日に日に春めいてきている。梅の花が散り始め、あと何度か冷え込んだら、桜が咲くのだろう。
昨日は馴染みの隠れ処「海樹」へ。「お花見はやるんですか?」と訊ねたら、今年はやるとのこと。1ヶ月後だろうか。
春というのはお別れの季節でもある。卒業と異動。どちらも今の僕には無関係だが、そんな話がちらほらと耳に入ってきたりする。
20年前の春、この町に引越して来た。卒業でも異動でもなく、最初に務めた会社を退職してだった。28歳で、小説を書こうと思っていた。
実際にいくつか書いた。文学賞に応募すると、たいていは最終選考のひとつ手前で落ち、入選しなかった。そして、最後に書いたとても長い小説が完成することはなかった。
いつかまた、まとまったものを書いてみたい。春はなにかを始めるにもいい季節だから。
最後に掲載情報を。1980年代に特化したエンターテイメント・サイト『
Re;minder(リマインダー)』に新しいコラムが掲載されました。今回はキャロル・キングの「サムワン・フー・ビリーブス・イン・ユー」です。ポール・マッカートニーとのことも書いてます。ぜひ読んでみてください。
・
80年代の最後を飾ったキャロル・キングの名曲とポール・マッカートニー