昨日はどういうわけか仕事がはかどらず、気がついたら夕方になっていた。でも、僕は個人事業主だから、どんなに仕事がはかどらなくても、誰からも咎められることはない。「また明日がんばろう」と自分の心に誓えばいいだけだ。
とはいえ、はかどらないまま終わると、精神衛生上非常によくないので、夕方からなんとか奮起して原稿をひとつ書き上げた。クビにされることはないが、仕事が進まなければ自分で自分のクビを締めるのが個人事業主である。
夜、一息ついてジャクソン・ブラウンのレコードをターンテーブルにのせた。急遽ライヴへ行けることになったので、少し浮かれ気味である。
「コール・イット・ア・ローン」は、今度のライヴで聴きたいと思っている曲のひとつだ。僕はこの曲のタイトルを随分長いこと「コール・イット・アローン」と勘違いしていた。「アローン」ではなく「ア・ローン」、つまりローンのことだったと知ったのは、随分後になってからだった。
恋人からの無償の愛情を当たり前のように受け取ってきた男が、自分の傲慢さに気づく。反省し、悔い改め、彼女になんとか恩返しをしたいと思うのだが、これまで受け取ってきたものがあまりに大きくて、とてもすぐには返せそうにない。そこで「ローンを利用させてくれないか?」と訊ねる歌である。
ローンはローンで大変だけど。まぁ、ひとまずすっきりしたいといったところだろうか。とはいえ、ローンとは信用の上に成り立つ制度である。男が彼女からどれほど信用されているかが、ローンを利用できるかどうかの鍵ですね。
とてもいい曲なのでライヴで聴けたら嬉しいのだけど、演ってくれるかな?どうかな?