2日間かけて、その間にマンションの総会やら歯医者への通院をはさみつつも、懸念だった原稿を無事書き上げた。あとは推敲しても、明日の締め切りには間に合うだろう。ほっと一息。
そんな執筆の合間に、カレーライスを食べながらテレビを観ていると、1月24日はゴールドラッシュの日であると言っていた。なんでも168年前にカリフォルニアのとある川でとある農民が砂金を見つけた日なのだそうな。当時そのニュースは世界を駆け巡り、一攫千金を夢見た人々が大挙してカリフォルニアにやって来るようになった。それは「ヨーロッパ中から人が消えた」と言われるほどだったという。そんなわけないけどね。昔の人はなにかにつけて大袈裟だ。金があらかた取り尽された後も欲の皮が突っ張った人々の夢の残骸はカリフォルニアに残りつづけ、いつしか形を変えて、カリフォルニア・ドリームと呼ばれるようになった。つまり、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」もこの日に端を発することになる(…のか?)。
そんなわけで、今朝はニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』をターン・テーブルへ。ここで聴かれる穏やかな歌と演奏は、そうした喧噪の後の静けさを表しているのかもしれない。強者どもの夢の跡。新しい時代はいつだって何もない場所から始まる。このレコードが発売されたのは1970年。ちょうど僕が生まれた年だ。
一攫千金に興味はないけれど、昨日のマンションの総会で月々の修繕積立金の値上げが決まったので、僕も少しはがんばらないといけない。さて、近所の川へ砂金でも取りに行こう。