静かに過ごしたクリスマスも終わり、今年も6日間を残すのみ。さっきクリスマス・ツリーを片づけ、玄関に正月飾りをかけたところ。クリスマス・レコードを棚に戻し、若き日のボブ・ディランの歌を聴いているところ。
そして、ジョージ・マイケルの訃報に驚いている。享年53歳は鬼籍に入るにはまだ若すぎる。自分が10代だった頃にヒット・チャートを賑わせていたアーティストがこの世を去るのは、やけに淋しいものだ。マイケル・ジャクソンやホイットニー・ヒューストンのときもそうだった。もちろんプリンスも。みんな若すぎた。
今年は連鎖のように名のある人の死が相次いだ。1年を振り返るとき、僕は彼らのことを思い出すだろう。そして、何人かには悲しみを胸に感謝を捧げるのだと思う。
そんな2016年もあと6日。いいこともあった。嬉しいことも。楽しかった想い出も。悲しいことばかりじゃなかったから、前に進んでいくことができる。ディランの「マイ・バック・ペイジス」のように。出口はすぐそこだ。