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Sandfish Records Diary

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スコティ・ムーアに捧ぐ

 スコティ・ムーアが自宅で亡くなったという。享年84歳。そんな悲しい朝を迎えている。

 スコティこそ、僕が初めて聴いたカントリー・ギターであり、ロカビリー・ギターだった。中学校の担任の先生が貸してくれたエルヴィス・プレスリーのレコード。「ハートブレイク・ホテル」を聴いたとき、僕は13歳だった。衝撃的なエルヴィスの第一声。鋭いエレクトリック・ギターのカッティング。足を引きずって歩くようなベース・ライン。凶暴なギター・ソロ。その後につづく悲しいピアノのフレーズ。やさぐれた大人の音楽で、少し怖くなったのを覚えている。

 スコティが弾くギターはいつも切れ味が鋭く、曲をドライヴさせる勢いがあった。エルヴィスのサン・レコード時代は、まさしくサウンドの要で、例えば「ミステリー・トレイン」や「ベイビー・レッツ・プレイ・ハウス」。破天荒なエルヴィスのヴォーカルを、スコティのギターが気持ちに良く波に乗せているのがわかるだろう。スコティはエルヴィスより少しばかり歳上だった。そんな2人の関係性も演奏から伝わってくる。

 「ハートブレイク・ホテル」を録音したときだったろうか。スコティは興奮してエルヴィスにこう言ったという。「このレコードで僕らは革命を起こしちゃうかもしれないね」。スコティ、あなたは正しかった。あれから60年がたった今も、あのレコードはきっと世界のどこかで誰かの心に革命を起こしている。
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by sandfish2007 | 2016-06-30 07:50 | diary | Comments(0)

店舗営業

 2ヶ月前、アルバイトのシフト変更があり、僕がレーベル業に専念できる日は、金曜日と日曜日と月曜日になった。そこで困ったのが店舗営業である。かつては何十店舗もまわったものだが、今はほとんどやらなくなった店舗営業。とはいえ、新譜を出すわけだしと数店に電話してみたところ、「金曜日は新譜の入荷日で忙しいので遠慮してください」と言われ、「土日祝は忙しいので遠慮してください」と言われ、「月曜日は担当者が公休日でいません」と言われてしまった。

 日頃、僕は都内に出る機会がほとんどなく、何かのついでにふらりと立ち寄ることもできないから、このままだと一度も店舗に足を運ばないまま発売日を迎えることになりかねない。こんなことは初めてで、どうも調子が狂う。音源と資料は送付済みなので、スルーされていないことを祈るばかりだ。

 とりあえず、木曜日にバイト先からまた電話してみよう(ちなみに、火曜日も入荷日で忙しく、水曜日は発売日だからやっぱり忙しい。※新譜は水曜日と土曜日の発売が多い。)
 
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by sandfish2007 | 2016-06-29 08:20 | diary | Comments(0)

ビリー

 歳をとってみてつまらないなぁと思うのは、ずっと守ってきたはずの純粋さを、簡単に信じられなくなったことだろうか。頭では認めていなくても、心がそう反応してしまうことがある。いろんなことに打ちのめされて、身に沁みてしまったのだろう。とはいえ、頭でまでそれを認めたら、僕はもっとつまらなくなりそうだ。

 例えば昔のように、絆を信じ、無謀な計画を立て、要領を得ない大義を胸に、屈服することを拒み、失敗から何も学ばず、追いつめられても負った傷を誇り、中傷や誤解を受けても、なにくわぬ顔をしていればいいのだ。

 誰かにセカンド・チャンスをくれと言ったことはないし、自分の不甲斐なさを時代のせいにしたこともない。誰にだって自分の意見はあるのだから、言いたいことは言えばいい。僕は僕で、やりたいようにやればいいだけだ。

 大切な人の瞳に哀しみを見たとしても、できることと言えば、離れたところに立って、同じ想いでいることだけかもしれない。残念ながら、僕らはどうしても状況に左右されてしまう。それが悲しいことであれ、幸せなことであれ。後になって、自分の残酷さや愚かさに気づくのだ。
 
 自分の親と同じ程度の未来は訪れるだろうと思っていたら、どうやらそこまで行く前に何かが起こってしまったようだ。今、一部の大人たちは子供たちの顔に国旗を投げつけようとしている。

 でも、僕らは自分の信念を貫けばいい。これまで恥ずかしいことをたくさんしてきたとしても、そこに信念があったのなら、突き通せばいいのだ。

 実を言うと、今日のブログはビリー・ジョエルの曲の歌詞を自分勝手に抜粋したものだ(都合良く解釈もしている)。この2日間、穴蔵に籠ってずっと仕事をしていた。その間に口ずさんだのは、なぜかビリー・ジョエルの歌ばかりだった。そのことが気になって、昨夜聴き直したら、胸に響く言葉がたくさんあった。昔から日本人はメロディーメイカーに優しいが、あまり深く知ろうとはしない。日本の多くの音楽ファンは、ビリー・ジョエルを詩人とは認めていない気がする。でも、英語圏では違うのだろうなと思った。
 
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by sandfish2007 | 2016-06-28 07:15 | diary | Comments(0)

家での過ごし方

 梅雨らしくなりつつある。空はいつでも雨が降り出しそうだったり、しっかり降ったり、朝起きたら地面が濡れていたり。かつてはその度にうんざりしたものだが、それほどでもなくなったのは、出かける機会が減ったからかもしれない。日頃はせいぜい近所を散歩するかサイクリングするくらい。だから、休日に雨が降っても、「あぁ、アルバイトの日じゃなくてよかった」と思ったりする。雨が降ったら家にいればいいのだ。

 家にいてもやることに傾向性はあるもので、僕の場合だと、仕事をするか、レコードを聴くか、本を読むか。あるいは、だらだらとインターネットをしているか、お酒を呑んでいるか。楽器を弾いたり、映画を観ることは少なくなった(音楽関係の映像を観ることも)。楽器は上手じゃないからすぐ飽きてしまうし、映画は時間を取られるのでつい億劫に思ってしまう。でも、だらだらインターネットをしているくらいなら、真面目にギターの練習をしたり、まとまったライヴ映像のひとつでも観ればよかったなとよく思ったりする。

 今朝はこのブログを書きながら、横目でザ・ポリスの来日公演の映像を観ている。2008年のライヴで、思った以上にシャープでパワーがあり、とてもかっこいい。トリオでの演奏から繰り出される多彩な音楽性には舌をまくばかりだ。3人の演奏力はもちろんのこと、総合的にミュージシャンシップの高いバンドだったことを思い知らされる。この日は僕の友達も何人か観に行ってたはず。うらやましいな。

 これからもっと梅雨らしくなっていくのだろうから、家での過ごし方も少し見直してみよう。いつまでも同じではしょうがないから。
 
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by sandfish2007 | 2016-06-22 07:38 | diary | Comments(0)

そんな日もある

 新譜の営業で店まわりをしようと思っていた金曜日。電話をしたら「今日は入荷日で忙しい」と言われ、日を改めることに。そうしたら、なんとなく調子が狂ってしまい、他の仕事もはかどらないまま終了。まぁ、そんな日もある。

 土曜日は、友人が主催するマンスリーDJイベント「Voices Inside」の100回記念に足を運んだ。毎月欠かさずつづけての100回目(8年4ヶ月)。本当に素晴らしいと思う。この夜は、バンドの演奏があり、レギュラー陣のDJも盛り上がって、みんなで一緒に写真を撮ったりと、お祝いに集まった全員で記念すべき夜を楽しんだ。

 日曜日は、その余韻なのか疲れなのか、仕事は一向に進まず。まぁ、そんな日もある。

 月曜日は、両親を誘って玄倉ダムへハイキングに。ローカルな電車にとことこと揺られ、山深い道をコース・タイムよりゆっくりなペースで歩いた。玄倉ダムはエメラルド・グリーンの水が美しいと評判の場所なのだが、着いてみると放水した後で水はなかった。でも、両親と妻とこうして4時間のハイキングができたのは嬉しい。楽しかったし、行ってよかった。

 帰宅後、ゆっくりしてから、さぁ仕事でもするかと机に向かった。すると、途端に眠気が襲ってきて、またしても進まず。まぁ、そんな日もある。

 というわけで、仕事は先週末から停滞気味。今日からギアを入れ直してがんばろう。
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by sandfish2007 | 2016-06-21 07:54 | diary | Comments(0)

Happy Birthday, Paul ! and...

 今日は誰よりも偉大なポール・マッカートニーの誕生日。なんと74歳になられたわけだけど、今もスタジアムを埋めるようなツアーの真っ最中で、1週間前に発売されたベスト盤は世界中で大ヒット中と、なんとも驚異的な74回目の誕生日を迎えたことになる。

 僕がビートルズのファンになった頃、ポールは精力的に活動している唯一のビートルだった。当時も既に40歳を過ぎていたが、そうとは思えないほど若々しく、同級生の女の子達からも「かわいい」と人気があり、ヒット・チャートの常連だった。あれから時が流れ、いろんなことが変わったけれど、ポールは今も音楽への情熱を失うことなく、世界中の人達を幸せを届けている。

 ポールはチャーミングであるがゆえ、誤解されやすいところがあって(誤解でないこともしばしばだけど)、そのことで僕らファンはドキドキしたりハラハラさせられたりもした。でも、そうしたときもポールは笑顔を忘れず、新曲を発表し、ライヴをつづけることで、周囲を黙らせてきた。それがどれだけタフで偉大なことだったのか、僕も歳を重ねるほどに身に沁みてわかるようになった。

 今朝はもちろんポール・マッカートニーを聴いている。そして、お祝いをしている。素晴らしい音楽だ。一体誰がポールにかなうというのだろう?このボジティヴなタフネスに。でも、僕らはちゃんとわかっている。ポールがくるりと背中を向け、人知れず流したであろう涙のことを。だから、こんなにも深く切ないのだということを。あの笑顔の裏には、いつだって寂しさがほのかに漂っている。

 どうかいつまでもお元気で。たくさんの感謝と尊敬を込めて。ハッピー・バースデイ、ポール。

 最後に…。今日はクラレンス・クレモンズの命日でもある。ビッグマンがポールの誕生日に旅立ったことで、6月18日は僕にとって生死が交錯する特別な日となった。後でクラレンスのサックスも聴いて、彼を偲ぼうと思う。
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by sandfish2007 | 2016-06-18 07:53 | diary | Comments(0)

ダメージのダメ

 酒を呑んで帰って、家でも酒を呑むというのは、あまり人におすすめできる行為ではないが、僕はやる。やめる気はあるが、やりつづけている。

 朝起きて、ベランダに椅子を出して、そよそよと風を受けて、鳥のさえずりを聞いても、頭はぼんやり。体はどんより。

 部屋に戻ってコーヒーをひとすすり。佐野元春の『ノー・ダメージ』と『ノー・ダメージ 2』をつづけて聴いた。そんな僕はダメージあり。

 コーヒーをもうひとすすり。余計に具合が悪くなるが、気分を持ち直す手助けにはなる。だから、朝のコーヒーはやめられない。

 ダメージのダメはダメ男のダメなのか?ダメージがなくなれば、僕もダメじゃなくなるのか?どうなのだろう?

 まぁ、いい。もう少し元気になったら店に電話しよう。担当者がいたら、都内へ出かけようと思っている。新譜の営業活動。お酒が残っている日は、外回りがよろしいかと。(※ 後記:店は入荷日で忙しいとのこと。土曜日発売が増えたなぁ。というわけで、外回りはまた今度。)
 
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by sandfish2007 | 2016-06-17 09:48 | diary | Comments(0)

明日への希望

 今日は午後から雨で、夜には強く降るというので、ボブ・ディランの「はげしい雨が降る」を聴いているという、頭がまだ試運転中の朝。熱いコーヒーくらいじゃ今朝の僕を覚醒させるのは難しいようだ。

 昨夜、テレビのプロ野球中継を観た。DeNAベイスターズ対日本ハムファイターズ。ベイスターズが試合に負けたのは残念だったけど、9回裏ツーアウトからの筒香選手の同点ツーランこそが昨夜のハイライトだったのは疑いようもない。その後の日ハム・中田選手による勝ち越しホームランよりも。その証拠に、負けた試合の後でも心は不思議と晴れやかだった。それは筒香選手が、ボールに僕らファンの気持ちをのせてレフト・スタンドまで運んだからに他ならない。あのホームランは「明日への希望」と呼ぶにふさわしいものだった。だから、今日はきっと勝つと思う。

 …と、昨日の余韻が残っているあたり、まだ覚醒してない証拠でもある。まぁ、いい。夜には元気になっていることだろう。今夜もがんばれ、ベイスターズ!(現在セリーグ2位)※ 後記:試合は雨天延期。
 
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by sandfish2007 | 2016-06-16 07:47 | diary | Comments(0)

ヘンリー・マカロックに捧ぐ

 昨夜チップス・モーマンの訃報に驚いたばかりなのに、今朝はヘンリー・マカロックが亡くなったのを知り、寂しい気持ちで彼のファースト・アルバム『マインド・ユア・オウン・ビジネス』を聴いている。ジャケットにはヘンリーのサインがある。2005年10月、池袋のレコード屋さんで行われたライヴを観に行ったときにもらった。僕は夕方から店のまわりをうろつき、ヘンリーが来るのを待っていた。ヘンリーは黒い帽子をかぶってやって来た。ジャケットとペンを差し出すと、「やぁ、僕のファースト・アルバムじゃないか」と驚いたような嬉しいような顔をし、隅の方に小さなサインを書いてくれた。このとき一緒に撮った写真もどこかにあるはずだ。

 ヘンリーのギターは、いつもゆったりと流れ、風の中の陽光のようにきらめいていた。僕は彼のそんなミュージシャンとしての個性が好きだった。ジョー・コッカーのバンド、グリース・バンド、ウイングス、ソロ、フランキー・ミラーのバンド、ロニー・レーンのロケット69、いろんなところでヘンリーのギターを聴いた。音楽全体を見渡しながら、導かれるように自然なフレーズを奏でた。アメリカ音楽を演奏するときも、ヨーロッパらしい陰影を感じさせた。

 長く闘病していたことは知っていたから、訃報を聞いてもあまり驚きはしなかった。ただ、彼のようなギタリストがいなくなってしまったことが、とても寂しい。
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by sandfish2007 | 2016-06-15 07:59 | diary | Comments(0)

焦らないように

 気持ちのいい朝。澄み渡った空と白い雲。ポールの「レット・ゼム・イン(幸せのノック)」とコーヒーの薫り。また新しい1日がはじまる。昨日はせっせと仕事をした。予定通りにいかないのは毎度のこと。またがんばればよろしい。

 夜、僕がぐったりしている頃、妻はボブ・マーリーをかけながら家事をしていた。「バッファロー・ソルジャー」とか「スター・イット・アップ」を一緒に口ずさみ、ターンテーブルに好きなレコードを順番にのせていくと、疲れも大分取れた。寝る前にエリック・クラプトンの「ブラック・サマー・レイン」を聴いた。本当にこの歌は、夏の朝靄に降りしきる細かい雨のようだ。

 とにかく焦らないことだ。足元を見れば一歩づつしか進めないことがわかる。歩みとは本来ゆっくりしたものだと思う。

 では、最後にお知らせを。今日が皆さんにとって素敵な1日でありますように。

【クレジット決済・コンビニ決済の機能が復旧いたしました】

 通販サイト『Sandfish Records Shop』にて、クレジット決済・コンビニ決済が一時的にご利用いただけなくなっていた件につきまして、機能が復旧いたしましたのでお知らせいたします。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
 尚、これを機会に、スマートホン等の携帯端末からのクレジット決済・コンビニ決済も復活させました。こちらも併せてご利用いただければと思います。今後とも宜しくお願いいたします。
  
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by sandfish2007 | 2016-06-14 07:34 | diary | Comments(0)