昨日、帰宅したらレイ・デイヴィスの新作『アメリカーナ』が届いていたので、嬉しくて小躍りした。アナログ・レコードであるが、デジタル・コードが付いているのでCDRを作ることもできる。
レイも73歳になり、その音楽も相応に年齢を重ねていた。ゆったりとして急がない。郷愁があり、メロディーからはこれまで築いてきたキャリアへの誇りが感じられる。前作『ワーキングマンズ・カフェ』から10年たったことが、自然体な歌から伝わってくるのがいい。
バック・バンドはジェイ・ホークスだという。僕は英語に疎いから歌の内容はぼんやりとしかわからないけど、演奏を聴くだけで、このアルバムがレイにとってのアメリカをテーマにしているのが理解できる。バンドはあえてギアを落とすことで歌を雄弁にし、際立たせている。素晴らしいサポートだ。
レイは今もニューオーリンズで暮らしているのだろうか?いつかマスウェルヒルに帰るのだろうか?あと25年もすれば、僕もレイと同じくらいの歳になるが、こんな心持ちで音楽を楽しめていたらいいなと憧れる。
…と、まだまだ先のお話。音楽の旅に終わりはなく、川は流れつづける。