空が白んでいるところ。ラジオからはデ・ラ・ソウル。ひきつづきメリー・クリスマス。僕は連日バイトで、ぱっとしないけど。
ま、いいや。ロックン・ロールでも聴こう。そうしよう。
クリスマスというと、僕は家族で過ごすイメージが強い。実家では数週間前からツリーが飾られ、その下には僕ら兄弟のためのプレゼントが置かれていた。当日、目をさますとサンタからの(ということになっている)プレゼントが枕もとにあって、お袋がケーキを焼いてくれた。そして、フロイド・クレイマーのクリスマス・レコードがターンテーブルの上でまわっていた。
そんな光景も今は昔。僕ら兄弟も大人になり、それぞれがそれぞれの場所で暮らしている。実家には70歳前後となった親父とお袋が2人で暮らしている。昨日の朝、僕の部屋にある小さなツリーの写真を送ると、「うちのツリーは処分したから飾りなしです」という返事が親父からきた。でも、クリスマスというと、今でも僕は実家にあったあのツリーを思い出す。家族揃って過ごしたあの時間を思い出す。
昨夜はテレビでマイケル・ジャクソンの『This Is It』を、いただいたサンタあられをぼりぼりしながら観た。終わってからは、レイ・ブラッドベリの短編を読んだ。フロイド・クレイマーのレコードを聴いた。小さなツリーがピカピカと光っていた。
今宵は冷えるみたい。きっと空気が澄んで、星がきれいだろう。どっかでワインでも飲んで帰ろう。そうしよう。
MIYAI