昨日はなんとなく風邪っぽくて、ポールのDVDも観ないですごすごと寝てしまった。おかげで今朝はそこそこいい感じだったりする。これから晴れてきそうだし、あったかくなったところで海沿いを自転車でぷらぷらしてこよう。
で、昼飯にはカツ丼が食べたい。えっと、なんとなく。
20代の頃はというと、僕は実によくカツ丼を食べた。なにを注文するか迷ったときなど、メニューにカツ丼があればかなりの確率で食べていた。ただ、それは激しくカツ丼を求めていたからというよりは、なにを食べるかを決めかねた結果だった。おそらく、カツ丼ならハズレはないと思っていたのだろう。実際、まずいカツ丼というものを僕は食べた記憶がない。
カツ丼をほとんど食べなくなったのはいつ頃からだろう?脇腹の贅肉をつまんで「あれはカロリーが高すぎる」と思ったのか、それとも単に貧乏になってカツ丼よりは親子丼や玉子丼を注文するようになったからか。今となってはその理由を思い出せないが、現実問題として、僕とカツ丼の関係は疎遠なものになっていったし、今も疎遠なままだと言っていい。トンカツ定食やカツサンドはたまに食べるけど、カツ丼だけはなぜか食べなくなった。嫌いになったわけじゃない。ただ、食べなくなったのだ。現実とは得てしてそういうものだ。ザッツ・リアリティ。
そんなカツ丼を今日は食べたいなぁと思っている。激しく求めているというほどではないにせよ、はっきりと食べたいという欲求を感じている。理由はやっぱりわからないが、少なくとも風邪は治ったのだろう。だって、もし風邪をひいていたら、カツ丼を食べたいなんてきっと思わないはずだから。
だから、おそらく僕は総菜屋さんへ行って、トンカツを買ってくるんだと思う。そして、玉葱を刻んで、玉子をといて、甘辛いだし汁を用意して、小さなフライパンでぐつぐつ煮るんだと思う。それをあつあつのご飯にのっけるんだと思う。ふむふむ、なかなかいいじゃないか。楽しみだな。
MIYAI