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Sandfish Records Diary

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大人の条件

 自分で言うのもなんだが、僕は中途半端な大人である。理由を列挙すると朝から落ち込みそうなのでやめるが、中途半端であることに間違いはない(と思う)。できれば、歳相応でありたいものだ。で、まだ若かった頃に、僕が思い描いていた大人はというと・・・。

 行きつけの呑み屋がある。引き戸を開けると、そこにはすらりとした品のいい女将がいて、ひとりで店を切り盛りしている。男の店主では駄目だ。なぜなら男だけで寄り集まっている限り、立派な大人にはなれないからだ(呑み屋の男率は実に高い)。「刺身の美味い店があってさぁ」などと理由をつけては、夜な夜なその店に通う。そして、呑みすぎるくらい呑む(ツケじゃないよ)。他の客がみんな帰ったのを見計らって、女将を口説く。「ねぇ、いいだろう?俺、絶対ママに苦労はさせないよ」と僕が言うと、「あら、それって真心で言ってるの?それとも下心?」とかわされる。「そんなこと・・・、俺にもわからないよぉ」とか濁して、そのまま寝たフリに入る。

 これは大人でしょう。子供には真似できないでしょう。こんな経験のひとつもないで、立派な大人とは言えない。とても言えない。

 結論:大人はダメであれ。

 ・・・なんか、中途半端なままでもいいような気がしてきたな。なんでかな。
 
 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-30 07:22 | diary | Comments(2)

ホーム・グロウン

 雨戸を開けると、素晴らしい青空が広がっていた。すかーっと抜けるような空で、なんだか胸のつかえがとれるかのようだ。今朝の我が家では、ジョニー・リバースの『ホーム・グロウン』がターンテーブルの上でくるくると回っている。ジャクソン・ブラウンやカーティス・メイフィールドやキャロル・キングやジェームス・テイラーの歌を気持ち良さそうにカヴァーした1971年の愛すべき佳作。バックの演奏も心地良く、僕もこんな風に軽やかに生きられたらなぁと、聴くたびに思う。

 昨日と一昨日は、テレビでベイスターズ戦の中継があったので、アルバイトが終わるとまっすぐ家に帰ってきて、お酒を呑みながら観戦した。こんなに熱心に野球を観ているのは何シーズンぶりだろう。一昨日はアサリの酒蒸しをつまみながら、昨日はイカの丸焼きを頬張りながら観戦。ベイスターズはといえば、一昨日は10点取られ、昨日は9点取った。TVKのアナウンサーは相変わらず面白く、「ベイスターズはこの4試合で40失点という、まったくあり得ないことになっています」と言っていた。それでも、どうにか現在3位のDeNAベイスターズなのだ(最下位と0.5ゲーム差だけど)。

 野球中継が終わるとテレビを消して、いつものようにレコードを聴いた。グレッグ・オールマンとかガイ・クラークとか。相変わらず古いレコードばかり。なんだか落ち着くのだ。

 アルバイト先で、友達がルーズリーフに猫の絵をたくさん描いてくれた。それを猫好きの妻にあげたら、とても喜んでいた。人が嬉しそうにしてるのを見るのは、それだけでいいものだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-28 07:48 | diary | Comments(0)

サンドフィッシュ的GWのオススメな過ごし方

 とてもいい天気だ。富士山の雪も減ってきてて、春だなぁと思う。世間では今日からゴールデン・ウィークなんだとか。まぁ、僕には関係ないけど、みんなが浮かれてうちのCDをつい買ってくれたりすれば、ぐっと関係が出てくるわけで、どうぞよろしくお願いします(ぺこり)。うららかな休日に聴くデヴィッド・ミードは、ヒューイ・ルイスと同じくらい気持ちがいい(わかりにくい例えだ)。あと、Tシャツも着心地良くておすすめです。

 ・・・と、のっけから商売っ気を出してみた。今、部屋ではヒューイ・ルイスがかかっている。終わったらデヴィッド・ミードをかけよう。で、サンドフィッシュTシャツを着て出かけよう。人に言うだけ言って自分はやらないなんて、僕はそんな男じゃない。

 休日に好きな音楽を聴くのもいいけど、好きな本を読むのもまたいいもの。最近、吉田修一の「横道世之介」を読んだら、これがとてもいい話だった。僕は、吉田修一の文章とはどうも噛み合わないところがあって、今回も前半はなかなか物語に入っていけなかったのだが、後半からの展開がとにかく秀逸で、最後はいっぱいになった胸を押さえながら本を閉じることになった。いい本を読むと、こういう気持ちになれるんだなぁと改めて思った。おすすめです。

 というわけで、サンドフィッシュTシャツを着て、デヴィッド・ミードを聴きながら、「横道世之介」を読むなんてのも、いい休日の過ごし方ではないかと。…って、しつこいですね。良いゴールデン・ウィークを。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-27 07:16 | diary | Comments(0)

無力な友として

 昨日、学生時代の仲間の訃報が届いた。自殺だったという。友達が自ら命を絶ったのは、これで3人目だ。暗い話で申し訳ない。でも、何もなかったかのように他のことは書けそうにない。それなら、何も書かなきゃいいのだが、毎日のように何か書いていると、それもしんどいようだ。だから、気持ちがまとまらないまま、こんな日記をつけている。

 大学を卒業してから、もう20年近くがたった。その間、僕らはみんなそれぞれ違う道を歩き、それぞれの場所で生きてきた。そして、あの頃の想い出を残したまま、疎遠になっていった。だから、この20年間に何があったのか、僕らはお互いのことをほとんど知らない。それでも友達だと思ってる。仲間が苦しんでることに気がつかない、無力な友達だ。

 最初の2人が命を絶ったのは、20代のときだった。卒業して数年がたっていたから、僕らは疎遠になっていたはずだ。日常的に会うことも、連絡を取ることもなくなっていた。それなのに、友達が自殺したと聞いたとき、何か力になれたのではないかと悔やんだ。もし話をすることができていたら、また違う結果になっていたかもしれないのにと思った。だから、葬式で集まったとき、これからはちょくちょく連絡を取り合おうとみんなに話した。でも、地元のバーのママにその話をしたところ、「きっと、そういうもんじゃないのよ」と言われた。そうなのかもしれないなと思ったけど、胸のもやもやはすぐには消えなかった。

 でも、実際はママの言う通りだったようだ。そういうもんじゃなかった。僕が何も知らないうちに、友人はあっちの世界へと旅立った。前のときも、その前のときも、そうだったように。

 奥さんと小学生の男の子、ご両親、親族の方々、残された人達のことを思うと、何も言葉が浮かんでこない。友人はもうこの世にはいない。せめて、安らかであってほしいと願う。そして、僕はこれからも、彼の無力な友人でありつづけるのだと思う。

 お世話になりました。これまでの感謝を込めて。

 宮井 章裕
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by sandfish2007 | 2013-04-26 07:01 | Comments(0)

リッチー・ヘヴンスを偲んで

 今朝は、先日亡くなったリッチー・ヘヴンスのレコードを聴いている。ヘヴンスといえばウッドストック・フェスティバルでの名演が有名だが、僕がレコードで持っているのは『ミラージュ』という1977年の作品だけだ。ロック寄りのソウルといったサウンドで、当時最新だったフュージョンやディスコの要素も取り入れている。ウッドストックで観られたアコースティック・ギターをかきむしるフォーク・シンガーとしてのイメージは感じられない。僕がこのレコードを買ったのは、ご多分に漏れず、ウッドストックでのリッチー・ヘヴンスに度肝を抜かれたからだった。なので、期待していた音とは大分違ったこともあり、ほとんどターンテーブルにのせることはなかった。それが亡くなったというニュースを耳にした途端、こうして聴いてたりする。我ながら「なんだかなぁ」と思う。

 幸い久しぶりに聴いた『ミラージュ』を、僕は楽しむことができた。コンテンポラリーな明るいサウンドは、思っていたよりもしっくりと馴染んでいた。そこには、ヘヴンスらしい知性や繊細さがちゃんと息づいていたし、あの独特の熱気も健在だった。「ノーバディ・レフト・トゥ・クラウン」が、このアルバムで唯一、いくらかフォーク・シンガーとしてのヘヴンスを感じさせる曲で、ウッドストックの映画で観たみたいにアコースティック・ギターを激しくかき鳴らしている。買った頃、この曲は何度かリピートして聴いた記憶がある。

 リッチー・ヘヴンスのことを思い出すとき、僕はこれまで通り、ウッドストックでの勇姿を思い浮かべるだろう。でも、それだけの人じゃなかったということもまた同時に思い出すだろう。ヘヴンスの72年の人生は、ウッドストックのときに止まったわけではない。そんな当たり前のことを、つい忘れてしまうのは、本当になぜなのだろう。
 
 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-25 08:27 | diary | Comments(0)

それがいい

 今日は健康診断だったので、先週も行ったばかりのメディカル・センターにまた出かけた。詳しい検査結果は後日わかるのだけど、体重は先週より1キロ減ってて、これで2年前とほぼ同じになった。血圧も正常値に戻っていた。あと、先週は変化がないと言われた腹回りも、なぜか3センチ細くなっていた(これは先週の計り方に問題があったのだと思う)。まずはひと安心。

 というわけで、道すがらにあるお総菜屋さんでエビフライとささみフライを買って帰ると、妻は妻でサンドウィッチとマカロニのクリーム煮を用意してくれていた。仲良くビールで乾杯し、けたけたと笑いながら、きれいにたいらげた。

 で、今は熱いお茶をすすっているところ。窓の外は強風。なにやら空模様もあやしい。こんな日は、読みかけの小説をぺらぺらと捲ろう。で、読み終わったら、仕事にとりかかろうかな。それがいい。それがいい。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-24 14:23 | diary | Comments(0)

Ride

 昨夜は、月イチ「サンドフィッシュ・カフェ」の収録でレディオ湘南へ。パーソナリティーのはっとくん、鎌倉小川軒のチュウソンと、いつもは3人でやってるんだけど、この夜は本業多忙なチュウソンが来なかったので(忘れてたらしい)、はっとくんと2人で「ジャケット」をテーマに、ゆるく語らったのだった。

 曲は、うちのジャケ買いアイテム、ゲイブリエル・マン『トール・ビルディングス』から「ライド」。やっぱりかっこいいのだ。ゲイブリエル・マン、すごくいいんだけどな。もっと売れてもいいのにな。ん?僕が売るのか。そうだった、そうだった。

 毎回放送を聞いているという、はっとくんのお母さんが、「サンドフィッシュ・カフェ」でかかる曲はどれもいいと言ってくれたんだそうな。ザッツ・ライト。いい曲しかかからないコーナーなんですよ。
 
 オンエアは4月29日(月)「湘南ミュージック・タウン」(21~22時)の中のどっかで。多分、真ん中あたりで。お時間があったらぜひ。ゲイブリエル・マン「ライド」、聴いてください。

 収録後は「田火田」へ。カウンターは見知った顔がずらりと並んでいた。日本酒を呑んでいると、左右からお裾分けがまわってきて、つまみに困ることはなかった。「田火田」はいい店だなと思った。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-23 07:44 | diary | Comments(0)

音さがし

 今もニューリリースの音さがし継続中。先日出したオファーは、残念ながら交渉がまとまらなかったので、気を取り直して、またあれこれ聴きまわっているところ。昨日は運よくいい作品と巡り合うことができた。今日じっくり聴き直してみて、オファーするかどうかをよく考えたい。

 なかなか次のリリースが決まらないと、あまり自覚はないのだが、焦りのようなものが出てくる。音楽はそのときの気分で聴こえ方が変わってしまうので、状況に惑わされず、自分にとっての正しい判断ができるよう、常に気持ちを安定させておく工夫が必要となる。自分の好きな作品を選ぶのはもちろんだが、ただ好きなだけでは、自信をもってその作品を売ることはできない。総体的に作品を判断し、信頼することができたとき、初めてリリースする運びとなる。そうしないと、すべてが中途半端に終わる。それは僕にとっても、その作品にとっても、不幸なことだ。

 正しい答えなどどこにも存在しない。あるとすれば、それはすべて自分の中にある。どんな仕事でも、きっと同じことだろう。ジェリー・ガルシアが言ったように、大事なのは楽しむことだ。そこで生まれたボジティヴなエネルギーを誰かに伝えることができれば、それは循環し、より実りあるものとなって自分のところに戻ってくるのだろう。だから、いい作品を届けたい。音楽には、人を幸せにする力があると思う。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-22 09:36 | diary | Comments(0)

もてなソウルとポール・マッカートニーと私

 『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』のスーパー・デラックス・エディションなるものが発売される。映画『ロック・ショウ』もDVD/Blu-ray化されて発売になる。とても欲しい。でも、僕はどちらもレコードとビデオで持っているので、別に買わなくても平気だ。そう、平気なのだ。

 『ロック・ショウ』は、映画館でも上映されるみたいだから、それなら行けそうだ。大きな画面で観るポール・マッカートニーは、さぞかしかっこいいだろう。かっこいいに決まってる。

 そんなことをブツブツと呟きながら、手持ちのアナログ・レコードで『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』を聴いている朝。外では季節はずれの冷たい雨が降っている。

 昨夜は、毎月のお楽しみDJイベント「Voices Inside」で「バー・ケインズ」ヘ。今回のテーマは「もてなソウル」。もてるソウルはみんなかけるが、もてないソウルは俺達に任せろ!といったところか。自虐的というか、開き直ってるというか、そんなほろ苦いおかしみを楽しむことが、僕らはけっこう得意なのだ。ところが、いざ聴いてみると、もてなソウルの中にも、もてそうなのがけっこうあったりして、「いったい何をもって、もてなソウルなんだ?」と、寄り集まった面々で意見を出し合ったりした。僕はチカーノ・バンドのバラードがどれも良かったんけど、こういう曲ばかり聴いて感動しているようなのは、やっぱりもてないんだろうなぁと、自虐的に思ったりした。

 で、今、僕の部屋ではポール・マッカートニーが流れている。「ブラック・バード」を歌ってて、すごくかっこいい。ポールにも、もてない時期はあったのかな?・・・なかったんだろうなぁ。もてないポールなんて全然想像できないよ。もてつづける人生というのも、それはそれで大変だったりするのだろうか。なんであれ、こんな日記をつけてるようじゃ、僕がもてる日はいつまでたってもこないはずだ。くるわけがない。
 
 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-21 11:03 | diary | Comments(0)

偉大なアーティストの死

 今朝は、昨夜からターンテーブルに乗せたままのレッド・ツェッペリンを聴いている。「ソング・リメインズ・ザ・セイム」。一応、僕が一番好きなツェッペリン・ソング・・・ということになっている。

 ツェッペリンは、名曲「ステアウェイ・トゥ・ヘヴン」の最後で、こんな風に歌っている。「もし君が真摯に耳を傾けるなら、その音楽は聞こえるはずだ。そして、全てがひとつとなり、ひとつが全てとなったとき、それは1個の岩となり、揺らぐことはない」。

 「ソング・リメンズ・ザ・セイム」を聴いていると、ツッペリンがこの歌詞の通りのことをやろうとしているのが伝わってくる。けっして揺らぐことのない確固たる音楽の構築。これほど強い信念を音楽から受け取ることは稀だ。だから、真摯に耳を傾ける価値があるのだと思う。

 ツェッペリンのレコードを引っ張り出したのは、稀代のアート集団=ヒプノシスを率いたストーム・ソーガソンの訃報を聞いたからだった。彼らは、アルバム・ジャケットがアートであり、音楽とも有機的に結びつくものだということを、広く認知させた。それは、アナログ・レコードの時代に生まれた、幸せな成果のひとつだったと思う。
 
 昨夜は、そんな気分でレッド・ツェッペリンとピンク・フロイドのレコードをターンテーブルにのせ、ジャケットを飾って聴いたのだった。そして、改めてかっこいいなぁと思った。偉大なアーティストの死は、偉大な音楽も想い出させてくれるのだ。合掌。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2013-04-20 08:01 | diary | Comments(0)