僕は日頃から画面ばかりを見て過ごしている。レーベルの仕事では外回りをすることがほとんどなくなり、音さがしや注文書作成やライナー執筆やその他の雑務をこなすにも、その間ずっとパソコンを開いている。アルバイトでは8時間パソコンの前に座り、休憩時間はスマホをいじってることが多い。昨日はさらにテレビを何時間も観たので、ほとんど2次元で生きていたと言っていい。
昼は「古畑任三郎」の再放送を観て、夜はレディオヘッドのスタジオ・ライヴと、オアシスの10周年ライヴと、ブラーのドキュメンタリー映画『No Distance Left to Run』を観た。古畑任三郎は沢口靖子の回で充実した内容だった。レディオヘッドは初めて聴いたんだけど、どの曲もかっこよくて、ヴィジュアルも良くて、なんだか好きになってしまった。オアシスはどの曲も懐かしかった。そして、ブラーのドキュメンタリーは秀逸で感動した。
ざっくり計算すると、昨日の僕は9時間パソコンの前に、5時間テレビの前にいたことになる。なんて2次元。花粉の時期で引き蘢りがちとはいえ、これではよろしくない。
今朝、カーテンを開けたら里山にうっすらと靄がかかっていた。墨絵のような風景は、静かで、優しく、生命の細やかな気配が感じられた。やっぱり外の世界はいいなと思った。
MIYAI