昨日は原稿をひとつ書いた。午前中に半分。夜に半分。書き上げたらすぐに入稿した。淀みなく流れる川のようだった。仕事がひとつ終わると、その分だけ気持ちが楽になる。スペースができるのだと思う。
随分前に依頼されたのに手つかずの仕事もある。夏には書き始めるつもりだったが、まだ始められていない。「宮井さんのタイミングで始めてください」と言ってもらえたことに甘えてしまっている。来月には取りかかりたいが、この約束はまだ有効だろうか?
その前にもうひとつ書くことがある。仕事ではないが、ある意味もっとも重要なことだ。約1週間後に特別なイベントがあり、そのための文章を書いていって、終わりと始まりが交錯するであろう場所で読むことになっている。数時間あれば書けると思う。淀みなく流れる川のように。但し、そのための心の準備は必要だ。
空いた時間にはブルース・スプリングスティーンの自伝『ボーン・トゥ・ラン』を読んでいる。今は下巻の半分くらいまできたところ。素晴らしい本で、読み終えてしまうのがもったいないのだが、本を開くと感情を大きく揺さぶられてページをめくる手を止めるのが難しい。噛み締めるように、できるだけゆっくりと読み進めたい。
今朝は冷え込んだのか、窓が結露していた。季節もまたゆっくりとだが確実に進んでいる。