ブログトップ

Sandfish Records Diary

sandfish.exblog.jp

ブルー・アイズ・ブルー

 今日で3月もおしまい。振り返ると、風邪が長引いたことで、家にいる時間が長かった。薄曇りの日が多く、肌寒かった。雨も時々降った。…と、なにやらぱっとしないが、実はそうでもない。というのも、約30年振りに点鼻薬を持たずに過ごすことができたのだ。3月に鼻が詰まらなかった。これは僕の個人史において事件である。

 エリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」が流れている。世界は変わり、僕もまた変わったのか?…なんて書くと、今日から詰まったりするもの(経験則)。もう少しだけマスクはすることにしよう。なにかにつけ脇の甘い僕だけど(自覚)、花粉に対しては慎重であろう(恐怖)。

 昨日はエリック・クラプトンの誕生日だったので、食事のときと寝る前に彼の歌をかけた。「ブルー・アイズ・ブルー」を聴いたのなんていつ以来だろう。美しい旋律。「僕の青い目を憂鬱にしたのは君だ。君を信頼なんかしなきゃよかった」という歌詞が好きだったりする。

 昨年一番よく聴いたアルバムは、おそらくエリックの『アイ・スティル・ドゥ』だろう。ライヴは一昨年に観たのが最後。昨年の来日公演は行けなかった。もし次回があればまたエリックに会いに行こう。

 今日もまた雨が降るらしい。エリックの「ブラック・サマー・レイン」は、もっとも好きな雨ソングのひとつ。でも、まだ夏は遠い。ひとまず春。
 

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-31 07:36 | diary | Comments(0)

ボブ・ディランのインタビュー

 ボブ・ディランのニュー・アルバム『トリプリケート』が明日発売になる。前作、前々作につづきフランク・シナトラで知られる歌を集めた作品で、今回はなんとCD3枚組。「よほど歌いたい曲があるのだなぁ」と感心していると、ネット上に最新インタビューの全訳がアップされていたので読んだ。こちらも23,000字の大ボリュームである。読み始めてからすぐに僕は唸り始め、途中で何度も唸り、気づけば最後まで唸りっぱなしだった。ディランの聡明さに改めて感銘を受けた僕は、どうしても新作が聴きたくなった。

 というわけで、ぽちっと予約。Tポイントが貯まっていたので670円で買えた。やった。明日には届くかな?

 昨日は原稿をひとつ書いた。なかなかニューリリースの音さがしまで手が回らない。今はどうしても締め切りのないものが後回しになる。新しい生活に慣れるまではしょうがない。焦らずいこう。

 もし僕がボブ・ディランのように聡明なら、今ある問題はクリアになるのだろうか?それともまた別の問題が出てくるのだろうか?

 昨日、近所を自転車でうろついていたら、あちこちでかわいらしい花が咲いていた。花は健気に生きている。かすかな風に吹かれながら。僕もそうありたいと思った(かわいくないけど)。
 

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-30 07:50 | diary | Comments(0)

クレム・カーティスに捧ぐ

 昨日の朝、ザ・ファウンデーションズのクレム・カーティスの訃報が届いた。自宅で亡くなったという。76歳だった。

 もしかすると、ザ・ファウンデーションズは知らない人の方が多いかもしれない。60年代半ばから後半にかけて活躍したイギリスのソウル・グループで、白人と黒人の混合バンドだった。当時のクラブ・シーンで人気に火が付き、ほどなくしてアメリカでも成功した。

 クレム・カーティスは、ザ・ファウンデーションズの初代ヴォーカリストだった人だ。ただし、僕が初めて聴いた曲は「ビルド・ミー・アップ・バターカップ(恋の乾草)」で、このときにはもうクレムはバンドを脱退していた。だから、彼の歌声を知ったのは、1994年にリリースされたベスト盤の1曲目「ベイビー・ナウ・ザット・アイヴ・ファウンド・ユー(星のベイビー)」ということになる。大学生のときにラジオで「ビルド・ミー・アップ・バターカップ」を聴いて以来、ずっとファウンデーションズのレコードをさがしていたので、CD化されたと知ったときは嬉しくて、すぐに購入した。

 ファウンデーションズの音楽には、UKソウルのグループらしい軽やかさがあった。アメリカのグループがもっている本物の重みはなかったが、お洒落をして颯爽とステップを踏むにはぴったりだった。そうした音楽性が、モッズを中心としたイギリスのクラブ・シーンで人気を博したのはよくわかる気がする。僕が持っているCDの帯には「スウィンギン・ロンドン・コレクション」というシリーズ名が記されており、ライナーノーツはザ・コレクターズの加藤ひさしと小松崎健郎だから、彼らがモッズ周辺の若者に愛されていたことは間違いないだろう。

 とにかく、このCDはいい曲ばかりだ。そのうちの半分をクレム・カーティスが歌っている。「ユア・ラヴィン」も「ミスター・パーソナリティ・マン」も「バック・オン・マイ・フィート・アゲイン(恋するベイビー)」もみんな大好きだ。今でもよく聴く。そのたびに心が明るくなり、胸がわくわくするような音楽だ。きっとこれからもそうだ。

 だから、そんな人が亡くなって淋しい。最近何をしていたのかは知らないけれど、クレムの歌声は確かに僕の人生を彩ってくれた。そのことに感謝と哀悼の意を捧げたい。どうもありがとう。

f0182140_09035333.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-29 09:05 | diary | Comments(0)

閉店後

 たまに閉店間際の呑み屋へ行くことがある。意図的というよりは、そのときの流れでそうなるのだが、もちろん悪気はないし、まだ閉店してないのだから行くこと自体にも問題はないはずだ。長居し過ぎないのが礼儀といったところ。

 で、極たまに閉店後の呑み屋へ行くこともある。これまた悪気はないのだが、いささか傲慢な行為だなと後で思ったりはする。でも、そのときはあまり思っていない。

 先日もそんなことがあった。午前0時過ぎ、暖簾は片づけられ、看板の灯りは落とされていたが、店内はまだ明るかった。中に入ると店主と店員がいて、最後の客がタクシーを呼んだばかりだった。店主が僕の顔を見て苦笑いをしたので、僕は微笑み返してからカウンターに座った。店主が「1杯だけならいいよ」と言った。僕は焼酎のロックを注文した。タクシーはなかなか来なかった。トイレに行ったら、きれいに掃除されていたので、僕は細心の注意を払った。そして、店主に2杯目を注文した。

 タクシーはしばらくしてからやって来た。少々手違いがあったらしい。でも、僕がタクシーを待っていたわけじゃないのは明らかだった。最後の客が帰ると(この時点で彼女は最後の客ではなくなっていたわけだが)、店主もカウンターに座って飲み始めた。それから店員と僕と3人でとりとめのない話をした。僕はもう1杯飲むか逡巡し、もう1度トイレで細心の注意を払った。別の友達がやって来ては、何も飲まずに帰って行った。だんだん話をするのにも疲れてきたところで、店主が「帰りましょうか」と言った。店の戸締まりをし、通りに出たところで僕らは別れた。彼らは左に、僕は右に。午前2時40分、いや3時くらいだったろうか。

 つまり、僕が言いたいのはこういうことだ。長居してすみませんでした。
 

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-28 07:13 | diary | Comments(0)

春待つ『ゴールデン・エイジ』

 昨日から雨が降り続いている。コーヒーを淹れて、ダニエル・マーティン・ムーア『ゴールデン・エイジ』を聴いている。すると、心がやすらぐ。気づかないうちにささくれていたものが、なめした皮のように滑らかになる。

 このアルバムは冬が似合うと思っていたのだが、早春にもいいみたいだ。音楽から伝わってくる生命力は、小川に流れ込む雪解け水のようであり、草木の芽吹きのようでもある。静かだけどたくましい。

 僕の生活にも新しいリズムが生まれつつある。リズムとは心のありようだ。陽が射し込むように、やりたいことが明白に見えてきている。でも、きっかけに任せて走り出せば怪我をすることは知っている。ゆっくりとスピードをあげていくのがいい。肝心なのは、欲張らないことだ。

 うまく言えないのだが、もう無理して期待に応えようとは思わなくなった。そもそも期待なんて存在しないのだ。ただ、そうした呪縛を自らに課してしまいがちなのだろう。僕は僕でしかないのなら、そのまま受け入れてもらえるような努力をしたい。

 今年の春はなかなか暖かくならない。おそらく、季節にも時間がかかることがあるのだろう。待つしかないので、待つとしよう。ダニエルの歌を聴きながら。ひとまず、雨はあと少しで上がりそうだ。

f0182140_07212240.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-27 07:23 | diary | Comments(0)

ポール・マッカートニー来日狂想曲

 さぁ、3月25日になった。ということは、ちょうど1ヶ月後にポール・マッカートニーの来日公演がスタートするのだ。うー(武者震い)。

 今回もチケット代は高額で、武道館公演はもはや非常識なお値段設定。しかし、こうしたことは一昨年にも経験し、あのときに十分心が折れたので、今回は落ち着いたものである。経験とはそういうものだ。

 なんであれ、多くの偉大なアーティストが鬼籍に入っていく中で、5年間に4回も来日してくれるなんて、本当にありがたいことだ(そのうち1回は体調不良で公演中止)。慎んで会場に足を運ばせていただきます。

 今回の来日では4公演が予定されている。武道館で1回。東京ドームで3回。僕は東京ドーム公演のチケットを2回分おさえてある。あと、念のため、武道館公演の日はアルバイトを休みにした。前回の武道館公演では、東京ドーム公演と同じくらいの値段で当日券が出たので、もしかするとそんなことがあるかもしれない。だから、念のため。

 といったところで、掲載情報をひとつ。1980年代に特化したエンターテインメント・サイト「Re:minder」に、ポール・マッカートニーのことを寄稿しました。あの頃、ポールのライヴを観れたら人生が変わると本気で思ってました。ぜひ読んでみてください。

1989年のポール・マッカートニー来日狂想曲、やっとあえるね。

f0182140_10165896.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-25 10:18 | diary | Comments(0)

1ヶ月ほど

 せっかく早起きしたので、ささっと原稿を読み直して、すすっと入稿した。ひと仕事終えたような気分。

 電車通勤を始めて1ヶ月ほど。同じ車両に乗り合わせる人達の顔も、なんとなくだけど覚えつつある。みんなあまり楽しそうじゃない。でも、楽しそうに電車に乗っているのなんて、学生と酔っぱらいくらいだから、これが普通なのだろう。だいたい、楽しそうじゃないからといって、彼らが楽しくないとは限らない。僕だって楽しそうには見えないと思う。でも、別に楽しくないわけじゃない。楽しいわけでもないだけだ。

 もし電車の中にいる人達がみんな楽しそうだったら、この世界も違って見えるのかもしれない。

 昔、電車に乗るときはいつも音楽を聴いていた。ローリング・ストーンズとかブルース・スプリングスティーンとか。音楽を聴いているだけで、車窓から見える風景が特別なものに思える時があった。なんだか映画の中にいるみたいな気がした。音楽を聴いているだけで。

 今はただ遠くの景色を眺めている。電車通勤を始めて1ヶ月ほど。そんな景色もなんとなくだけど覚えつつある。
 
[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-24 07:55 | diary | Comments(0)

ぱっとしたいと掲載情報

 風邪が抜け切らないと言ってから10日あまり。咳が出るので酒場にも行かずおとなしくしているのだが、どうもぱっとしない。「飲んでも飲まなくても同じなら飲むぞ!」とつい乱暴に考えそうになる自分を、「どうどうどう」となだめてお茶をすする日々。お茶も美味しい。

 昨日、東京では桜の開花宣言があったそうな。月末には満開だろうか。その頃にはきっと風邪のことなど忘れているだろう。花が咲くように、僕も早くぱっとしたい。

 新しいアルバイトを初めて1ヶ月がたった。仕事はそれなりに大変だが、気苦労がないのはありがたい。そして、昨年いかに自分が消耗していたのかがよくわかる。今の方がずっといい。

 掲載情報をひとつ。総合音楽サイト「Veemob」に、グリフィン・ハウス『ボールズ』(Griffin House / Balls)のことを寄稿しました。グリフィンの歌は短編映画のようです。聴いていると様々な情景が浮かんできます。ぜひ読んでみてください。

グリフィン・ハウス『ボールズ』 – 短編映画のような歌から伝わる洗練された哀愁 –

f0182140_07140977.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-23 07:16 | diary | Comments(0)

お祝いの9曲と掲載情報

 土曜日、馴染みのバー「ケインズ」で催されたマンスリーDJイベント「Voices Inside」9周年は、9人のDJ+オーガナイザーの二見くんの10人でそれぞれ「究極の9曲」を90曲かけるという内容だった。DJ陣とお客さんで店内はいい雰囲気。オールディーズ、ロカビリー、女性ヴォーカル、UKソウル、ファンク、ディスコ、もちろんアメリカのソウル等々、バラエティに富んだ選曲が聴けて楽しかった。僕の出番は深夜0時半くらい。まったりとした僕にとっての深い歌を9曲かけた。

 正直なところ、僕は積極的なDJとは言えない。うちにあるレコードは、どれも僕が自分の部屋で楽しむために買ったものばかりで、大抵はソファーや床に寝そべって聴くものだから、自然とそういう状況にふさわしいレコードが多くなる。だから、外に持ち出して不特定多数の人達と一緒に聴くには、あまり向いていない。どちらかと言えば、ひとり用なのだ。

 とはいえ、不向きなりに9周年にふさわしいと思う9曲を選んだ。このイベントには、いつも楽しい思いをさせてもらっている。だから、その感謝の気持ちを込めたかった。盛り上げることはできないけど、お祝いができたなら嬉しい。そんな9曲はこちら。なにげなくソウルを意識しつつ…。

 クロスアイド・ハート/キース・リチャーズ
 ロング・アズ・アイ・キャン・シー・ザ・ライト/C.C.R.
 ナッシング・キャン・チェンジ・ディス・ラブ/オーティス・レディング
 キス・ミー・ベイビー/ザ・ビーチ・ボーイズ
 ホエン・ザ・ナイト/ポール・マッカートニー&ウイングス
 ラブ・リヴズ・ヒア/フェイセズ
 ニーザー・ワン・オブ・アス/グラディス・ナイト&ザ・ピップス
 ウー・チャイルド/ヴァレリー・カーター
 プレイス・イン・マイ・パスト/ジェームス・テイラー

 最後に掲載情報を。1980年代に特化したエンターテインメント・サイト「Re:minder」に、ホール&オーツ『ライヴ・アット・ジ・アポロ』のことを寄稿しました。僕が初めて観た伝統的なソウル・レビューのスタイルはこれでした。ぜひ読んでみてください。

80年代を代表するヒットメーカー、ホール&オーツの夢が叶った夜
 
f0182140_07364546.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-21 07:33 | diary | Comments(0)

チャック・ベリーに捧ぐ

 チャック・ベリーが故郷のミズーリ州セントルイスで亡くなった。享年90歳。ロックンロールを愛する者として、最大級の感謝と哀悼の意を捧げたい。チャック・ベリーなくしてロックンロールはなかった。少なくとも今とは大きく違っていたはずだ。

 数あるチャック・ベリーの傑作のうちのひとつ「ロックンロール・ミュージック」で、チャックはこんなことを歌っている。

 モダン・ジャズはかったるい。メロディーはいまいちだし、まるでシンフォニーだ。ロックでも湿っぽいサックスはだめだ。俺が聴きたいのはハリケーンのようなロックンロール。タンゴはもうたくさん。マンボも気に入らない。コンゴの方がまだましだ。さぁ、ビートの効いたロックンロールで踊ろうぜ。

 言いたい事がはっきりしていて、自分が何を求めているのかよくわかっていて、そのためなら古い価値観など捨て去ることも厭わない。美しく韻を踏みながら、チャック・ベリーは若者の心を見事に代弁してみせた。自分はもう30歳を過ぎていたというのに。

 おそらく、チャック・ベリーは確信犯だったのだと思う。ダックウォークで革新的なギターリフを弾きながら、頭はどこまでも冷めていた。そうしたパラドックスは、聞こえてくるチャック・ベリーの複雑な人柄とも符合する気がする。それでもチャック・ベリーには、なにをされてもどこか憎めない愛嬌があった。それは彼の音楽にそのまま反映され、ひいてはロックンロールという音楽の魅力として、今も多くのミュージシャンに受け継がれている。

 チャック・ベリーは、ロックンロールのオリジネイター以上の存在だった。どんなに音楽が洗練されても、結局、誰もチャック・ベリーを超えられないようなところがあった。それは、最も洗練されたロックンロールを奏でたのが彼だったからかもしれない。

 90歳といえば大往生なのだろうが、この偉大なアーティストの訃報に淋しさを隠せない。今はただ感謝の気持ちでいっぱいだ。永遠のロックンロールをありがとう。

f0182140_10413646.jpg

[PR]
# by sandfish2007 | 2017-03-20 10:42 | diary | Comments(0)