冬の朝。快晴。澄み渡る空。きりりと冷えた空気。妻は仕事に出かけ、僕はヴァン・モリソンの『バック・オン・トップ』を聴く。熱いコーヒーが日常の記憶を呼び起こす。
新しい1年の新しい日常。
どんなものにもタイミングはあり、それをうまくつかまえれば、いいスタートを切ることができる。その先に何があるかはわからないにせよ、タイミングを逸すると何も始まらないこともあるので、タイミングは重要なのだろう。
いいタイミングをつかむために心がけておくことは?いろいろあるはずだけど、例えば柔軟性はどうだろうか。心と体が柔らかくないと、不意にその時が訪れても対応できない気がする。
でも、僕は体がひどく堅い。柔軟体操が苦手なのだ。継続は力なりと思い始めてみるのだが、続いたためしがない。20年前よりも、10年前よりも、今の方が僕の体は堅い。心はどうだろうか。
一昨日からアルバイトが始まり、今日は原稿を書く。レーベルの仕事をする時間もどこかで確保しよう。もう日常は始まっているのだから。
最後に掲載情報をひとつ。1980年代に特化したエンターテイメント・サイト『
Re;minder(リマインダー)』に新しいコラムを寄稿しました。今回はドリーム・アカデミーの「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」です。寒い町の暮らしを描いたこの名曲は、ニック・ドレイクにインスパイアされて書かれたそうです。ぜひ読んでみてください。
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イギリス北部の町の情景、ドリーム・アカデミーが奏でる郷愁のメロディ