ちょいと呑み過ぎた夜の翌朝。少し寝坊。多少だるい。よくあること。
昨夜、夕食の後に軽い気持ちでブルース・スプリングスティーンの『ライヴ・イン・ダブリン』を観はじめたら、音楽が溢れてくるような演奏にぐいぐいと心奪われた。気がつけば杯を重ね、最後まで楽しく鑑賞。このDVDは本当に素晴らしい。どんなライヴ盤よりも好きかもしれない…と思ったし、もしこんなバンドができたらどんなに素敵だろうと思った。
いい気分の午後10時。とことこ歩いて馴染みのバー「ケインズ」へ。ドアを開けるとクルセイダーズが流れており、2組のカップルがそれぞれカウンターとテーブル席に座っていた。先頃亡くなったジョー・サンプルが弾くエレピに耳を傾けつつ、マスターのゲンちゃんとバンドの話やらなんやらをぽつぽつとした。ちょうど日付が変わった頃に2組のカップルは帰っていき、客は僕ひとりになった。「さぁ、いこうか。2時間待ったよ」とスプリングスティーン・タイムに突入。ウイスキーをおかわりし、「サンダークラック」や「サンタ・アナ」といった甘酸っぱいナンバーを聴きながら、やっぱりバンドの話や仕事の話などなどをあれこれとした。僕らの話に出口は見えなかったけど、バンドも仕事も楽しくやれたらいいなと思った。
仕事といえば、一昨日嬉しいオファーがあり、久しぶりにライナーノーツを書くことになった。音源も発売前に聴けて、にこにこである。いろいろがんばろう。
MIYAI