ボブ・ディラン、ブライアン・ウィルソン、エリック・カズ、ジェームス・テイラー、キース・リチャーズ、ドニー・フリッツ、他にもいろいろあったと思うのだけど、今年は長年聴きつづけている人達の新作を購入していない。また、観たい来日公演もいくつかあったが行かなかった。その代わり、ポール・マッカートニーのライヴには何度か足を運ぶことができた。
つまり、優先順位の問題である。こればかりは仕方がない。
ポールのチケット代の返済もようやく先が見えてきて、年内にはなんとか完済できそうなところに、新たに優先順位の高いものが登場。ブルース・スプリングスティーンの名作『ザ・リバー』の豪華ボックス・セット。価格は20,000円+税。さて、困った。返済生活にも疲れたので、延長するのは気が進まないのだが、欲しい。これは欲しい。さて、どうしたものか?
「だったら、呑みに行かなきゃいいじゃないか」とたまに言われるのだけど、それは違うよ。5軒ある馴染みの酒場へ毎月7〜8回通うのは、長年の生活習慣であって、簡単に変えることはできない。確かに1ヶ月どこにも通わなければ、ちょうど『ザ・リバー』ボックスを買えるくらいのお金は貯まるだろうけど、息が詰まる。目的達成のために日常生活をある程度犠牲にするのは、確かにひとつの道かもしれないが、僕はちょっと違う気がする。これも優先順位の問題。
というわけで、違う道を模索中。抜け道、寄り道、回り道…。どうにか辿り着けますように。