ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

<   2015年 03月 ( 26 )   > この月の画像一覧

春の便り

 昨年の11月に友人が置いていった伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』を読了。5ヶ月間もほったらかしてたくせに、読み出したらあっという間だった。いくつかの短い物語がそれぞれに繋がりをもったパラレル・ワールドになっており、いつもながらその手腕の見事さに感心させられる。短編の連作であるのと、どれも「出会い」をテーマにした物語だということもあってか、読んでいる間ずっと清々しい気持ちでいられた。彼のいくつかの代表作に比べると軽量級だが、それもまた楽しい本だった。

 ちょうど桜が一斉に咲き始めたので、近所を散策し、公園でおにぎりとホットドッグを食べた。春休みということもあり、平日の公園は子供達の元気な声があちこちから聞こえてきた。僕らは芝生に座って、缶ビールを1本づつ呑んだ。上着がいらないほどのうららかな陽気に包まれての短いお花見は、ささやかで、どこか短編小説の中の一場面のようでもあった。

 帰宅してからは仕事をした。この日の音さがしは豊作で、クォリティの高い作品をいくつも見つけることができた。僕はそれらを繰り返し試聴し、ノートに所感を書いていった。夕食は、トビウオのお刺身、焼鮭、菜の花のからし和え、土鍋で炊いた混ぜご飯。僕は妻にトッド・ラングレンの話をし、彼のアルバムを2枚かけた。そのうちの1枚は、彼女と知り合った頃によく一緒に聴いたアルバムだった。

 暖かくなり、桜が咲き、今日で3月もおしまい。時は流れ、日常はつづいていく。

 MIYAI
f0182140_722362.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-31 07:18 | diary | Comments(0)

どうでもいいですね

 早起きして朝食を作り、早番だという妻を送り出した朝。2杯目のコーヒーをすすり、デコポンをいただきつつ、ロギンス&メッシーナの『フル・セイル』をターンテーブルにのっけた。コンポの前には、レオン・ラッセル、ルー・ロンドン、そしてロギンス&メッシーナ。すべて頭文字が「L」であることに気づき、「おぉ…」とつぶやいた(どうでもいいですね)。

 ロギンス&メッシーナは、若い頃に勤めていた会社の先輩の影響で聴き始めて大好きになった。音は野心的だったり素朴だったりいろいろだけど、総じて明るいのが魅力だと思う。このアルバムを聴きながら、徐々に明るくなっていく部屋にいると、お酒が残ったかったるい朝も多少は希望が感じられるようになってくる。ありがたや。

 ジョン・レンボーンが亡くなったと知り、昨日の朝はペンタングルを聴いた。夜にギター・デュオのライヴを観に行ったのは、単なる偶然。静岡県出身という2人をレンボーンとバート・ヤンシュに見立てるつもりはないし、音楽性も異なるけれど、並んでギターを弾く姿になんとなく天国いる2人のギタリストのことを思い出したりしたのは、とりたてて不自然なことじゃなかった。

 で、今朝はロギンス&メッシーナを聴いている。あ、そうか。彼らもデュオか。そうかそうか(どうでもいいですね)。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-29 07:44 | diary | Comments(0)

春は苦しいだけじゃない

 昨日はプロ野球が開幕。僕が今応援している横浜DeNAベイスターズは、かつて応援していた巨人と対戦。ビールを用意して、ユニフォームを羽織って、いざテレビの前へ。4番・筒香の目の覚めるような弾丸ホームランと、代打・関根の一矢報いるホームランに大盛り上がり。投手では中継ぎの田中が昨シーンズからの成長を感じさせるいいピッチングをした。というわけで収穫はあった。大丈夫だ。今日もがんばれ、ベイスターズ!(勝ち負けには触れない)

 野球の後は久しぶりに復活した「ブラタモリ」。京都の御土居めぐりはとても面白かった。次回は長崎とのこと。放送が楽しみ。

 花粉の時期が終わったら、僕も野球場に足を運んだり、里山を散策したりしたい。道端の花も徐々に咲き始めてて嬉しい。春は苦しいけれどもいい季節。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-28 07:31 | diary | Comments(0)

春の珍事

 今週の摩訶不思議。アルバイトでまさかの時給アップ。3ヶ月ごとの契約更新をつづけて6年3ヶ月。出来の悪さを自認して6年3ヶ月。こんなことはもちろん初めてで、何かの間違いだと思う。でも、僕が間違えたわけじゃないし、また3ヶ月後には元の時給に戻るだろうから、この際いただけるものはありがたくいただくとしよう。アップした分はポールのチケット代返済に当てられる。この時期の時給アップは、でかい…。

 昨日はずっとニュー・リリース候補のCDを聴いていた。聴きすぎてまともな判断力を失ったので、ひと休み。他の音をさがす。で、数日たったらまた聴いてみようと思う。

 神経が疲れてたので、耳に馴染んだアルバムを聴いた。春らしい光が射し込む部屋でルー・ロンドンの『スウィングタイム・イン・スプリングタイム』を聴くのは、毎年のこと。夜はお酒を呑みながら、ジョン・ミラー『ヘイ・ゼア』、ジェフ・マルダーのベスト盤、ブライアン・ウィルソン『駄目な僕』、ブルース・スプリングスティーン『ビフォア・ザ・フェイム』。お疲れ様セットといったところ。おかげでいくらかほぐれた。

 久しぶりにタワーレコード藤沢店へ行ってみると、春めいてきたということで試聴コーナーのCDが入れ替わっていた(写真参照)。左からワズ『ザ・スウィート・バイ・アンド・バイ』、エドウィナ・ヘイズ『ポウ・ミー・ア・ドリンク』、ゲイブリエル・マン『トール・ビルディングス』。音もジャケもこれからの季節にぴったりな3枚。お立ち寄りの際は、ぜひ聴いてみてください。

 気がつけばポール来日まで1ヶ月を切った。すっきりした気持ちでライヴを迎えられるように、がんばって仕事しよう。

 MIYAI
f0182140_728599.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-27 07:30 | diary | Comments(0)

いいことだ

 しつこくニュー・リリース候補作を聴く。台所で聴いて、仕事部屋で聴いて、後でリビングのステレオでも聴く。食事をしながら聴いて、仕事をしながら聴いて、後で腕を組んでじっくり聴いてみる。その都度、心への響き方が違うし、印象も変わる。音楽とはそういうものだ。で、なんだかよくわからなくなったら、しばらく時間を置いてみる。数日後にまた聴いてみる。そんな感じか。

 僕が興味があるのは、その音楽の芯の部分だ。売るためには表面も大切だが、その作品が音楽として生き残っていけるかは、芯の部分にかかっている。泉のように湧き出るものがあるかどうか。枯れることのないみずみずしさが隠されているかどうか。そこを聴き分けたい。

 先日、とあるミュージシャンのインタビューを読んだ。彼はこの時代に音楽をやっていくことの厳しさを痛切に感じていたし、そのための強い決意を胸に抱いていた。彼の言うことを、僕は(僕なりに)理解できた。彼が選んだ道はひとつの大いなる選択だった。しかし、その選択肢を自分が選ぶことはないだろうと思った。結局、今はどちらかに振り切るしかない。押し通すか引っ込むか。足し算か引き算か。曖昧でいる余地はなくなった(残念ながら)。どちらかに舵を切り、自分の道を選んで進んでいくしかない。

 しつこくニュー・リリース候補作を聴いている。僕の気持ちも少し高揚しているのだろう。いいことだ。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-26 10:12 | diary | Comments(0)

つたないステップ

 ニュー・リリース候補のCDが届いたので、昨日から繰り返し聴いている。シンプルな歌と演奏がつづく。さらりとした印象だが、飽きさせずに最後まで聴かせる力をもっている。聴き終えた後の清涼感もいい。さて、どうしたものか?もう少し考えよう。

 昨夜、フェイスブックにアップされていたライヴ映像を観て、不意を突かれた。演奏中に突然振り向いた観客の男が、7年半前の自分だったのだ。ちょうどレーベルをスタートした頃で、数日前にスコット・フィッシャー&1a.m.アプローチ『ステップ・イントゥ・ザ・フューチャー』をリリースしたばかりだった。

 『ステップ・イントゥ・ザ・フューチャー』。直訳すると「未来へのステップ」。確かにそんな気分だったかもしれない。今もつたないステップを踏みつづけている。

 寒い夜に自転車をこいで「レディオ湘南」へ。月イチのラジオの収録。約束の時間に着いたのに誰もいない。「はかられたか?」と思い、仕方なく呑みに行こうとしたら、みんな遅れてやってきて(ひとりは奥にいたらしい)、収録は滞りなく終了。先月にひきつづき今月もぐだぐだで、これを電波にのせる申し訳なさを胸に感じつつ、「来月こそはがんばりたい!」と思ってたりする。オンエアは今週の土曜日21時から。サイマル・ラジオでも聴けます。

 ニュー・リリース候補のCDを繰り返し聴いている。馴染んできたのか、昨夜よりもいい感じがする。飽きさせずに最後まで聴かせる力があるのは、非常に重要だ。きっと何かをもっているのだろう。もう少し聴いてもう少し考えて、つたないステップを踏みつづけよう。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-25 07:50 | diary | Comments(0)

穴蔵の風景

 昨日は穴蔵に籠って音さがしをしていた。穴蔵とは5畳ほどの僕の仕事部屋のことである。部屋というよりは納戸で、陽当たりは極めてよろしくない。ここにいる間は外の様子が一切わからないので、そういう意味では仕事部屋に向いていると言えるかもしれない。但し、冬は少し寒い。最近暖かくなってきたので、ほっと胸をなでおろしているところ。春ありがたし。

 写真を撮ったのでアップしてみる。Mac Bookは昨年11月にヤクオクで購入した中古品。2007年製で確か2万円くらいだったと思う。画面はスコット・フィッシャーのホームページ。このときたまたま見ていたのだろう。昨年スコットはピアノのインストゥルメンタル作品をリリースしたのだが、デジタル・オンリーでの販売だった。音さがしを僕はインターネットを通じて行っており、気に入った音源が見つかると、その横にあるノートにアーティスト名と簡単な所感をメモするようにしている。鉛筆と、あと僕はすぐ書き間違えるので消しゴムは必需品。緑の湯呑みは、鵠沼海岸に住んでいた頃に、近所の骨董屋で購入したのだと思う。コースターは無印良品だったかな。ペン立ては学生の頃から使っていて、家族の誰かがくれた北海道土産だったと思う。引っ掛けてある丸いものは鈴で、僕が大きな怪我をしたときに親戚のおばさんが作ってくれた大切なお守りだ。本は右から、星野道夫の著作が2冊、ビートルズものが2冊、ブルース・スプリングスティーンのインタビュー集、友人に借りっ放しのエリック・クラプトン自伝。あとはパソコンに隠れてるので省略。これも単なる偶然で、特に意図があってここに並べたわけではないが、まぁ、僕らしいかな。

 …とここまで書いて、「一体どこの誰が俺の机の上のことを知りたいんだ?」ということにやっと気づいた。でも、書いちゃったからアップします。もしここまで読んでしまった人がいたら、ごめんなさい。

 MIYAI
f0182140_7224270.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-24 07:23 | diary | Comments(0)

ハングオーバー

 最近、ひどい二日酔いをしていない。記憶が飛ぶことはあっても、翌日が台無しになったりはしない。実に喜ばしいことだ。これからも時折やらかすとは思うが、頻度がこの程度なら僕も安心だ。僕はまともになった(…のかもしれない)。

 二日酔いを英語ではハングオーバーという。昨夜、テレビの番組表にこの言葉を見つけた。どうやらアメリカのコメディー映画らしい。調べてみるとシリーズ3作を数える大ヒット作とのこと。最近は二日酔いと疎遠な僕ではあるが、つい反応してしまい、「うーんと、観てみようかな」とチャンネルを合わせたのだった。タイトルは『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』。シリーズ第一作目である。

 いやぁー、面白かったなぁ。とても下世話なくだらない映画で、観ている僕も心置きなく下世話でくだらない気分になれた。とにかく、誉められたところがなくて、そこが秀逸だった。これは二作目と三作目も観ないと。楽しみだな。

 僕が二日酔いをあまりしなくなったのはなぜか?思い当たる理由はいろいろあるけれど、総体的に楽しくなくなったからだと思う。深酒をすると、たいていは記憶を失くし、翌日には大きなダメージが長く残るようになった。すると気分は落ち込むし、仕事も進まない。楽しいことよりもしんどいことが増えてしまったのだと思う。だから、気をつけるようになった。おかげで毎日すっきりである。実に喜ばしいことだ。またやってしまうのだろうけど(経験則)。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-23 11:01 | diary | Comments(0)

Voices Inside 7周年

 友人である二見 潤がホストを務めるマンスリーDJイベント「Voices Inside」。毎月第3土曜日21時に藤沢駅北口の「バー・ケインズ」でスピンし始めて、昨夜で7年を迎えた。数にして85回。言うまでもないが、誰にでもできることではない。

 スタート当初は、毎月ゲストDJを迎えて行われていた(その第1回目は僕でした)。今でもその伝統は受け継がれているが、必ずというわけではない。ここ数年は、かつて本牧あたりで放蕩の限り尽くし、今はその熱い心を静水の下に隠し持つミスター・ジェントル=関根 雅晴さんを顧問に招き、イベントの安定化に成功。目玉はホスト二見による愛情たっぷりのトーキング・スタイルのDJで、その悲喜劇ともいえる恋にまつわるエトセトラは、彼に「ミスター・ラブ・サーチン」や「キング・オブ・ブロークンハーテッド」といった異名(称号)を与えることになった。

 つまり、7年もつづけていれば、いろんなことがあるのだ。このイベントがなければ、今の二見 潤はないし、今の僕らもない。つまりは、そういうことなのだ。

 ここに改めて感謝の気持ちを捧げたい。たくさんの偉大なソウルやブルースを教えてくれてありがとう。毎月1回の楽しみを与えてくれてありがとう。ずっこけた人情で僕らの心を温めてくれてありがとう。その大きな体いっぱいに詰まった深い友情に最大級の感謝を。

 「Voices Inside」は、我が町が誇る唯一無二の音楽イベントだ。来月も再来月もその先も、きっとまだまだつづきます。来月はメンフィス特集です。楽しみです。

 最後に僕が昨夜かけた曲のリストを。オール・アトランティック・レコード。

 ルース・ブラウン「ハロー・リトル・ボーイ」
 オーティス・レディング「ナッシング・キャン・チェンジ・ディス・ラブ」
 エディ・フロイド「ガット・トゥ・メイク・ア・カムバック」
 サム&デイヴ「ジャスト・キープ・ホールディング・オン」
 バーバラ・リン「アイム・ア・ワン・マン・ウーマン」
 アレサ・フランクリン「トラックス・オブ・マイ・ティアーズ」
 ベティ・スワン「トゥデイ、アイ・スターテッド・ラビング・ユー・アゲイン」

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-22 09:49 | diary | Comments(0)

失われたラーメン屋と失われた夢

 昨夜のこと、雨が上がったのを確認すると、僕は自主的に仕事に区切りをつけ、ジージャンをはおって馴染みのバー「ロケット・デリ」までお酒を呑みに出かけた。店の扉を開けると、なんとなくいるんじゃないかなぁと思っていた友人がカウンターで呑んでおり、少ししてからなんとなく来るんじゃないかなぁと思っていた友人がやって来た。僕らは部活の話をし、パン屋さんの話をし、カレーライスの話をし、コピー文化について考察し、魚釣りのざっくりとした計画を立てた後、話題は佳境ともいえる「失われたラーメン屋」へと移っていった。

 友人が主張するそのラーメン屋は、僕が住んでいるすぐ近所にあるという。しかし、話を聞けば聞くほど、そんなラーメン屋は存在しない。「ないよ」と僕が言うと、「ありますよ。半年くらい前にも食べた」と友人は言う。そこで僕も「そうなの?じゃ、あるのかなぁ」くらい言えればいいのだけど、なぜか言えない。「いや、ないものはない!」と突っぱね、「あるものはある!」と友人も引き下がらない。ザッツ酒場の会話。0時をまわっても話は終わらず、マスターからは「宮井さんも引かないっすねぇ」と言われ、遅くにやってきた別の店の店主は「なんでそんな話になったの?」と友人に訊ねた。で、最終的には「かつてはあったのだろうが、今はない」というところで一応の着地をみたのだった。ラーメン450円、ギョーザ500円のお店だったという。僕の家から徒歩5分。店があった場所は、1週間ほど前に更地になっている。失われしラーメン屋。復活を願う。

 そんな酔い覚めの朝、起きるとポール・マッカートニーの武道館公演が決定していた。だが、僕の心は踊らなかった。かつて、武道館でポールのライヴを観るのは夢だったが、昨年のどたばたで(高額過ぎるチケット、平日の昼間という開演時間、あまりに直前での発表だったこと等々。結果的にポールの急病により公演中止)、僕のその夢はスポイルされてしまったのだろう。チケット代が昨年と同額であることだけを確認し、僕は行かないことに決めた。昨年は会場から漏れてくる音だけでも聴きに行こうと思っていたけど、今はその気持ちもない。なにかの間違いでチケットが安く入手できない限り、足を運ぶことはないだろう。失われた夢。ある意味、すっきりしている。昨年よりも気持ちはずっとすっきりしている。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-03-20 08:00 | diary | Comments(0)