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Sandfish Records Diary

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マッスルショールズと掲載情報のお知らせ

 先日、夏の日の昼下がり、ずっと観たかった映画『黄金のメロディ マッスルショールズ』を、友人からDVDを借りてやっと観ることができた。フェイム・スタジオの創設者であるリック・ホールの半生を振り返りながら、彼が関わってきたミュージシャン達との交流が本人同士の言葉で語られていく。特に一度は袂を分つこととなったスタジオ・ミュージシャン達(スワンパーズ)との再会が、この映画の軸になっていた。実際にあった史実を追うよりも、どういう人達によってフェイムのあの独特のサウンドが生み出されたのかに焦点が当てられた映画で、そんなところに僕は胸を打たれた。

 かつては、ソウル・ミュージックを演奏しているミュージシャンが白人であることに驚いたけれど、考えてみれば何も不思議なことじゃない。音楽は心と心を繋ぐもの。音楽はひとつだ。僕が単に肌の色に惑わされていただけなのだ。

 観終わった後は、当然ひとりマッスルショールズ大会。レコードやCDをあれこれひっぱり出しては聴いていった。映画にも登場したキャンディ・ステイトンのベスト盤の途中で、あまりの気持ち良さにうとうと。僕もとうとうお酒も飲んでいないのに寝てしまうようになったらしい。気がついたときには外はすっかり暗くなっていた。

 最後に掲載情報のお知らせを。総合音楽サイト「Veemob」にて、ジョン・リーゲン『ストップ・タイム』(Jon Regen / Stop Time)について書きました。ジョンの人生の第2章の幕開けとなった傑作アルバムです。これで『レット・イット・ゴー』、『レボリューション』、『ストップ・タイム』とつづいたジョン・リーゲンについてのレビュー(というよりは個人的な想い出話)はおしまいです。

ビター・スウィートなメロディーを紡ぎつづける本物のピアノ・マン~ジョン・リーゲン(後編)

 よろしければ、まとめてご拝読ください。こちら→link
 試聴・購入はこちら→link
マッスルショールズと掲載情報のお知らせ_f0182140_803627.jpg

http://sandfishrecords.shop-pro.jp/?pid=92035897
 
# by sandfish2007 | 2016-08-18 08:01 | diary | Comments(0)

普遍的な作品

 朝の出荷作業完了。アマゾンから毎週注文がくるのは嬉しいのだが、できればもう少しまとまった枚数でいただきたいもの(1枚とか2枚とかではなくて)。

 ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』は、その内容から秋向きと思われるかもしれない。確かに秋にはとてもよく合うと僕も思うのだけど、なかなかどうして、夏に聴くのもいいものです。先日、蝉の声が聞こえる中流れてきたタイトル・チューンなど、それはそれはノスタルジックな色合いをもって心に響き、なんともいえない優しい気持ちになりました。

 秋になれば売上げを伸ばして、アマゾンからもまとまった数の注文がくるようになるのかもしれませんが(わかりませんが)、ぜひ夏の『ゴールデン・エイジ』も堪能していただきたいところ。もし「秋になったら…」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご一考ください。

 そもそも普遍的な作品なので、季節に左右されたりはしません。いや、季節ごとに違った楽しみ方があると言うべきでしょうか。ビーチ・ボーイズと一緒です。優れた音楽とは、得てしてそういうものだと思います。

 ※ 試聴や購入はこちら→link
普遍的な作品_f0182140_1028261.jpg

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# by sandfish2007 | 2016-08-15 10:30 | diary | Comments(0)

ソルティライチ

 遊び疲れて日曜日の朝。ベランダで蝉の声を聞いている。

 木曜日。祝日。自転車のチェーンがあまりにはずれるので、チェーンガードを買ってきて付けたらなんなく改善。とっととやればよかった。少しして友達が遊びに来たので、ヴァン・モリソンのライヴ映像を観ながら宴会をした。かつては6畳間に置かれたちゃぶ台の周りで踊ったりしたものだが、さすがに今はもうそんなことはしない。お酒を呑む量も減ったが、今でもそれなりに呑む。音楽がずっと流れているのと、よく笑うところは変わってない。

 金曜日。寝坊。折りたたみ椅子を持って海へ。数日前までの暑さがやわらぎ、潮風が心地よかった。海をぼんやりと眺めながら、スポーツ飲料を飲んだ。海へ出る前に妻の職場に立ち寄る。彼女が用事を済ますのを駐車場で待っていると、おばあちゃん達が窓から顔を出し挨拶をしてくれた。でも、声はよく聞こえなかった。夜は馴染みの店で新子をいただく。友達がアオリイカを釣ってきて、食べさせてくれた。よく笑い、よく呑んだ。

 土曜日。アルバイト。妻が野球のチケットをもらったというので、少し遅れて横浜スタジアムへ。1週間ほど前にもチケットをいただいて、そのときの先発は井納だったが、この日も井納だった。で、あの日の試合には勝って、この日も勝ったから僕的には連勝である。今度は9月に観に行く予定。がんばれベイスターズ。

 こうして遊び疲れて日曜日の朝。眠い。ジョン・レノンは「アイム・ソー・タイアード」や「アイム・オンリー・スリーピング」など、疲れてたり眠かったりするだけで、いい曲が書ける。うらやましい才能だ。僕はといえば、ベランダでソルティライチを飲んでいるだけ。美味い。
 
# by sandfish2007 | 2016-08-14 08:06 | diary | Comments(0)

ダニエル・マーティン・ムーアの音楽嗜好

 先月久しぶりにリリースした新譜、ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』(Daniel Martin Moore / Golden Age)。暑さでぐったりしかけた心をほっと穏やかにしてくれます。ぜひお試しください。

 今回もライナーノーツは僕が書いたのだけど、字数の関係でカットした部分がある。できれば載せたい内容だったので、こちらでご紹介。ダニエルの音楽的な趣味の良さが伝わってきます。

<好きなアーティスト>
 ドリー・パートン
 シスター・ロゼッタ・サーブ
 ニック・ドレイク
 他にもたくさん。
<最近お気に入りのアルバム>
 フランソワーズ・アルディ『バラのほほえみ』
 アラン・トゥーサン『アメリカン・チューン』
 ケース/ラング/ヴァイアーズ『ケース/ラング/ヴァイアーズ』

 いかがでしょう?僕はとてもセンスのいいセレクションだと思いました。ざっくり説明すると、<好きなアーティスト>として挙げているドリー・パートンはマルチな才能をもつアメリカを代表するカントリー系シンガーソングライター。シスター・ロゼッタ・サーブは、偉大なゴスペル・シンガーでありギタリスト。ニック・ドレイクは、独特の作風で知られる英国のシンガーソングライター。<最近お気に入りのアルバム>に選んでいるフランソワーズ・アルディは、フランスのシンガーソングライターであり女優。『バラのほほえみ』は、1964年にリリースされたアルディの代表的な1枚。『アメリカン・チューン』は、ニューオーリンズ・ミュージックの巨匠であるトゥーサンの遺作で、今年リリースされたばかり。『ケース/ラング/ヴァイアーズ』も今年の作品で、ニーコ・ケイス、k.d.ラング、ローラ・ヴェイアーズという魅力的な3人の女性アーティストが集まって制作された。

 『ゴールデン・エイジ』で、アルバム全体を包んでいる薄い靄のようなリバーブの奥には、こうした様々な音楽の影響が隠れているわけです。
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※ 試聴・購入はこちら → link
 
# by sandfish2007 | 2016-08-10 08:00 | diary | Comments(0)

どうしたものか

 午前6時、起きてすぐに自転車の修理をした。その間に気温はじりじりと上昇。今日も暑くなりそうである。ちなみに、自転車は直せなかった。チェーンがすぐにはずれてしまうのだ。さて、どうしたものか。

 網戸の滑りを直したり、洗ったり、食材をまとめて買ってきたり、仕事と遊びの合間にそんなことをしている。時間の流れ方がなんとなく夏休み的。今は出荷作業を終えてひと休み。

 昨日、久しぶりに谷戸に行ったら、これが夏真っ盛り。草木がこれでもかというほど成長し、むせ返るような緑に溢れていた。池は蓮の大きな葉で埋まり、小道は木漏れ日のトンネルになっていた。午後5時を過ぎれば、太陽は山の端に隠れ、谷戸は涼しくなる。何かを祓うような風が吹き抜けていく。

 今日は原稿を書こう。いいものを書いていけば、きっと仕事も増えるだろうし、そのうち面白いことも書けるようになるかもしれない。

 でも、その前に自転車をなんとかしたい。チェーンがね、はずれるんですよ。さて、どうしたものか。
 
# by sandfish2007 | 2016-08-08 08:41 | diary | Comments(0)