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Sandfish Records Diary

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締めくくりの夜

 昨日はどこかへ出かけるにはうってつけの良い天気だったのだが、少し疲れがたまってたのか、パジャマのままで本を読み出したところ、これが面白くて、結局最後まで読んでしまい、気がつけば午後6時頃までパジャマのまま過ごしたのだった。読んだ本は、綾辻行人の「十角館の殺人」。おすすめ。

 夜は、数年振りに羊毛とおはなのライヴへ。この日のライヴは、先日行われたマスター夫人の還暦パーティーの締めくくりで、主役の彼女には知らされていなかった。だから、羊毛とおはなの2人が登場したときの彼女の驚きようといったらなかった。

 久しぶりに聴く2人の演奏は素晴らしかった。歌もギターも前回僕が観たときよりも格段に進歩していた。今年で結成10周年とのこと。2人が初めてこの店で演奏したのは8年前。まだアマチュアで、マスターがギャラを訊ねると「交通費」と答えていたという。あれから8年という年月が流れ、2人は正真正銘のプロになった。先日の台湾公演では2000人クラスのホールを埋めたという。
 昨夜のライヴでは、懐かしい初期のオリジナル・ソングもいくつか歌われた。気がつくと、僕はいろんなことを思い出していた。この8年間での2人の成長と、自分や自分の周囲で起きた出来事。それらが重なり、ない交ぜになり、なんともいえない気持ちが胸に広がった。まさかそんな気分になるとは思ってなかったので、自分でもびっくりしたし、「俺も歳をとったのかなぁ」と思ったりもしたけど、悪い気はしなかった。というのも、思い出されるすべての出来事が優しさを帯びていたから。つまり、それなりの時間がたったんだなと思った。そして、ミュージシャンとは美しい仕事だなと改めて思った。

 終演後、奥様を喜ばすために旦那であるマスターが仕込んだ今回の企ての詳細を聞かせてもらった。唸るやら呆れるやら、「そこまでやるか?」という話の連続で、その普通じゃない行動力には改めて尊敬の念を抱いてしまった。ほんと素晴らしい。がやがやとみんなで語らい、笑い、たくさんのおめでとうを聞いた夜。壮大な計画の締めくくりは、喜びと感謝と安堵に満ちたあたたかな時間だった。

 MIYAI
by sandfish2007 | 2013-06-28 09:30 | diary | Comments(0)
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