木の芽吹きのようでもある。静かだけどたくましい。

 僕の生活にも新しいリズムが生まれつつある。リズムとは心のありようだ。陽が射し込むように、やりたいことが明白に見えてきている。でも、きっかけに任せて走り出せば怪我をすることは知っている。ゆっくりとスピードをあげていくのがいい。肝心なのは、欲張らないことだ。

 うまく言えないのだが、もう無理して期待に応えようとは思わなくなった。そもそも期待なんて存在しないのだ。ただ、そうした呪縛を自らに課してしまいがちなのだろう。僕は僕でしかないのなら、そのまま受け入れてもらえるような努力をしたい。

 今年の春はなかなか暖かくならない。おそらく、季節にも時間がかかることがあるのだろう。待つしかないので、待つとしよう。ダニエルの歌を聴きながら。ひとまず、雨はあと少しで上がりそうだ。

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by sandfish2007 | 2017-03-27 07:23 | diary |