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Sandfish Records Diary

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15回目のジョージの日

 今日は敬愛するジョージ・ハリスンの15回目の命日。あれらもう15年がたつわけだが、その間いろんなことがあったし、いろんなことが変わったけれど、ジョージの歌はずっと聴きつづけている。

 で、こんなことを書くのもなんなのだが、最近は大分神経がまいっている。こういう感覚は久しぶりなので、僕なりに気をつけるようにしている。しんどいときは意識をシャットアウトして、何も考えない。それからこわばった体の力を抜くと、いくらか楽になる。あとは、そのままじっとやり過ごせば、まぁ、どうにかなる。

 できるだけ慎重に、無理はしないように心がけているけれど、昨日はある本を読んでいたら、何かを刺激されたのか、急にしんどくなった。それでも区切りのいいところまではがんばって読んで(中途半端もよくない気がしたので)、それからジョージのレコードを聴いたら、張りつめた神経が溶けるようにほぐれていくのを感じた。これまでもずっとそうだった。つらいとき、ジョージの歌は何も言わずに僕の隣りに座り、そばにいてくれた。そんな気がするのだ。

 ジョージの人生から学んだことは多い。自分を見失わなければ大丈夫だと思え、安心することができた。それは今日みたいな日でも変わらない。

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by sandfish2007 | 2016-11-29 07:59 | diary | Comments(0)

冬を前にして

 どんなものにもチャージは必要なわけで、奪われたものは補充すればいい。それが熱量とか情熱といった類いの目に見えないものであっても同じこと。ポジティヴになれるもの。無条件に心を突き上げてくれるものがあると、大いに助けになってくれる。昨夜はハイロウズ。今朝はブルース・スプリングスティーン。ロックン・ロール万歳。

 それはそれとして、寒い季節の鍋というのも、心と体を芯から温めてくれる。一昨日は湯豆腐。昨日は常夜鍋。ビールと日本酒があれば尚よろしい。あぁ、ほろ酔い。

 先日雪が降って、気温がぐっと下がって、冬はもうすぐそこまで来ている。毎朝窓の結露を拭き取り、膝掛けをのせてパソコンに向かい、コーヒーの美味しさが増す(そして、すぐ冷める)。昨日はマフラーを首に巻いて、ダッフルコートを着込んだ。季節は巡っている。

 そろそろ1年を振り返る時期。今年は嬉しいことと悲しいことの振り幅が大きかった気がする。もう少ししたら、家族や仲間と鍋をつつきながら、いろいろあった出来事を思い出したい。デヴィッド・ボウイやプリンスでも聴きながら。
 
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by sandfish2007 | 2016-11-26 07:09 | diary | Comments(0)

ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』は、これからがシーズン

 朝から湿った雪が降っている。いつもようにコーヒーを淹れる。今日は寒い1日になりそうだ。久しぶりにダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』( Daniel Martin Moore / Golden Age )を聴いているのだけど、これが驚くほどしっくりきて、少々戸惑っている。「むーん、これを夏に発売したのは失敗だったかなぁ」と思ってしまうほど。でも、今さら後悔してもしょうがないので、改めてしっかり売っていきましょう。『ゴールデン・エイジ』、これからがシーズンです。

 既にこのブログでも紹介済みだけど、掲載記事をまとめたので、読んでみてください。画像をクリックすれば大きくなります。試聴・購入はこちら→ link。※大手通販サイトでも購入できます。

● J-WAVEの音楽番組『OTOAJITO』のHP。
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● 『PEN』(2016年8月15日号)。
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● 毎日新聞の夕刊(2016年8月17日付)。
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● 広島クラブ・クアトロ『クアトロ・プレス』
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● 『ミュージック・マガジン』2016年9月号。
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● 『サライ』2016年10月号(9月10日発売)。
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● 最後は、僕が連載している総合音楽サイト「Veemob」。ページのリンクを貼っておきます。こちら↓

ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』 – 静かに胸を打つ。あまりにシンガーソングライターらしい名作 –
 
 
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by sandfish2007 | 2016-11-24 08:56 | diary | Comments(0)

古本を買いに

 今年は本をたくさん読んでいる。読んだそばから内容を忘れていくので、いつ何を読んだのかはもう定かではないのだが、僕にしてはよく読んでいる方だと思う。近所にあるリサイクル・ショップの50円コーナーを漁るのが、僕のささやかな楽しみだ。

 一昨日買ったのが小路幸也の『東京バンドワゴン』。巻末の「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ」という著者の言葉通り、心温まる楽しい本だった。その後シリーズ化され、ほぼ毎年1冊のペースで新作が出ているそうで、今年の春に発売された最新刊で11作目を数える。タイトルにはビートルズの曲名が冠されることが多い。

 寅さんにしろコロンボにしろ007にしろ、僕はシリーズものを追っかけるのが好きなのだけど、毎年1冊のペースで作品を発表するというのは、作者としてはどういう心持ちなのだろう。登場人物たちと長く濃密なつきあいをしていくわけだから、なかなか大変そうだけど、同時に、だからこそ書けてしまうのかなと思ったりもする。

 最近になって、10年先や20年先を見据えて生きていきたいと思うようになった。103歳まで生きた僕のばぁちゃんが、「こんなに長生きするとわかっていたら、70歳くらいから何か新しいことでも始めればよかった」と言ったことがあった。この言葉を思い出すたび、僕はなんだか笑ってしまうのだけど、もし今から始めたことが、自分が還暦を迎えるくらいに何らかの形になっていたなら、それはやっぱり嬉しいのかなと思ったりもする。

 天気予報では今夜から雨になり、明日は雪まじりの寒い1日になりそうとのこと。そうなる前にまた古本を1冊買いに行こう。
 
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by sandfish2007 | 2016-11-23 07:33 | diary | Comments(0)

ルーザー・アゲイン

 馴染みの店「バー・ケインズ」で友人の二見くんが主催しているマンスリーDJイベント「Voices Inside」。第105回目の昨日は、フィリー・ソウルの外堀から内堀を埋めていくような夜だった。つまり、超フィリー級の曲はあまりかからず、どちらかといえばフィラデルフィア・インターナショナル以前の曲がよくかかったのだが、これがどれも本当にいい曲ばかりで、「ケインズ」は深夜まで呑めや踊れやの大盛り上がりだった。

 ギャンブル&ハフが中心となり素晴らしいミュージシャン達と共に世界を席巻したフィリー・ソウルは、その完成度の高さゆえに黒人音楽の均一化(その先のディスコ化)を押し進めるきっかけになったのかもしれない。しかし、スタイルが確立される以前には、流麗なストリングスに負けじとドラムがロック寄りともいえるどたばたビートを力強く叩いていて、その「いなたさ」が曲に強烈な生命力を与えていた。また、フィリー特有の洗練されたサウンドの源流にはドゥーワップがあるのだなぁとか、改めて気づくこともたくさんあって、「フィラデルフィアにも音楽のディープ・リバーが流れてるんだよねぇ」と感じ入ることしきりだった。

 それにしてもいい曲ばっかりだった。僕はレーベルを始めてから一段と貧乏になり、中古レコードを買い漁ることもできなくなって久しいのだが、いつかこの辺のソウルのレコードを買い揃えてみたいものである。

 今朝、コーヒーを飲みながらリンダ・ロンシュタットの「ルーズ・アゲイン」を聴いたのは、昨夜聴いたジャッキー・ムーアの「ルーザー・アゲイン」を思い出したからだ。勝ちつづける人生よりも、負けが多いくらいの方が味わい深い。
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by sandfish2007 | 2016-11-20 11:14 | diary | Comments(0)

ターザン・ボーイ

 アルバイトの激務化が、そろそろ僕のキャパシティを越え始めたようで、神経をヤスリでずりずりと削られるように疲弊しつつある。昨日はへとへとになって帰宅したのだが、美味しいご飯をいただき、お風呂につかり、好きなレコードを聴いたら、どうにか持ち直すことができた。というわけで、逃亡はもう少し先送り。

 食事のときはジョージ・ハリスンを聴いていた。ジョージのギターが肉巻きの味とコラボして、じんわりと僕の体に浸透していった。風呂にスマホを持ち込んでインターネット・ラジオを聴いていたら、またジョージの歌が聴こえてきた。お風呂の暖かさと相まって、ほかほかと僕の神経をほぐしてくれた。あと10日もすればジョージの命日だ。

 インターネット・ラジオは、トム・ペティの「フリー・フォーリン」から始まり、R.E.M「イッツ・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」、スクィーズのなんだっけな、ジョージ・ハリスン「セット・オン・ユー」、エルトン・ジョン「ニキタ」とつづいた。「懐かしいな。今日はビッグ・ネームばかりだな」と思っていたら、唐突にバルティモラの「ターザン・ボーイ」が流れてきて、一気に高校生だった頃に引き戻された。別に何の想い出も思い入れもない曲だけど、そういう曲の方がかえって当時の空気を色濃くまとっていたりするのだろう。何人かの友達の顔が浮かんでは消えた。僕は男子校に通っていたので、浮かんでくるのは全員男の顔だった。

 今朝は強い雨が降っている。僕はアルバイトに出かける。天気予報によると雨は昼過ぎには上がるらしい。アルバイトが終わったら、馴染みの店でいい音楽を聴こう。今夜はフィリー・ソウルがいい。きっとそれがいい。
 
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by sandfish2007 | 2016-11-19 07:10 | diary | Comments(0)

なんてことない1日

 昨日は前日の深酒で寝坊をし、夜勤明けの妻が帰宅したとき何も用意できなかったので、久しぶりに近所の回転寿しへ出かけた。まずビールを注文する。妻にとっては仕事が終わってのお疲れ様の一杯であり、これから寝るのでまったく問題ないのだが、ほぼ100%の確率で僕も呑んでしまうのは、ただ自分に甘いからである。美味い。

 食事後、妻は帰り、僕はしばし周囲をうろつく。自転車を止めると、そこにはなんとも穏やかな海があった。ボードウォークに寝転び、空を見上げたら、全身の力がすーっと抜けていく感覚に包まれた。波の音さえ聞こえない。それくらい穏やかな海だった。

 スーパーに寄って、その夜の食材を購入。ペットボトルに入った安いボジョレー・ヌーヴォーも。帰宅してから、仕事のメールを2通送り、いただきもののみかんを食べたとき、買い忘れたものがあることに気づいた。

 夕食にはトマト・ソースのシーフード・パスタを作った。妻が起きてきたので、一緒に食べた。ちょうど新しい音源が届いたので、一緒に聴いた。買い忘れたものもコンビニへ買いに行った。カー・ディーラーのショー・ウインドウに置かれた2台の赤い車がきれいに思えた。

 なんてことない1日。毎日がこんなであればいいのに思う。
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by sandfish2007 | 2016-11-18 07:56 | diary | Comments(0)

モーズ・アリソンに捧ぐ

 モーズ・アリソンが亡くなったという。立て続けに届く訃報に淋しさを隠せない。モーズ・アリソンは、僕のようなロック・ファンからすると、ジョージー・フェイムの師匠格といった位置づけだろうか(浅い見識で申し訳ない)。このブルースとカントリーを体内に併せ持つジャズ・ミュージシャンは、海を越えたイギリスのヒップな若者にも熱烈に愛された。どういう理由でかはわからないが、彼らはアリソンの音楽の中にある熱のようなものに反応したのかもしれない。他のミュージシャンとはどこか違う異端な熱に。

 昨夜はアルバイト代が入ったので、馴染みの店をはしごした。どちらの店でも、レナード・コーエン、レオン・ラッセル、モーズ・アリソンの話をした。2軒目の店は、扉を開けるとモーズ・アリソンが流れていた。50年代のベスト盤で洒脱な演奏だった。「モーズ・アリソンはバーとの相性がいいんですよ」とマスターが言った。それは確かにその通りだった。「これ貸してくれないか?」と訊ねると、マスターは「いいですよ」とCDを僕に手渡し、今度は60年代のアリソンのレコードをかけた。しばらくして、1軒目の店主がやって来て、カウンターに並んで一緒に呑んだ。気がつけば午前3時30分を過ぎていた。外に出ると夜はどこまでも深く、いつまでも明けないように思えた。

 だから、今朝は寝坊をした。今は貸してもらったCDを聴いている。モーズ・アリソンが深酒した翌日の朝との相性もいいことを知った。享年89歳。どうか安らかに。
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by sandfish2007 | 2016-11-17 12:12 | diary | Comments(0)

朝から昼を経由して晩に戻る

 午前5時に起きてレオン・ラッセルを聴いていた。ブログを書いたり、ぼんやりしたり、しばらくしたら妻が起きてきたので、ふたりでレトルト・カレーを半分こしたミニ・カレーを食べたりしては、またレオン・ラッセルを聴いた。

 それから大分前に古本屋で買った伊坂幸太郎の『グラスホッパー』を読んだ。前日の夜から読み始めていた本だった。伊坂幸太郎にはずれはないから、安心して貴重な休みを捧げることができる。とても面白く読み進め、途中でお昼にカルボナーラを食べてからも読み進め、読み終わったのが午後3時半頃だった。雨が降る前に散歩に出かけようと思っていたのだが、もう降り出していた。さて、どうしようかと思ったとき、メールを見たら仕事が見つかった。

 というわけで、夕食まで仕事をした。ちょっとした手直しのつもりが、思ったよりも苦戦したけど、どうにか終えることができた。おかげですっきりし、夕食のときにはどうでもいい話で盛り上がることができた。もしかすると、僕らはどうでもいいことでしか盛り上がれないのかもしれない。その後は、夏に妻と一緒に行ったライヴ映像を観た。あのとき素晴らしかったものは、今も変わらず素晴らしかった。

 今はまたレオン・ラッセルのレコードを聴いている。『ベスト・オブ・レオン』のB面を。「ハミング・バード」、「ソング・フォー・ユー」、「レディー・ブルー」とつづいて、「ディス・マスカレード」、「ブルーバード」、「バック・トゥ・ジ・アイランド」で終わる。そういえば、今日はこのレコードのB面を3回聴いた。朝に1回。夜に2回。もっといろいろ聴けばいいのだが、こればかり聴いたのは、学ぶことが多すぎたからだった。3回でも足りないくらいだ。
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by sandfish2007 | 2016-11-15 00:37 | Comments(0)

レオン・ラッセルに捧ぐ

 レオン・ラッセルの訃報に驚いている。ナッシュヴィルの自宅で眠ったまま目を覚ますことがなかったという。享年74歳。今は言葉が見つからない。

 レオンは、僕がアメリカ南部の音楽を聴く入口で出会った偉大なミュージシャンだった。小さく開いた扉の向こう側には、豊潤な音楽地図が広がっていて、たくさんの無頼で凄腕な男達・女達が集っていた。その中心にいたのがレオンだった。ぎょろりとした目の異様な風貌で、サイドマンのように振舞ってはいたが、彼が荒くれ者の集団を統率していたのは間違いなかった。美しい曲を書く人で、メロディーは都会の洗練も兼ね備えていた。それを強烈な声で歌い上げた。こんなに個性的な人がこの世にいるのかと思ったものだった。

 ライヴには何度か足を運んだ。安い席のチケットを買って2日つづけて観に行ったし、大人向けの会場で間近に観たこともあった。その頃には髪も髭も真っ白だったが、演奏が乗ってくるとサングラスをはずした。その瞬間が楽しみだった。

 レオン・ラッセルが僕に与えてくれたものとは何だったのだろう?その答えを見つけるのは容易くないけれど、少なくとも音楽が僕が思っている以上に深く、広がりがあるものだと信じるための手助けをしてくれた。遠く離れたアメリカのどこかでは、長い髪を風になびかせたミュージシャン達がその大地に相応しいスケールの大きな音楽を演奏している。そう想像することを僕に教えてくれた。それはレオンが残してくれた音楽と同じくらい豊かなことだった。

 昨夜からずっとレオン・ラッセルの歌を聴いている。眠るようにして逝ってしまったレオンに感謝を伝えるために。もう少し聴いていようと思う。
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by sandfish2007 | 2016-11-14 06:54 | diary | Comments(0)