さっきゴミを出しに外へ出たら、あまりにうららかな陽気でびっくりした。春なんだなぁと思った。日頃花粉に怯えている僕だけど、今日は勇気を出して散歩に出かけてみよう。なにかいい事があるかもしれない。
朝ご飯の前に、アナログ・レコードを2枚聴いた。エリック・カズの『If You're Lonely』とルウ・ロンドンの『Swingtime in Springtime』。コーヒー・カップを持って、差し込む明るい陽射しの中で。心に水を注がれたような気がした。体の奥の方が静かに潤っていく気がした。大切な何かと久しぶりに再会したような気がした。
思えばこんな風に、明るい部屋でソファーに座ってレコードを聴くことは、僕の長年の望みだった。少しづつそうした環境に近づいていってる。でも、最近はそういう気持ちを忘れかけていたのかもしれない。今朝レコードを聴きながら、僕は年老いた自分の姿を想像していた。これから先、どんなことがあるかわからないけれど、こうした時間を失わないでいれたら、僕は自分の人生を生きたと言えるのかもしれない。
朝ご飯に、トーストと目玉焼きとツナ・サラダをいただいた。とても美味しかった。嬉しかった。
今は散歩前に、目星をつけておいた新しい音を聴いている。素晴らしい作品で、内容は申し分ない。あとは僕がこれをリリースすべきかどうか。長くサポートしていきたいと本当に思っているかどうか。
窓からはうららかな春の陽射し。これから散歩へ出かけるつもり。
MIYAI