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Sandfish Records Diary

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リクオ with ホーボー・ハウス・バンド@下北沢ガーデン(2016.1.30)

 昨夜は下北沢にあるライヴ・ハウス「ガーデン」まで、リクオ with ホーボー・ハウス・バンドのライヴを観に行った。開演の10分前くらいに会場に着くと、客席はほぼ埋まっていた。佐野元春の「ワイルド・ハーツ」が流れ、つづいてニック・ロウの「クルーエル・トゥ・ビー・カインド」が聞こえてきた。定刻から少し遅れて暗転。ステージのまぶしい光の中にメンバーが登場。それから2時間30分、バンドは緩急を織り交ぜながら、音楽の楽しさと喜びを出し惜しみすることなく放射しつづけた。

 4月に発売予定のニュー・アルバムからの曲を中心としたセットリストで、格好もそれに準じた装い。リクオさんは、帽子に大きなメガネ。蝶ネクタイとチェックのスーツ。バンド・メンバーも帽子とメガネをかけておつきあい。ニュー・アルバムは、リクオさんがこれまで聴いてきた様々な音楽へのオマージュを込めたポップな作品であると紹介。開演前のB.G.M.もこの日の服装も、そうしたポップさを意識したものなのだろう。

 途中、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が登場。圧倒的な存在感で、ソロのナンバー、ソウル・フラワーの曲、デヴィッド・ボウイの日本語カヴァーを披露した。ライヴ終盤にはエレキ・ギターを持ってバンドに参加。あの眼力ゆえか、「ミラクル・マン」での「ウーッ!ハーッ!」のコーラスでは、なにやらモノノケに気圧されるような迫力があり、思わずのけぞった。ちなみに、中川さんは、帽子もメガネもかけていなかった。リクオさん曰く「協議の結果、却下」。本人曰く「サイズが合うのがなかった」とのこと(信憑性はあるが本当かどうかは不明)。

 7年前にリクオさんと知り合って以来、毎年ライヴを観ている。振り返ってみると、そこにはリクオさんなりの変遷が見て取れる。そのときそのときに感じたことを、誠実に自分の音楽へ投影してきたのがわかる。近年では、新作からの曲や未発表の新曲を中心にライヴを構成することが多い。それもリクオさんにとっては自然なことなのだろうが、凄いことでもある。この瞬間にすべてを捧げる。初めて会ったときから今に至るまで、リクオさんはリアル・ミュージックを奏でつづけている。
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by sandfish2007 | 2016-01-31 10:38 | diary | Comments(0)

ガソリン・アレイ

 外は小雨から雨上がりへと進行中。ロッド・スチュワートの『ガソリン・アレイ』をターンテーブルにのっけて、コーヒーを飲む。…と、このブログはこうした書き出しが多い。お天気と音楽とコーヒーのお話。それは、起きたばかりで頭がまわらず、目の前にあることをひとまず書いているからだと思う。今朝もそう。

 ロッド・スチュワートは偉大なヴォーカリストだが、アメリカに渡る前までが特にいいと感じるのは、僕が端正な音楽よりもとっ散らかったものが好きだからかもしれない。例えばこの『ガソリン・アレイ』や『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』のように。そういえば、家を出てひとり暮らしを始めた日、最初に聴いたのもその頃のロッドの歌だった。スコティッシュらしい哀愁を漂わせた歌声に、これからの自分の未来を重ねていたのだと思う。

 今夜はリクオさんのライヴを観に行く。僕にとっては今年最初のライヴで、昨年の最後のライヴもリクオさんだった。今夜はきっと端正というよりはとっ散らかったエネルギーに満ちた演奏が聴けると勝手に思っている。とても楽しみだ。

 雪の予報も出ていたけど、どうやらその心配はなさそう。小田急線が僕をライヴに間に合うように下北沢まで連れて行ってくれると思うし、ライヴが終わったら僕をこの町まで送り届けてくれることだろう。雪じゃなくて本当によかった。
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by sandfish2007 | 2016-01-30 07:17 | diary | Comments(0)

ある晴れた木曜日に

 昨日はオフだった。野球好きの妻から「午前中に着払いで荷物が届くから」と言われたので、ビートルズの映画を観ながら待った。映画が終わってから、ほどなくしてその荷物は届いた。水島新司の「男どアホウ甲子園」全巻。どうやらご縁があっていただいたらしい。僕はこの漫画のタイトルしか知らないのだけど、調べてみると僕が生まれた年に連載が始まり、5年間つづいた。アニメにもなっている。果たして面白いのだろうか?

 久しぶりに自転車をこいで海へ。相模川の河口まで。風はなく気温も高めで、Tシャツにフリースで汗ばんだ。たくさん空を見上げ、きらきらと光る海に目を細めた。お刺身を買い、ボブ・ディランのチケットを発券して帰宅。イーグルスのレコードを1枚聴いて、日が暮れてきたところで風呂に入った。ほどなくして妻が仕事から戻ったので、一緒に晩ご飯を食べた。BGMはヴァン・ヘイレンからR.E.M.に変わった。僕はこの日あったことを話し、「休みの日にはいつも同じようなことをしている気がするんだ」と言うと、「それでいいのよ。だって、他のことをしたらきっとのんびりできないでしょう」と妻は言った。確かにそうかもしれない。

 テレビで科学捜査研究所を舞台にしたドラマを観終わったところで、メールが届いていることに気づいた。昨夜入稿した原稿の最終校正の相談だった。思うところを書いて返信し、最後は電話でOKをもらった。これにて本当に終了。お疲れ様でした。

 時計を見るとちょうど日付が変わったところだった。居間に行くと、妻が「男どアホウ甲子園」に囲まれ、ソファーで寝落ちしていた。不意に眠気が襲ってきて、自然と欠伸がひとつ出た。
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by sandfish2007 | 2016-01-29 07:18 | diary | Comments(0)

スライド・オン・ディス

 昨夜、原稿を入稿。今朝、一部校正を経て、無事終了。あとは出来上がりを待つばかり。そんな流れで今朝はのんびり過ごしている。天気もいいし、気温が上がったら海を眺めに行こう。

 ロン・ウッドがホストを務める番組がテレビで放送され、初回のゲストがポール・マッカートニーだった。好きな曲をかけて、それに合わせてギターを弾いて歌ったりするのだけど、ふたりともフレンドリーだから、終始なごやかな雰囲気で、とても楽しかった。僕の知らない曲もかかったし、なによりふたりの友情が伝わってきたのがよかった。

 というわけで、今朝はロン・ウッドの『スライド・オン・ディス』を聴いている。これは自分が大学生のときに発売されたのだけど、僕は随分たってから中古CDで入手した。あの頃はストーンズの他のメンバー達もほぼ同時期にソロ・アルバムをリリースしたので、手が回らなかったのだ。

 『スライド・オン・ディス』は、今聴いても楽しいアルバムだ。ギターがいい音で鳴っているし、ロニーのヴォーカルも味がある。音の作り方のセンスがいいし、グルーヴもゆったりしているのでリラックスできる。ひと仕事終えた後の今日みたいな朝にはぴったりだ。

 何も予定のない日に、明るい部屋で好きなロックン・ロールを聴いていると幸せな気持ちなる。まだ午前8時か。1日は始まったばかりだ。
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by sandfish2007 | 2016-01-28 08:20 | diary | Comments(0)

早朝『トミー』

 ザ・フーの『トミー』は夜明けに聴くのがいとをかし。オープニングの「オーヴァーチュア」からして、なんだかすごいことが始まりそうな予感がする。というのも、このアルバムは新しい生命の誕生から始まるわけで、これ以上すごいこともそうないのかなと。

 6時20分起床。外は暗く月が煌煌と輝いている。6時30分。空が白み月が薄らいでいく。6時45分。月は姿を消して空が青みを帯びていく。この時間帯こそが『トミー』タイムと言っていい。曲は「アメイジング・ジャーニー」へ。さぁ、手と手を取り合って新しい世界へ旅立とうじゃないか。

 …と、今思ったことをつらつらと書いてみた。早朝『トミー』、いいものですよ。皆さんもいかがでしょう?

 そういえば、僕はザ・フーのファンになってから随分長いこと『トミー』が苦手だった。考えられる理由としては、①大作っぽい(なんだかめんどくさそう)②ロック・オペラであること(音楽でお芝居してほしくない)…といったところか。そんな僕も、今ではこんなに好きになってしまったのだから、先のことなんてわからない。『トミー』にそれだけの深みがあったということだろう。こうなると、ずっとかっこわるいと思っていたジャケも魅力的に見えてくるから不思議だ。ロックも女性も同じですね。

 そんなわけで見事、苦手克服。で、好きになってしまえば、理由なんてどうでもよくなる。『トミー』の場合は、気がついたら好きになっていたので、なんの苦労も努力もしていない。他の苦手もこんな風に克服できたらいいのにな。
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by sandfish2007 | 2016-01-27 07:28 | diary | Comments(0)

アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ

 2日間かけて、その間にマンションの総会やら歯医者への通院をはさみつつも、懸念だった原稿を無事書き上げた。あとは推敲しても、明日の締め切りには間に合うだろう。ほっと一息。

 そんな執筆の合間に、カレーライスを食べながらテレビを観ていると、1月24日はゴールドラッシュの日であると言っていた。なんでも168年前にカリフォルニアのとある川でとある農民が砂金を見つけた日なのだそうな。当時そのニュースは世界を駆け巡り、一攫千金を夢見た人々が大挙してカリフォルニアにやって来るようになった。それは「ヨーロッパ中から人が消えた」と言われるほどだったという。そんなわけないけどね。昔の人はなにかにつけて大袈裟だ。金があらかた取り尽された後も欲の皮が突っ張った人々の夢の残骸はカリフォルニアに残りつづけ、いつしか形を変えて、カリフォルニア・ドリームと呼ばれるようになった。つまり、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」もこの日に端を発することになる(…のか?)。

 そんなわけで、今朝はニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』をターン・テーブルへ。ここで聴かれる穏やかな歌と演奏は、そうした喧噪の後の静けさを表しているのかもしれない。強者どもの夢の跡。新しい時代はいつだって何もない場所から始まる。このレコードが発売されたのは1970年。ちょうど僕が生まれた年だ。

 一攫千金に興味はないけれど、昨日のマンションの総会で月々の修繕積立金の値上げが決まったので、僕も少しはがんばらないといけない。さて、近所の川へ砂金でも取りに行こう。
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by sandfish2007 | 2016-01-26 07:16 | diary | Comments(2)

寝坊気味な朝とディスク・レビュー掲載

 遅くまで仕事しても、寝坊したら意味ないじゃないか。…と、洗面所の鏡に向かって言ってみる。今日と明日で原稿を書き上げる予定。ちょいと気合いを入れないと終わらない文字数なので、がんばろう。ところが、これからマンションの総会。明日は歯医者。世界はいつだって同時進行だ。

 昨夜は馴染みの居酒屋「田火田」へ寄り道。熱燗をちょっこし呑んで、帰ったら原稿を書こうと思っていた。ところが、カウンターに不良中年がいたものだから、ついついデヴィッド・ボウイの話などで盛り上がり、思っていたよりも呑んでしまった。

 それでも昨日の僕は珍しく仕事への意識が高かったようで、帰宅してからちゃんとパソコンに向かってぱちぱちと文章を打ち始めた。しかし、酒の力は侮れないもので、弛緩した方向へと僕を引っぱろうとする。僕はそれに千鳥足で抗いながら、どうにか前へと進み、その間に夜はずるずると更けていったのだった。

 で、寝坊したと。やれやれ。それにしても、カーテンを開けたら外が明るいっていいですね。部屋がぱぁーっとまぶしいくらいで、とても清々しかった。ふむ…、寝坊してよかったのかもしれない。

 さて、フェイスブックのレーベル・ページとツイッターには昨日アップしたように、インターネットの総合音楽メディア「Veemob」に、エリカ・ギンペル『翼を広げて』(Erica Gimpel / Spread Your Wings and Fly)のレビューを書かせてもらいました。

エリカ・ギンペル『翼を広げて』〜 夜のジャズとソウルの薫り。静かなスリル〜

 個人的な想い出話を引き合いに出しつつの、ディスク・レビューにしてはちょっと変わった内容になっています。多分にこのブログ的かもしれません。ぜひ読んでみてください。今後は月イチのペースでサンドフィッシュ・レコードのディスク・レビューを掲載していく予定です。どうぞよろしく。
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エリカ・ギンペル『翼を広げて』(Erica Gimpel / Spread Your Wings and Fly)
試聴・購入はこちら→link
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by sandfish2007 | 2016-01-24 08:55 | diary | Comments(0)

熱燗

 今日は寒くなるだとか、雪が降るだとか、大変なことになるだとか、そんな話が耳に入ってきている。ということは…、帰りに熱燗でも呑んで帰ろうよと、そういうことになるのか。そうかそうか。

 暑い日に冷たいものが美味しい以上に、寒い日に呑む熱燗は美味しい。食べ物はそれほど必要ない。簡単な煮物か炙った小魚でもあれば十分だ。縦長な店のカウンターに座る。顔なじみの店主に会釈をし、熱燗を注文する。銘柄は指定しない。熱燗と言って出てくる酒をいただく。今夜店の暖簾をくぐるのは割と早い時間だろうから、BGMは演歌だと少々トゥーマッチだ。黒人ブルースもいただけない。ただ、インストよりは歌があった方がいい。ボニー・レイットあたりがちょうどいいだろう。外は寒くても店の中は暖かいから、思わずほっとして口が緩む。見知らぬ者同士なのに「寒いですね(苦笑)」とつい言葉を交わしてしまう。「まぁ、でもあれですよ。僕の故郷は網走なんだけどもね…」と、北国の寒さ自慢をされるのもオツなもの。寒い夜には寒い夜の楽しみがあるのだ。

 でも、きっと僕が住むこの町では、いつも通りの寒さだろうし、雪も降らないし、大変なことにもならない気がする。なぜなら、ここはいつだってそういう町だからだ。つまり、熱燗を呑んで足元がふらついても、すべったり転んだりする心配はない。あぁ、よかった。
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by sandfish2007 | 2016-01-23 07:06 | diary | Comments(0)

安らぎによせて

 冬の早起きは暗い。カーテンを開けようとしたら、もう開いていて「あれまぁ…」と思った。朝食を済ませ、現在午前6時10分。外はまだ暗い。イーグルスの「呪われた夜」をかけてみたら、なんだかぴったりだった。

 先日、嬉しい原稿の依頼をいただいた。ただ、締め切りがタイトだったので、先方が忙しいのは知っていたのだが、いいものにするためにはすぐに準備をしたかった。僕はいくつか質問をし、昨日のうちに回答がほしいとお願いした。すると、僕の予想を遥かに上回るすごくしっかりした回答が返ってきた。ありがたかったのと同時に、急かしてしまったことを申し訳なく思った。そして、改めてこの原稿を書けることを嬉しく思った。がんばろう。いいものを書こう。

 現在午前6時50分。空が白んできた。曲はアルバム最後の曲「安らぎによせて」になった。静かな夜明けに、なんだかびったりだった。
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by sandfish2007 | 2016-01-22 07:02 | diary | Comments(0)

いいことがありますように

 嬉しい仕事の依頼があったり、CDの注文をいただいたりと、いいことがつづいた日は、外の寒さも気にならない。夜道を30分ほど歩いて馴染みのバーへ音楽を聴きに出かけた。ECMというドイツのレーベルの音楽で、空間を大切にした静謐な作風が特徴なのだが、それにしてはお客さんがたくさん集り、みんなでわいわいと楽しく聴いた。

 とてもいいギターが聴こえてきたので、「これは誰?」と訊ねるとパット・メセニーだという。僕はパット・メセニーの音楽を聴いたことがなくて、いわゆるフュージョンをやっている人というイメージしかなかったのだが、昨夜聴いたメセニーの演奏は高度なのに訥々としており、素朴な人柄が伝わってくる素晴らしいものだった。どうやら僕が思っていたよりも、ずっと懐の深いアーティストらしい。友人が『ワン・クワイエット・ナイト』という2003年のソロ・アルバムを貸してくれたので、じっくり聴いてみよう。

 友人でもあるピアニストの田尻有太が4曲演奏してくれた。どれも自分の内面を丹念に紡いでいくような演奏で、緊張とくつろぎの間を浮遊するかのように響いていた。その佇まいは、どこかECMの音楽にも通じるものがあった。

 昨夜はこの冬一番の冷え込みで、氷点下まで下がると言われていた。実際はどうだったのだろう?今朝起きがけに外に出てみたが、霜はおりていなかった。でも、寒い朝には違いない。あったかいものを食べよう。そして、今日もなにかいいことがありますように。
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by sandfish2007 | 2016-01-21 08:37 | diary | Comments(0)