ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

<   2015年 08月 ( 24 )   > この月の画像一覧

Jersey Girl

 今日で8月もおしまい。最近は涼しい日がつづいてて、なかなか天気も回復しないなぁと思っていたら、これって秋雨前線なんだそうな。むーん…、本格的に夏が終わったのかもしれない。今日もどんより曇り空。このまま雨が降らないようなら、夏の終わりの海を眺めに行こう。少なくとも、今日で8月は終わりだから。

 昨日、新譜の店頭用看板を作ったので、今日店へ持っていく。明日には店にCDが入荷し、明後日が一般発売日。ということで、長らくつづいた新譜の準備も今日でおしまい。8月はほぼ休みなく働いた印象なので(休んでるはずだけど)、来月は少しだけゆっくりしたい。とりあえず、今朝はほっとしていて、トム・ウェイツの「ジャージー・ガール」を聴いている。

 この曲は、川向こうのニュージャージー州に住む子持ちの女性に恋をしているニューヨーカーの歌で、ジャージー出身のブルース・スプリングスティーンがライヴでカヴァーしていることで知った。とてもロマンティックな曲で、夏の終わりにぴったりの雰囲気だから、毎年この日になると思い出したように聴きたくなる。

 彼が通りで彼女に会うとき、彼女はとても疲れて見える。彼女がやっと見つけた仕事がとても大変なことを、彼は知っている。食事に誘い、家まで迎えに行くと、彼女は着飾ったままのかっこうでベッドに寝ている。彼は彼女にこう言う。「バスルームでおめかしをしておいで。娘はお母さんに預けて、今夜は僕と踊りにいこう。ただで踊れるところを知ってるんだ」。とてもトム・ウェイツらしい、情景が浮かんでくるような歌詞だと思う。

 8月も今日でおしまい。今年は喧噪に気づくことなく夏が過ぎようとしている。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-31 08:57 | diary | Comments(0)

もうひとふんばりなり

 8月にしては朝晩が涼しすぎる。月初はあんなに暑かったのに。でも、太陽が出ないのだから仕方がない。もう一度夏の強い陽射しを浴びたいな。このまま秋になってほしくない。

 ベイスターズもこのまま終わってほしくない。先月は1位だった順位も、気がつけば最下位。投打ともに奮わない状態がつづき、たいていの試合は負けた。とうとう観ているのがつらくなり、「どうか試合が中止になりますように」と雨乞いをするようになった。でも、昨夜は筒香の満塁ホームランで快勝。本当に素晴らしいホームランだった。まだ諦めちゃいけないのだ。

 ジェームス・テイラーの『ワン・マン・ドッグ』を聴いたら、自然と吐息がもれた。知らずうちに神経が高ぶっていたみたいだ。この見事なバンド・アンサンブルを聴いていると、自分が本来ある場所へ立ち返っていくのを感じる。メンバーそれぞれが自分の役割をこなしている。僕もそうありたい。

 ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』発売まであと4日。もうひとふんばりなり。

 MIYAI

http://sandfishrecords.shop-pro.jp/?pid=92035897
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-29 07:25 | diary | Comments(0)

最後まで丁寧に

 にぼし!…と僕は言いたい。正確には、にぼしと鰹の出汁が効いたつゆに薬味を入れて食べる茹で加減抜群の素麺は美味い!…と言いたい。

 8月下旬の夜、「もうタコがいなくなった」と店主が言い、「そろそろ夏も終わりなのかな」と僕がつぶやくと、しばらくして素麺を出してくれた。もちろん、市販の麺つゆじゃない。そのことは、にぼしの香りが証明していた。なんて美味しいのだろう。1日の終わりにひと手間かけた料理をいただき、心がやわらいだ。そして、「僕も丁寧に生きていこう」と改めて思ったのだった。

 新譜の発売日(9月2日)もいよいよ迫ってきた。自社通販では既に販売中だけど、一般発売日が本当の意味でのスタートという感覚は、今も昔も変わらない。昨日はある程度まとまった枚数をディストリビューター(卸業者)へ発送した。週末には店頭用のディスプレイを制作し、月曜日に店へ持って行く。その翌日がCDの店頭着日で、翌々日が発売日だ。

 今回は予期せぬことがいろいろあり、最後までばたばたしているけど、すべてがうまくいきますように。自分の信じてる音楽がみんなの心に届きますように。そのための手間を惜しむな。雑になるな。にぼしから出汁をとるみたいに、最後まで丁寧に。

 MIYAI
f0182140_7175212.jpg


http://sandfishrecords.shop-pro.jp/?pid=92035897
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-28 07:21 | diary | Comments(0)

Yo Harding『Windian』

 音楽を作ったり演奏することは、ひとつの「解放」なのだろう。…と、僕が言うのもおこがましいのだが、そこにはいろんな種類の解放があるし、解放された分だけの非解放もまた存在する。ちょうど光があれば影があるのと同じように。そして、きっと男と女とでは、解放の仕方やされ方、解放されるものやされないものが、やっぱり違うのかなと思うことが、僕はよくある。

 Yo Harding というアーティストをご存知だろうか?彼女のアルバム『Windian』を聴いて、僕が最初に感じたのはそんなことだった。おそらく、このアルバムは彼女にとってのリリース(解放)なのだろう。言うなれば、アルバムの魅力はその一点に集約されると言ってもいい。これは語られるべき作品であり、語る言葉を失わせる音楽でもある。そして、言葉を失ってしまうのは、もしかすると、僕が男だからなのかもしれない。こういう女性的な広がり、深み、母性の前で、一体何を語ればよいのだろう?

 若い頃にローラ・ニーロやジョニ・ミッチェルを聴いたとき、僕は気持ち良さと同時に、ある種の居心地の悪さを感じた。彼女達の歌にどうしようもなく惹かれる自分と、どう受け止めたらいいのかわからない自分。頭で理解できないほど、心は強く求めてしまう。それはどこか恋にも似て、たまらなく魅力的だった。Yo Harding の歌を聴いていると、ふとそんな感覚が蘇ってくる。

 収録されている曲はバラエティにとんでいるが、どれも地下水が幾多の支流を作り彼方まで続いていくように、すべて繋がっている。ここに収められている音楽は、遥か遠くまで行くこともできれば、元の場所に戻ることもできる。言い換えれば、どこまでも解放されているし、永遠に解放されないものも内含している。解放されたもの達は孤独を抱え、解放されないもの達は自由を求めている。そのせめぎ合いの中で、この音は鳴っている。だからこそ、胸を震わすのだろう。

 軽く聴けば、歌声に癒されるかもしれない。しかし、目を閉じて耳をすませば、そこに大きな川が流れていることに気づくだろう。僕にとってこの音楽は旅だ。見知らぬ世界への誘いであり、同時に帰る場所も用意されている。帰る場所があると知っているから、僕らは旅に出れるのだろうか?わからない。Yo Harding は、そんな僕らを心よく送り出す。そして、いつか帰ってくる日まで、無事を祈っていてくれる。これはそういうアルバムだ。さて…、僕は一体何を語ればよいのだろう?

 MIYAI
f0182140_10174995.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-27 10:19 | diary | Comments(0)

『Born to Run』40周年

 僕が世界で一番好きなレコードはブルース・スプリングスティーンの『ボーン・トゥ・ラン』だ。この世界で一番好きなジャケットを飾り、レコードに針をおろすと、世界で一番好きな曲である「サンダー・ロード」の胸を締めつけるようなイントロが流れてくる。そして、最後の「ジャングルランド」まで、まさに息もつかせぬ展開。怒濤の熱量に圧倒され、胸をかきむしられ、いてもたってもいられない気持ちになる。そんな風にして30年間、このレコードを聴いてきた。

 もし『ボーン・トゥ・ラン』に出逢うことがなかったら、僕はこのレコードを聴いてきた時間を別のことにあてていたわけで、そんな自分をうまく想像することができない。だって、これまでで一番たくさん聴いたレコードだから。

 今日はそんな『ボーン・トゥ・ラン』が発売されて40年目の誕生日だという。1975年8月25日発売。初めて聴いたときは10年前の作品だったのに、いつの間にそんなに時間がたったのやら。あのとき払った2,500円だけで、こんなに楽しませてもらえるなんて、まったく罰当たりだ。もっと払いたい。だって、「サンダー・ロード」や「バックストリーツ」や「ボーン・トゥ・ラン」や「ジャングルランド」が入っているのだ。これで2,500円は安すぎる。

 『ボーン・トゥ・ラン』を聴くといつも思う。音楽には人生を変える力があるのだと。あのときあの場所であの曲を聴いたことで、舵は大きく切られ、すべてが始まる。自由で、希望と可能性に溢れた未来が、目の前に広がるのだ。

 MIYAI
f0182140_721470.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-25 07:22 | diary | Comments(0)

ほどほどに

 涼しい夜から涼しい朝へ。さらさらと葉擦れの音が聞こえている。今は曇り空だが、太陽が顔を出せば、また暑くなることだろう。

 昨日もせっせとニューリリースの準備。せっせとし過ぎてぐったりし、夕食後に「ちょっと失礼して…」と床に寝転んだら、そのまま意識を失った。なので、その後に予定していたことはできなかったけど、起き上がったときには随分疲れがとれていた。今日も準備はつづく。でも、せっせとはしない。ほどほどに。できれば午後はオフにしたい。

 41歳のとき、同時にいろんなことをやり過ぎたことで、神経がまいってしまい、ソファーから起き上がることができなくなった。3日ほど休んで回復したが、あのとき以来、僕は根を詰めるとひどく疲れるようになった。馬力を失い、無理がきかない。疲れが何日も抜けず、レーベル業も目に見えてスローダウンした。きっと体があのときのことを覚えていて、信号を発しているのだと思う。だから、もう一度体力をつけて、「そんなに心配しなくても、これくらいなら大丈夫だよ」と体に教えてあげようと思っている。結局、心と体はバランスが大切なのだ。

 その41歳のときのブレイクダウンこそ、僕に人生を折り返したと自覚させた瞬間だった。自分はもうこれまでとは違うのだから、これからは今までとは違うやり方をさがそう。過去の自分に囚われないようにしようと決めた。すると、少し自由になれた気がした。あれから4年、今も模索はつづいているが、成長したい。子供が大人になるのとは違う、大人が大人である為の成長を。

 まだ午前7時。ほどほどにがんばって、午後はオフに…したいなぁ。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-24 07:10 | diary | Comments(0)

新子

 夏になったら食べたいもの。いろいろあるけれど、象徴的な意味をもつものとなると、その数は限られる。その最たるものが新子だろう。コノシロの小さいのがコハダ。そのさらに小さいのがシンコ=新子。7月が下旬を迎える頃に出回り出し、夏の訪れを告げる。でも、その頃は値段も高く、寿司屋にでも行かないとありつけない。つまり、僕はありつけない。馴染みの呑み屋にまわってくるのを、じっと待つことになる。

 そして、8月下旬。「今年はまだ新子を食べてないなぁ。この際、コハダでもいいんだけどなぁ」と思い始める。そうすると、どこからか声が聞こえてくるのだ。「新子、入ったよ」と。僕はその声に誘われ、いそいそと出かけていくことになる。

 それが昨夜だった。馴染みの店に新子が入ったと知ったとき、僕は既に食事を済ませ、晩酌も済ませていた。けれど、これがラスト・チャンスかもしれない。「握ってもらえるのかい?」と訊ねると、「もちろん握りますよ」という答えが返ってきた。かくして、僕はラジオの収録を済ませると、馴染みの店「田火田」の暖簾をくぐったのだった。
 
 23時30分、店主は既にカウンターでお客さんと呑んでいたが、僕の顔を見ると「来た来た」とばかりににやりと笑った。そして、カウンターの中に戻り、酢飯をうちわで扇ぎはじめた。僕は冷酒を注文し、呑みながらそのときを待った。

 そして、そのときはちゃんとやって来た。カウンター越しに店主から差し出された皿には、かわいい握りが6つ並んでいた+ハタの握りをひとつおまけしてくれた。ハタもとても美味しかったけど、やはり新子にはそれ以上の意味があった。だって、夏の象徴だから。

 新子を食べるのにもっともふさわしい時間は、おそらく夕刻だろう。まだ明るく、これから日も暮れようという時分にいただくのが一番似つかわしいと思う。けれど、これから日付が変わろうという時間に食べた新子には、それとはまた違う味わいがあった。深夜ならではの濃密な空気の中、僕は少しだけやさぐれた気分で、お箸を使わずに手で食べた。もし夕刻であったなら、きっとお箸で食べたことだろう。「これはこれでいいもんだなぁ」と思った。

 こうして今年も無事、新子にありつくことができました。来年の夏もありつけますように。季節の楽しみは人生を豊かにしてくれる。

 MIYAI
f0182140_9402757.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-23 09:47 | diary | Comments(0)

延長線上のこと

 数日前から、夜に扇風機を回さなくても眠れるようになった。今朝はベランダに出たら風が涼しかった。確かに季節は巡っている。でも、夏はもう少しつづく。きっとまた扇風機を回しながら眠る夜がやってきて、ベランダには生暖かい風が吹くことだろう。季節はそう簡単には変わらない。でも、確かに巡っている。行ったり来たりしながら巡るのだ。

 よく旅をしていた頃、旅先から家族や仲間に葉書を書いて送った。小さな公園の隅にテントを張り、暗くなる前に簡単な自炊を済ませ、夕暮れ空の下でよく書いた。とはいえ、別段用事があるわけでもないので、書く事といえば、目の前の景色のことや、内輪受けの冗談、そんな他愛のない内容ばかりだった気がする。それでも、旅先から好きな人たちへ便りを送るのは楽しかった。

 長年、こんな日記を書いてはアップしているのも、ひょっとするとその延長線上にあることなのかもしれない。ベランダに出て、風に吹かれながら書いていると、ふとそんな気がしてくる。

 特に言いたいことや伝えたいことがあるわけじゃない。きっと僕は、ただ思ったことを書いていたいだけなのだ。それを誰かが読んでくれるのが嬉しいのだ。

 MIYAI
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-22 07:10 | diary | Comments(0)

ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』、先行販売中!

 完成!ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』、できたてのほやほやです。一般発売は9月2日ですが、通販サイト『Sandfish Records Shop』では、昨夜から先行販売開始しました。既にご予約いただいた皆様には、本日発送いたしました。数日中に届くと思いますので、もうしばらくお待ちください。

 サンドフィッシュから発売するジョン・リーゲンのアルバムは、本作で3枚目になります。今回も素晴らしい作品です。佐藤幸恵女史の歌詞対訳も素晴らしいです。僕もがんばってライナー書きました。ぜひお買い求めください(こちら→link)。

 MIYAI
f0182140_791948.jpg

http://sandfishrecords.shop-pro.jp/?pid=92035897
[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-21 07:13 | diary | Comments(0)

スパムむすびを頬張った

 1日雨予報な木曜日。午前5時起床。ベランダ涼しい。コーヒー美味しい。8月も下旬なり。

 今年の夏は、久しぶりとなるニューリリースの準備が中心だけど、その合間を縫ってそれらしく過ごしている。梅雨が明けたのが7月20日頃だから、ちょうど1ヶ月がたつ。プロ野球を観に行ったり、海水浴をしたり、鰻を食べたり、妻の誕生日を祝ったり、地元のDJイベントや仲間のバンド演奏を聴いたり、店先のデッキに座って夜風に吹かれたり、友達数名がうちに遊びに来たりと、そんなところ。

 一昨日は地元の小さな花火大会があった。海沿いのマンションに住む友人夫妻を訪ね、打ち上げられる花火を屋上から眺めた。生ビールを飲み、スパムむすびを頬張った。大きな窓がずっと開いていたので、庭と家を自由に行き来できた。集まったみんなといろんな話をしたり聞いたりした。開放的で楽しい夏の夜だった。

 まとまった休みはなくても、こうして書き連ねてみれば、それなりに遊んでいる気がする。残念なのは、新子の握りを今年は食べられそうにないことか(まだわからないけど)。ニューリリースの準備が落ち着いたら、1日休みをとって、近所の温泉施設でのんびりと露天風呂につかりたい。

 今日は家で1日作業の予定。高校野球の決勝戦を見ながら、せっせと手を動かすつもり。電話での営業活動も少々。ほんとに少々。

 MIYAI
f0182140_6304483.jpg

[PR]
by sandfish2007 | 2015-08-20 06:32 | diary | Comments(0)