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Sandfish Records Diary

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またはじまる

 今朝もいい天気。ウインドブレーカーを羽織りベランダへ。澄み渡った空に浮かんだ昨夜の月が静かに沈もうとしている。ビーチサンダルを履いた足がひんやりしている。秋なのか。秋なのだ。

 昨夜、『ミュージック・マガジン』の最新号をぱらぱらと捲りながら、レコードを聴いた。エイミー・ヘルムの記事を読みながら、父親であるリヴォン・ヘルム&RCOオールスターズを聴き、デヴィッド・ギルモアの新作レビューを読みながら、ピンク・フロイドの『アニマルズ』を聴いた。こういう時間が僕は好きだ。

 デイヴ・ギルモアのディスク・レビューには、亡くなった母親や友人へ捧げる歌など高齢者のリアリティーに満ちた云々…といったことが書いてあった。ロックもここまできたのだなと思った。自然の摂理として。

 9月も今日でおしまい。ロックの高齢化と共に季節も進む。美味しいものをいっぱい食べて、寒くならないうちに体を動かして、いい音楽をたくさん聴こう。今、空を見上げたら、月はもう沈んでいた。太陽が昇り、また新しい1日がはじまる。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-30 06:54 | diary | Comments(0)

整えてこう

 昨日は気持ち良く晴れた1日だった。サイクリングをしようとしたが、自転車のタイヤが裂けていることを思い出したので、散歩に出かけることにした。すぐ近くの池で亀を眺め、道すがらの公園をぐるりと回り、タワーレコードにジョン・リーゲン『ストップ・タイム』の掲載記事のコピーを渡し、とんかつ定食を食べて帰ってきた。

 軽い脱水症状だったのか、体がふらふらしたけれど、商品の発送作業をし、いくつかメールの返事を書いた。それから妻の自転車のライトを修理しようとしたが、僕には直すことができなかった。夕方に新品のタイヤが届いたので付け替えたところで、力尽きた。この程度で…。どうも本調子ではないようだ。

 夜はナイター中継を観た。なかなか勝てないベイスターズ。只今、熾烈な5位争いの真っ最中。最後の方は寝転びながら観た。シャワーを浴びて、ときどきベランダに出て月を眺めたけど、結局、いつもより早く寝てしまった。

 夜は明け、朝がやって来た。ふらふらした体も元に戻ったが、あちこちがバキボキいっている。整えてこう。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-29 07:41 | diary | Comments(0)

月がきれいな夜だった

 昨日は地元のお祭りということで、午後にすごすごと出かけて行った。図書館で用事を済ませ、出店で賑わう通りを抜けて、まずはジャズ喫茶として臨時営業していた馴染みのバー「サウサリート」へ。ビールを注文し、美味しいミラノ風カツレツをいただき、赤ワインを呑み、ほろ酔い気分でお祭りへ。タコの入ってないタコ焼きに憤慨したものの、「CDが売れたよ」のメールで再び「サウサリート」へ。白ワインを注文し、居合わせた友人達とあれこれ語らい、もう1枚CDが売れた。気分は上々。ふわふわした足取りで帰宅し、映画を1本観て、ブルーレイ・プレーヤーをヤフオクで落札したところで、力尽きた。

 「月がきれいだよ」と言われ、のそっと起き上がり、ベランダに出たら、きれいな満月が夜空に浮かんでいた。僕は少し悲しい気持ちになり、よく知っているメロディを小さな声で口ずさんだ。月は本当に丸くて、ずっと眺めていたいと思った。

 今はベランダから青空を見上げている。気持ちがいい。サイクリングに出かけようか。で、そろそろ新しい音さがしも始めよう。遊んで。仕事して。バランスよく。
 
 ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』が、発売中の『Stereo』誌(2015年10月号)の「今月の話題盤(ロック/ポピュラー)」で紹介されました。執筆は宇田和弘さん。ジミ・ヘンドリックス、ダーレン・ラヴ、エイミー・ヘルム(ザ・バンドのリヴォン・ヘルムの娘)と並んでの掲載。光栄です。お求めはこちらまで→link

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-28 09:23 | diary | Comments(0)

アンダー・ザ・インフルエンス

 早朝、『キース・リチャーズ:アンダー・ザ・インフルエンス』を観た。キースがギターを弾いて歌う姿が見れたし、自然体な語り口も相変わらず魅力的だった。キースには大きな影響を受けているから、僕にとっては自分自身の昔と今を振り返る時間にもなった。たくさんの感情が胸の中で渦巻いている。

 「今やストーンズはファンのものだ。期待を裏切るわけにはいかない」とキースは言うが、僕はそう思わない。期待通りは退屈でもある。退屈が悪いわけじゃないけれど、ストーンズに関して言えば、その退屈を居心地のいいものに僕はまだできていないのだろう。

 「歳は取りたくないけど、早死にもしたくない」とキースは言った。そうかもしれないと思った。「導かれるしかない」と。そうなのかもしれない。僕は昔と今とこれからの自分のことを考えた。

 早朝にこのドキュメント・フィルムを観たのは、昨日悲しいことがあったからかもしれない。「涙が止まらないよ」という妻からのメールで、僕はそのことを知った。でも、もっと悲しい思いをしている人がいるから、みんなで元気づけられたらいい。生きてる者は元気でいなければと書かれていた。僕もそう思う。だから、大好きなキースの音楽に触れたくなったのかもしれない。好きなことをやると元気が出るから。そして、同じくキースを好きであろう友達の悲しい心に、いくらかでも寄り添えたらなと思う。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-27 08:36 | diary | Comments(0)

夢でよかった

 どういうわけか、とても疲れる夢を見た。幾重にも構成されたとてもよくできた夢だった。僕は激しく怒られ、腹が立ったからこっちも怒り返したんだけど、怒ってない人達も(親しい友人も含め)僕の方が悪いと思っているのがひしひしと伝わってきたので、自分もだんだんそんな気分になり、すごい徒労と敗北感で目が覚めた。

 内容をかいつまんで言うと、この日記に書いたことが、大クレームになるという物語。なんでも新製品の情報を事前に流し、ご丁寧に性能の低さを指摘したことが、とある大物顧客の怒りをかったというのだ。同じ部署のリーダーに激しくなじられた僕は、「そんなこと書いてないよ。僕が書いたのは缶詰のランキングだ」と主張するも彼女の怒りは収まらない。「ちゃんと読んだのかよ!」と僕が怒鳴ると、彼女は「読んでない。でも、みんなそう言ってる。だから、読む必要ない」と言うのだ。そんなめちゃくちゃな話があるかと徹底的に抗戦するのだが、どういうわけか周囲は僕を痛々しい目で見ている。おかしいなと思ってパソコンを開くと、缶詰のことを書いたはずの日記が、どういうわけか家電製品のことすり替わっていて、確かに僕はこれから発売されるテレビについて、内部事情を知る者しかわからないであろう欠点を指摘していた。責任者がやってきて「とりあえず出勤せずに休んでください。多額の賠償金が発生するので、もしかすると負担してもらうことになるかもしれません。また連絡します」と言われた。僕はふてくされ、先行き不安の中で目が覚めた。出演はアルバイト先の人達を中心に、高校時代の友人、「田火田」の店主など。

 あー、疲れた。昔々、いつまでたっても大学に合格できず30歳を迎えるという夢を見たことがあるが、それ以来の疲労感である。どうせ見るならいい夢が見たい。せめて夢くらいは。でもま、夢でよかったよかった…。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-26 07:34 | diary | Comments(0)

スクラップ&ビルド

 昨日、調べもので図書館へ出向くも、連休明けだからと臨時の休館日だった。そのまま帰るのもつまらないので、小1時間ほどサイクリングをして帰ることにした。まっすぐ海へ出て、いつもと反対方向へハンドルを切り、鎌倉の大仏の前を通って、ぐるりと回るようなコースで家まで戻ってきた。

 僕は道すがらの風景を観察するようにして走った。学生の頃によく来た場所や、17年前にこっちに移り住むようになってからの町の様子は、一見すると何も変わっていないようで、実際にはかなり変わっていたりする。最近はそんな目で眺めることが多くなった。見知らぬ建物をいくつも見つけたが、かつてその場所になにがあったのかを、僕はほとんど思い出すことができなかった。その都度、人の記憶とはそんなものなのだなと思い知らされ、少し淋しくなるのだ。

 自転車を走らせていると、中華料理屋がちょうど取り壊されているところだった。しばらくすればそこにまた別の建物ができるのかもしれない。スクラップ・アンド・ビルド。数日前に読み始めた小説のタイトルを思い出した。世の中はその繰り返しだ。まだ使えるのに壊して、新しくする。買い替える。建て直す。記憶は薄れていく。もっと暮らしにゆとりがあれば、昔のことを覚えていられるのだろうか?それとも、そういう問題ではないのだろうか?

 30歳くらいの頃、近所のバイク屋が閉店した。還暦を過ぎたであろう夫婦が営んでいる小さな店だった。ある日、シャッターが降りて、閉店の挨拶が貼られているのを見たとき、この人達はどこへ行ってしまったのだろうと思った。店を閉めても人生はつづいていく。新しく仕事を見つけて働かないといけないだろう。そう思ったとき、みんなそれぞれに事情を抱えて生きているのだなと実感した。当時小さなアパートに住んでいた僕も、立派な家に住んでいる家族も、そこは同じなのだなと。

 そんなときにいつも思うのは、まじめに生きてる人達が安心して暮らせる世の中であってほしいということだ。小さな店を閉めずにつづけられるくらいに。ここにその店があることで、救われている人達がいる。そのことだけは間違いないのだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-25 07:31 | diary | Comments(0)

缶詰ランキング

 緊急時の備えに買い置きしてあったサンマの缶詰(蒲焼きではなく味付け煮)がそろそろ賞味期限切れになるというので、朝食にいただくことにした。こういう缶詰を食べるのは久しぶりだったからか、美味しさと懐かしさが口の中で入り交じり、「あぁ、これだよなぁ」と一人暮らしの日々を思い出したのだった。ずっと実家暮らしだった妻はあまり缶詰を食べる機会がなかったのか、「へぇー」と新鮮そうな様子だった。「で?缶詰ナンバーワンはなに?」と訊ねてきたので、僕は「シーチキン」と答えた。「缶詰ランキングの基本は、開けたらそのまま美味しく食べられることなんだけど、シーチキンにはその条件をものともしない存在感と実績があるんだよ」と説明した。妻はふむふむと頷き、「やっぱりシーチンなのよねぇ」とつぶやいた。「それじゃ2位は?」と訊いてきたので、僕は「サンマの蒲焼き」と答えた。「今朝の味付け煮も美味しいけど、サンマはやっぱり蒲焼きなんだ。そこには王様と貧民くらいの格差がある」と補足した。妻はほぉほぉと頷き、数秒間中空を見つめた後、「蒲焼きはなんでも美味しいのよね。ちくわでも美味しいんだから」とつぶやいた。「それなら、3位は?」と訊いてきたので、僕は少しだけ考えてから「コンビーフ」と答えた。「それだけではけっして美味しいとは思わないのだけど、個性的だしなにより斬新だと思う。くるくると開けるのも楽しいしね」と説明を加えた。妻は満足そうな表情を浮かべると、「そうよね、あれ楽しいのよね」と言った。

 ひとしきり朝の会話を楽しんだ後、僕らはそれぞれのことを始めた。妻は食器を洗い、洗濯機をまわした。僕は穴蔵に移り、ブルース・スプリングスティーンのブート・ライヴを聴きながら、この日記をつけている。1日はまだ始まったばかりだ。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-24 08:56 | diary | Comments(0)

Happy Birthday, Bruce !

 毎年、昼と夜の長さが同じになる頃、ブルース・スプリングスティーンは誕生日を迎える。今年もそう。今日で66歳になりました。心からおめでとうございます。

 僕はブルースの音楽を聴いて、「そうか、こういうことなのか」と自分の生きる道筋を見つけることができた。つまり、ロック・ミュージックから人生を学べることを知った。ブルースはいつも自分の20年先を歩いていて、僕はその背中をずっと視界に入れて歩いてきた気がする。

 ブルース・スプリングスティーンは、僕が世界で一番好きな歌を書いた人で、それを歌っている人だ。これまでで一番聴いたレコードを作った。それだけでも十分なはずなのに、僕はそれ以上のものをブルースから受け取ることができた。広くて、大きくて、公平で、胸を締めつけるくらいの希望と可能性に溢れていた。それは心と心を結ぶもの。深遠なメッセージだった。

 道に迷ったとき、僕はいつもブルース・スプリングスティーンのことを考えた。レコードに針をおろし、そこに光を見つけようとしてきた。おかげで、どうにかここまでやってこれた。

 いつもたくさんの勇気と優しさをありがとう。またひとつ元気に歳を重ねてくれてありがとう。抱えきれないくらいの感謝を尊敬を込めて。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-23 07:33 | diary | Comments(0)

空もいろいろ

 世間の大型連休とは無関係の自分だが、場の空気に流されやすい性質なので、いつもよりのんびり過ごしている。写真は一昨日うちのベランダから見上げた空と、昨日の海で寝そべりながら撮った空。秋のようであり夏の名残も感じられる。空もいろいろ。

 1週間前に立ち寄ったタワーレコード新宿店9F(ロック・フロア)。ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』をさがすも、すぐには見つからなかった。しばらくして、「J」の棚の上で面出しされているのを発見。担当者が僕に気づいて声をかけてくれた。彼曰く「売れて在庫が2枚だけになったから、試聴機からはずしたのかな」とのこと。「できればまた試聴機に入れてほしいのですが…」と言うと、「わかりました。では、バックオーダーかけておきますね」と言ってくれた。あれから1週間、本当にそうなってますように。

 ジョン・リーゲンに日本での『ストップ・タイム』の店頭展開写真を送ったところ、大変喜んでくれた。ツィッターでも「Arigato」とつぶやいております(こちら→link)。もっと喜んでもらえるようにがんばろう。

 そんな『ストップ・タイム』、アマゾンをはじめとする大手通販では軒並み品切れ中(2015年9月22日現在)。お求めは弊社通販サイト『Sandfish Records Shop』まで。地域によってはお届けまで数日かかりますが、特典でサンプラーが付きます(おひとり様1枚まで)。送料無料。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-22 06:52 | diary | Comments(0)

どんぶらどんぶら

 人生を折り返したことは、この日記でも再三書いている。しかし、折り返してそろそろ4年が経とうとしているが、どうもしっくりこない。日々迷っている。

 僕は中学生になったくらいから、自分が何を求め、どういう風になりたいのか、ある程度わかっていた節があり、そこに向かって逡巡しながらやってきた。うまくいったこともあれば、全然うまくいかなかったこともあったし、たいていの場合は予想もしないことに右往左往した。それでも、進むべき道は見えていたし、目標とする人達もいたから(その多くは偉大なミュージシャンだった)、そういう意味ではあまり悩まずに済んでいた気がする。そんな自分に意識的だったし、純粋でありつづけようとしてきた。

 しかし、人生の折り返しを迎えたとき、僕は自分がどういう風になっていきたいのかが、うまくイメージできなくなっていた。目標としていたミュージシャン達は高齢化し、新曲よりも過去のヒット曲を求められている姿は、僕が目指す将来像とは大分隔離している気がした。僕は40代になり、自分がどんな60代、70代、80代になりたいのかを次第に考えるようになった。しかし、それをうまくイメージすることができなかった。

 そんなことは考えなくたって、なるようになるし、なるようにしかならないというのは、僕もわかっている。しかし、これまでぼんやりとはいえ未来を見据えて生きてきたので、そうした目標がなくなってしまうと、今なにをすべきなのかも、なんだかよくわからなくなってしまうのだ。

 そんなわけで、特にこの4年間、僕は自分の老後についても割と真剣に考えてきた。そこになりたい自分の姿を見つけられたら、その為にすべきことをやっていけると思ったからだ。それがレーベルなのか、物を書くことなのか、もっと違うことなのか。毎日のように考えつづけている。そのせいで、気がついたら肩が凝り、背中ががちがちになったのかもしれない。これはこれでけっこう辛い。

 というわけで、考え過ぎもよくないんだなとわかってきた。確かになるようにしかならないのだし、それはそれでいいのだろう。人生は大きな川のようなものだ。ときには流されないとわからないことだってある。どんぶらどんぶらいこう。

 MIYAI
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by sandfish2007 | 2015-09-21 08:33 | diary | Comments(0)