朝の室内温度がめでたく2桁になったので、久しぶりに仕事部屋でこの日記をつけている(冬の間は寒くてエアコンのある居間で書いていた)。花粉とか困ってしまうこともあるけれど、いろんな意味で春になったんだなぁと思う。
そんなわけで、今朝はインターネット・ラジオのローリング・ストーンズ専門チャンネルを聴いている。高校生の頃から同じ音楽を聴いているというのは、幸せなことであり、ちょっと呆れることでもある。でも、好きならいつまでも夢中でいればいい。生きるなんてそんなものだと思う。
昨日は久しぶりにニュー・リリースのための音さがしをした。聴いたことのない音楽をがしがし聴くのは楽しかった。レーベル業は、古い音楽と新しい音楽をバランス良く聴くためには、いい仕事かもしれない。とりわけ、こういう自由闊達さは小さなインディーズの特権だと思う。
一昨日にリンゴ・スターが出演した例のフェス「U-EXPRESS」にて、ドリカムとかKARAとかパフュームのファンが、リンゴ達の演奏を楽しんでいたという話を聞いた時も思ったのだけど、もしかすると音楽と接するときに一番オープン・マインドじゃないのは、自分のような音楽ファンなのかもしれない。知らずと頭から決めつけるような聴き方を身につけてしまってはいないかなと。
リンゴは自分のファンではない人達の心に音楽を届け、彼らも初めて聴くリンゴの音楽を受け入れた。大切なのは楽しむことだ。長く音楽にどっぷりな生活をしていると、自然と自分なりの傾向が生まれるし、好き嫌いがあるのは当然だが、こういう衒い(てらい)のなさもまた持ち合わせていたいなと思う。
MIYAI