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Sandfish Records Diary

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R.E.M.を聴きたくて

 最近、ベイスターズが勝ったり負けたりしながらも、チームとしての魅力を放つ瞬間がよくあって、テレビで野球中継があるときは、なるべく観るようにしている。6位と5.5ゲーム差の5位(引き離したぜ)。4位と4.5ゲーム差の5位。(がんばればなんとか…)。Go for It !

 昨夜は野球中継が終わった後、皿洗いをしてから、R.E.M.のCDを何枚か聴いた。素晴らしいバンドだ。最近のお気に入りは『ニュー・アドヴェンチャー・イン・ハイファイ』。僕が20代半ばだった頃に発売されたアルバムで、あの頃のムードなのか、わざとチープな音作りがされている。それが今の時代にはズレているように思えるのだけど、芯が微動だにしないから、そのズレが逆に振り幅の広さになってたりする。最高傑作だとは全然思わないけど、ふつふつとした凄みが伝わってくるアルバムだと思う。彼らのアルバムだと、僕はずっと『ドキュメント』が一番好きなんだけど、もし今まとめて聴き返したら、また違うように感じるのかもしれない。そんな風に思わせるのは、このバンドの深みに他ならない。

 R.E.M.のライヴは1度だけ観たことがある。『アラウンド・ザ・サン』ツアーで来日したときで、会場は日本武道館だった。内省的なアルバムだったし、集まったお客さんの多くも30~40代でやっぱり落ち着いていたけど、ライヴは静かで重たい緊張感から解き放たれるような瞬間の連続だった。顔に青いペイントをほどこしたマイケル・スタイプは、かっこよくて、手を伸ばしても届かない人のように思えた。でも、バンドのサウンドはすぐそばにあって、とてもリアルだった。『アラウンド・ザ・サン』は、今でもよく聴く。いい曲しか入ってない。好きなアルバムだ。

 ニューヨークへ行ったときも、ちょうど早朝のテレビ番組で公開ライヴがあったので足を運んだ。一生懸命早起きして並んだのになかなか始まらず、ニュージャージー行きのバスに乗り遅れそうだったので、結局リハしか聴くことができなかった。バス・ターミナルへ急ぐ道すがら、タイムズ・スクエアのスクリーンにR.E.M.の演奏する姿が映し出されていたのを覚えている。今となっては懐かしい。

 それにしても…、なんでベイスターズの負け試合を観た後にR.E.M.を聴きたくなったのだろう?わかるようなわからないような…。やっぱり、わからないような…。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-31 07:37 | diary | Comments(0)

ひまわりジャケ

 気持ちのいい朝がつづいている。夜も寝苦しくない。おかげで僕の頭も比較的すっきりしている(気がする)。

 新子につづき、丑の日に鰻も食べることができた。小さなどんぶりに乗せていただいたんだけど、楽しくて、つい写真を撮ってフェイスブックにアップしたら、たくさんの人達が「いいね」をつけてくれた。旬ですね。

 そんな丑の日に、ベランダのヒマワリがひとつ開花した。とてもかわいい。早く他のも咲けばいいのに。そしたら、もっとかわいいのに。

 新子で夏を迎え、鰻を食べてヒマワリが咲いて夏本番です。盛り上がってこう。財布の中はからっからだけど、まぁ、どうにかなるでしょう。

 先日、千葉のベイFM「ミュージック・インシュアランス」でジョン・リーゲンの「レヴォリューション」(Jon Regen / Revolution)がオンエアされた。ジョン・リーゲンは、うちのカタログの中で最もよく売れたアーティストで、内容も本当に素晴らしい。もちろん、今聴いても少しも古くない。せっかくそういう音楽を揃えているのだし、新譜だけでなく過去のカタログも積極的に紹介していけたらいいなと思っている。もしお手元にサンドフィッシュのCDがありましたら、久しぶりに引っ張り出して聴いてみてください。きっと新鮮に感じられると思います。

 夏のオススメは、ポール・アブロ『アナザー・ウェイ・オブ・ビーイング』(Paul Abro / Another Way of Being)。そういや、ひまわりジャケだね。素晴らしい。こちらで試聴できます→「Sandfish Records Shop」。

 というわけで、お酒ばかり呑んでないで、がんばってこう。こう見えても頭はすっきりしてます(多分)。7月もあと2日なり。
 
 MIYAI
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by sandfish2007 | 2014-07-30 07:36 | diary | Comments(0)

中川五郎&To Tell the Truth@スパイラル_2014.7.27

 親父の喜寿のお祝いの後、一旦家に帰ってから、鎌倉駅行きのバスに乗って、知り合いがやっているバー「スパイラル」へ中川五郎&To Tell the Truthのライヴを観に出かけた。「スパイラル」へ行くのは本当に久しぶりだったし、五郎さんのライヴを観るのも数年振りだった。とりわけ、バンド編成でのライヴは観たことがなかったので、とても楽しみにしていた。

 ライヴは、そんな僕の期待値を軽々と飛び越えてしまう素晴らしいものとなった。ドラムは友人でもある永原元さん。始まる前に元ちゃんがさらりとリズムを刻んだ時点で、空気が変わった。音楽としてのスケールの大きさが、ダイレクトに伝わってきたのだ。ベースの寺岡信芳さんは、リクオさんのライヴで何度も観ていて、その実力もプレイスタイルも申し分ない。ギターの中野督夫さんは、センチメンタル・シティ・ロマンスのメンバー。僕は中野さんのプレイを初めて聴いたのだけど、かなり驚かされた。音楽的な引き出しが多彩で、テクニックもフィーリングも抜群だった。

 この鉄板な布陣を従え、五郎さんの歌声はいつも以上にまっすぐで、強い意志を全面に押し出したものとなった。頭脳警察のパンタと共作したというオープニング・ナンバーから、エネルギーの放射量がハンパないのだ。声量もラウドなバンド・サウンドにまったく負けてなかった。そのくせ、いつもの笑顔でステップを踏み、軽々と飛びあがっては、見事に着地を決めるのだった。

 サウンドの要はゲンちゃんの地球規模なドラムと、中野督夫さんの縦横無尽なギターだった。ベースの寺岡信芳さんも含め、メンバー全員が歌心のある人達だったから、どういう風に五郎さんを盛り立てればいいのかを、よくわかっているのだろう。五郎さんはといえば、そんなバンドからの力を得て、弾き語りのときとはまた違う表情を見せてくれた。それは繊細というよりは、重たい扉を突き破っていくような力強さだった。エレキ・ギターをかき鳴らし、フィードバックでノイズをたてる五郎さんは、とても楽しそうだった。

 開演前に少し五郎さんと話をすることができた。僕が挨拶し、妻を紹介すると、「寝ちゃったんですよね。あともう少しのところで。映画は「男はつらいよ」でね」と言った。その日の僕のブログの内容を覚えていて、妻にそう声をかけてくれたのだった。そんな心遣いも嬉しかった。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-29 07:18 | Comments(0)

喜寿のお祝い

 親父が喜寿(77歳)を迎えたので、みんなでお祝いをしようと集まった。親父とお袋、兄貴一家、妹一家、あとは妻と僕。元々は5人家族だったんだけど、兄弟それぞれが家庭をもって、今では総勢12人になった。席についてみて、「こんなに勢揃いしたことなんて、これまであったかな?」と思ったりした。

 町田駅の近くにある中華料理屋で、親父の喜寿の宴はささやかに開かれた。サイクリングが好きな親父にそれ用の時計をプレゼントし、みんなで寄せ書きをし、親父が用意してきてくれた話に耳を傾け、あとはまぁ、飲んだり食ったりした。僕も短い文章を用意していった。

 僕らが子供だった頃、親父は仕事が終わると、いつもまっすぐ家に帰ってきて、みんなで夕食をとった。それは、僕らにとっては当たり前のことで、お袋がいつも家にいてくれたのと同じくらい、意味のあることだった。

 今では僕ら兄弟もそれぞれに家庭をもち、あの頃にように家族揃って食事をとることはなくなった。でも、昨日は特別だった。5人だった僕ら家族に、新たに7人が加わり、12人で食事をし、親父の喜寿を祝った。それはなんとも温かく、静かに胸を打つ時間でもあった。

 その後は、どういうわけか親父とお袋の希望で、全員でカラオケへ。親父はビートルズの「オール・マイ・ラヴィング」を楽しそうに歌った。選曲したのは僕らだけどね。

 夜遅くになって、親父からメールが届いた。「今日はありがとう。ところで、メガネをなくしたんだけどさ、お前知らない?」とのこと。僕は知らないよ。店に忘れたんじゃないの?見つかるといいね。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-28 14:06 | diary | Comments(0)

家にいたいなと思う

 昨日はアルバイトを1時間ほど早くあがることができた。仕事が早番だった妻にメールすると、ちょうど彼女もあがったところだった。夕方の5時を過ぎた頃で、空はまだ明るいが、風はいくらか温度を下げ始めていた。家に着くと、妻はまだ帰っていなかった。夕食の買い物をしているのだなと思った。僕がシャワーを浴びているとき、彼女は帰ってきた。そして、そのまま食事の仕度を始めた。冷やし中華とか、冷蔵庫にあったその他諸々とか。僕らはそれらを居間に運び、ふたりで『男はつらいよ サラダ記念日』を観ながら食べた。映画があともう少しで終わる頃、妻はすやすやと寝息をたてはじめた。扇風機が部屋の生温かい空気をかき回し、外の涼しい風がカーテンと風鈴を揺らした。僕はテレビを消し、テーブルの皿はそのままに、居間の灯りを少し暗くして、仕事部屋に移った。そして、ウォーレン・ジヴォンの歌を聴きながら、短い文章を書いた。

 映画の中で、病気のおばあちゃんが出てきた。住み慣れた家でひとりで暮らしていたが、余命短いからと入院することになった。旦那さんは既に亡くなっており、「もう10年ひとり暮らしなの」と女医さんは言った。おばあちゃんはずっと家にいたかったけど、周囲の勧めで入院し、病院で亡くなった。

 僕はひとり暮らしが長かったから、ときどき今の生活が信じられないような気持ちになる。きっと、ずっとひとりでいる心づもりができていたのだろう。つまり、ひとりで生きて、ひとりで死んでいく心づもりのことだ。結婚して変わったことといえば、結婚前は自分のために生きていたけど、結婚してからは自分のためだけに生きているわけではないということだと思う。自己完結していたことが、自分だけでは完結しなくなった。例えば、美味しいものを食べても、それで終わりではなくて、妻にも食べてほしいと思うようになった(些細な例だけど)。自分が楽しいからといって、四六時中ブルース・スプリングスティーンのレコードを大音量で聴かなくなった(当たり前のことかもしれないけど)。目に見える気ままさは減ったけれど、僕がこれまで知らなかった目につかないことが、きっと増えたのだろう。そのことが、ときどき僕を不思議な気持ちにさせるのだ。

 いつかまたひとりになる時が来るかもしれない(来ないかもしれない)。もしそうなったら、僕はきっといろんなことを思い出すのだと思う。例えば、昨日の夜のような出来事を。そして、ウォーレン・ジヴォンの歌を聴きたくなるのかもしれない。そのとき自分はどこにいるのだろう?できることなら、この家にいたいなと思う。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-27 07:45 | diary | Comments(0)

夏なんてそんなもんだ

 すっかり夏。夜になっても畳や壁がぬくい。扇風機を回して、時折エアコンをつけて、どうにかしのいでいる。今朝は早起き。ケイト・ラスビーを聴きながら朝食をいただき、今はアメリカを聴きながら日記をつけている。

 アメリカといえば、一昨年に千葉へザ・ビーチ・ボーイズのライヴを観に行ったときのサポート・アクトだった。8月半ばのとても暑い日で、1杯目のビールがやけに美味しかったのを覚えている。夏の野外スタジアムで聴くアメリカの音楽は開放的で、颯爽とした風のようだった。彼らはイギリス人なんだよね。

 夏はあまり難しいことは考えたくない。楽しいことは楽しみ、悲しいことは悲しむ。暑いんだから。かつて僕は埼玉県の恐ろしく暑い部屋で暮らしていた。最高気温39度の日とかあった気がする。道端でお年寄りが亡くなったりもした。しんどくなると、僕は友人に電話をした。

 MIYAI:お前ん家、エアコンある?
 友人:あるわけないだろ。
 MIYAI:そうだよな。今日僕は電車に乗ったよ。
 友人:涼しいもんね。俺は寝たよ。
 MIYAI:よく寝れるな。疲れてたのか?
 友人:そうでもないんだけど。なんとかね。
 MIYAI:そう。よかったな。
 友人:まぁね。寝てる間は暑くないからいいよ。

 こうして僕は「暑いのは自分だけじゃない!」と安心し、電話を切っていた。つまり、僕が言いたいのは、こういうことだ。

 結論:夏なんてそんなもんだ。

 暑いのはみんな一緒。難しいことなんてなにもない。そこが夏のいいところだと思う。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-26 06:43 | diary | Comments(0)

サーキュレーター

 仕事部屋用にサーキュレーターを購入した。ぶんぶん回し、窓を開けて、蝉の声まじりにボビー・ウーマックを聴いている。とても夏らしい朝。

 学生の頃は、夏といえば夏休みだった。夏が好きというよりは夏休みが好きだった。1カ月以上も学校がない。毎日好きなように過ごせる。こんなに素晴らしいことはないと思っていた。だから、社会人になり、長い夏休みがなくなったらと思うと心配だった。猛暑の中ネクタイをしめて、満員電車に乗って、週に5日も会社に通ったら、僕は夏を嫌いになってしまうかもしれないと思った。でも、現実はネクタイをしめることもなく、満員電車に乗ることもなく、会社も数年でやめてしまったので、おかげで今も夏を好きでいられている。よかったよかった。さすがに一ヶ月好きなことをして過ごしてはいられないし、アルバイトもあるけれど、それでも夏は楽しいもの。

 11月の新譜リリースをとりあえずの目標に、新しい音さがしを再開した。音さがしも数年前に比べて難航するようになった。全体的にアマチュア・レベルのものが増えたし、フル・アルバムが減ったし、そもそもCDを作るアーティストが減った。きっと違う方向からさがしていく必要もあるのだろう。「うーん、今回はちょいと根気がいるかもなぁ」と感じたので、少しでも環境を良くしようとサーキュレーターを購入したのだった。

 こうも時代のスピードが速いと、数年前のことは基準にならない。変化にいちいち驚いていたら身が持たないので、そういうものだと思ってやる方がいいのだろう。今できることにベストを尽くす。その方が雑念が少なくて済む。

 この夏、いい音に出会えますように。サーキュレーター回してがんばろう。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-25 07:44 | diary | Comments(0)

ケセラセラ

 昨夜はラジオの収録があった。外に出ると、空気がいくらか蒸していた。数日前までは、夜になれば涼しく感じられたものだが、もう夏ですからね。じっとりいきましょう。

 というわけで、今朝は大好きなクラプトンの『フロム・ザ・クレイドル』の頃のライヴ音源を聴いている。粘りつくような「スタンディン・ラウンド・クライング」の演奏が、じっとりとしてて実にいい。夏だぜ。

 このときのツアーを、僕も代々木で観ている。これまで何度もクラプトンのライヴは観ているが、あのときのライヴが一番心に残っている。凄かった。

 ラジオの収録は、今回も月イチの茶飲みコーナーの名に恥じないとりとめのない内容となった。ほんとにこんなんでいいのかな?といつも思うのだけど、僕がそう言うと、パーソナリティーのはっとくんも小川軒のチュウソンも「いいんじゃない」と言う。どうやらいいらしい。

 実現するかまだわからないけど、鎌倉の御成商店街にある「お菓子の家」で、「リアル・サンドフィッシュ・カフェ」をやろうという話が出ている。お客さんにも来てもらって、小川軒の美味しいお菓子とお茶をいただきながら、はっとくんのミニ・ライヴや、うちの音源をたっぷり聴いてもらって、公開収録をやろうというもの。実現するかどうかは、まぁ、皆さんの反応次第かな。…微妙ですね。

 これから発送作業。午前中がっつり仕事して、午後はゆっくりして、夜は…ケセラセラ。

 MIYAI



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by sandfish2007 | 2014-07-24 09:01 | diary | Comments(0)

何して遊ぼう

 関東地方も梅雨明けし、今年も本格的に夏がやってきた。季節ごとにそれぞれ良さはあるけれど、やっぱり夏は心が躍る。さて、なにして遊ぼう?

 最近、通販の注文が少なくて頭をぽりぽり掻いていたんだけど、昨日はディストリビューター(卸会社のことです)から、まとまった数の注文をもらえて、ちょっぴり心の靄が晴れた。このままサンドフィッシュ・レコードも梅雨明けといきたいところ。抜けるような青空が広がりますように。

 というわけで、ひきつづきコリーン・クラーク『アズ・ザ・クロウ・フライズ』をどうぞよろしく。お出かけのお伴にもぴったりです。あと、Tシャツもよろしかったらぜひ。最近湿ってる通販サイトはこちら→『Sandfish Records Shop』。さぁ、湿気払いだ。巻き返すぞ。Let it shine on me !

 夏になると、よくエイティーズを能天気に聴きたくなる。自分が10代の頃にヒット・チャートを賑わしていた曲は、しっかりと刷り込まれていて、油断している心にするするっと入り込んでくる。例えば、今ラジオからはデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」が流れているのだけど、夏の朝のゆるい頭にちょうどいいのか、けっこう楽しかったりする。あまり好きじゃないはずなんだけどな。不思議だな。ほんとは好きなのかな。

 まぁ、いいや。楽しいならそれでいいじゃないか。今年も夏がやってきた。さて、なにして遊ぼう?

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-23 07:31 | diary | Comments(0)

極上のソウル・ミュージック

 マッスルショールズ・サウンドに浸った夜だった。馴染みの音楽バー「ケインズ」のマンスリーDJイベント「Voices Inside」に行くと、いつも素晴らしいソウル・ミュージックをたくさん聴くことができるのだけど、昨夜のマッスルショールズ特集は格別だった。

 夏の夜。窓からの湿った風が吹き抜けていく中、冷たいビールを呑んでいると、ミディアム・テンポのソウル・チューンがまとめて流れてきた。クラレンス・カーター、オーティス・クレイ、ウィリー・ハイタワー、ボビー・ウーマック。抜群だった。他にもたくさんのソウル・ナンバーを聴いた。オヴェイジョンズ、スペンサー・ウィギンス、ジョージ・ジャクソン、キャンディ・ステイトン…。素晴らしいな。切りがないね。

 とりわけ心が躍ったのは、トラヴィス・ワマックの「スリップ・アウェイ」と、ジミー・ジュールズの「マイ・ワールド・タンブルズ・ダウン」かな?でも、ほんとに全部いい曲だった。午後9時15分から午前1時30分まで、1曲たりとも退屈することはなかった。夏の夜のソウル・ミュージックは最強で、抗えない魅力に満ちていた。それがマッスルショールズ産となれば、文句のつけようがない。

 ホストDJである二見くんのボビー・ウーマック追悼リーディングも良かったし、顧問である関根さんの70年代と60年代に分けた2セットも良かった。そして、ゲストの新井崇嗣さんのラジオ・スタイルによる解説はとてもわかりやすく、興味深い内容だった。新井さんはブラック・ミュージック関係の本の翻訳や執筆などをされている人で、今回は各レコーディング・スタジオごとにいろんな曲を聴かせてくれた。マッスルショールズと言っても、そこにはいくつかのレコーディング・スタジオが存在する。フェイム・スタジオ、マッスルショールズ・サウンド・スタジオ、クインヴィ・レコーディング・スタジオ等々。それらは共通したグルーヴを持ちながら、それぞれが異なる個性を有している。僕にはどれも初めて知ること、聴く曲ばかりで、とても有意義な時間となった。

 夏の夜に聴くソウル・ミュージックは、心の柔らかい部分に沁みこんでくる。シンプルなパターンのドラムが生み出す力強いグルーヴ、自由な発想で躍動するベース・ライン、美しいオルガンの調べ、曲のイメージを決定づけるホーンのフレーズ、幾多の素晴らしいシンガー達。昨夜僕が聴いたのは、すべてアラバマ州のコットン・フィールドで生まれ、世界へと発信された名曲だ。それらは夏の夜の風や闇に溶け込み、豊かな空気となって僕の心を満たしてくれた。素晴らしきマッスルショールズ。極上のソウル・ミュージックに、ありがとう。

 MIYAI

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by sandfish2007 | 2014-07-20 09:22 | diary | Comments(0)