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Sandfish Records Diary

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Love & Mercy

 昨日はいい1日だった。<理由その1>アルバイトがそんなにしんどくなかった。<理由その2>通販サイトで携帯端末からのクレジット決済をできるようにして1週間。初めて利用してもらえた。<理由その3>信頼するミュージシャンから12月のライヴのDJ依頼があった。<理由その4>お世話になっている方からブルーレイやDVDが届いた。<理由その5>通販で購入してもらったCDが届いたというお礼のメールをもらった。<理由その6>晩ご飯が美味しかった。

 12月のDJの件でそのミュージシャンの人と電話で話をした。僕は快諾し、「それにしても、もう年末の話なんですね」と言うと、「年末どころか、もっとずっと先の話まで決まってるよ」とその人は言い、「そんなに急いで決めんでもええと思うんやけどね」とつづけた。「でも、ありがたいことですね」と僕が言うと、「そうやねぇ」とその人は言った。このことを妻に話したところ、「40代と50代の会話ね。なんだか重みがあるわ。20代じゃこうはいかないよね」とのこと。言われてみれば…。

 この夏に公開されたブライアン・ウィルソンの実話に基づいた映画『ラブ&マーシー』を観た。ブライアンが苦悩にのみ込まれていく時期と、そこから抜け出す時期の、2つの物語が交互に進行していく。役者さんはみんな好演していたし、スタジオでのレコーディング・シーンは胸躍るものがあった。でも、ブライアンの無邪気な魂が容赦なく傷つけられていくのを観ているのは、やはりつらかった。それでも好きなシーンはあったし、最後にタイトル曲が流れたときは、僕も一緒に救われたような気持ちになった。改めて大変な人生だったんだと思ったし、人はそれさえもエンターテインメントにしてしまうのだなと思うと、やはり切なかった。

 キッチンからブライアンの曲が聴こえてくる。雨上がりのベランダでその歌声に耳を傾けていると、明るくなっていく空の色や澄んだ風がブライアンの歌と溶け合って、光の玉のように宙を舞っているように感じた。世界は愛と慈悲に満ちているのだと。
by sandfish2007 | 2015-10-11 09:44 | diary | Comments(0)
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