ひとり暮らしのいいところは、朝から誰に気がねすることなく好きなレコードをかけられることだ。例えば起きてすぐにでっかい音でAC/DCをかけたって、誰からも文句を言われない。すべてが自由。あぁ、なんて素晴らしいんだ。思えば、そんな生活を随分長いことつづけている。
今朝はガイ・クラークの『Old No.1』をターンテーブルにのっけた。ガイの無骨で優しい歌が好きだ。言葉や楽器の音のひとつひとつに、彼の静かな生活が滲み出る。揺らぐことのない強いまなざしを感じる。ガイの歌を聴くと、僕はもっと自分を信じていいんだという気持ちになれる。
たまにだが、こんな日記でももっと震災について語るべきだと言われることがある。でも、僕は気がすすまない。なにかに加担してるような気がするし、気分を吐き出すだけじゃ意味はない。言いたいことは言う。けれど、なにも言いたくないときは口をつぐんでいる。それもまた、僕の自由だ。マスコミの報道やインターネットの書き込みは偏っている。一部の人達の意見だ。そんなの世論じゃない。黙ってる人達が同じように感じてる思ったら、それは大間違いだ。
さて、ギターでも弾こう。朝から誰に気がねすることなくへたなギターが弾けるというのも、ひとり暮らしのいいところだ。思えば、そんな生活を随分長いことつづけている。
MIYAI