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Sandfish Records Diary

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2018年 02月 05日 ( 1 )

「バー・ケインズ」の17周年を祝う

 2月1日に17周年を迎えた馴染みのバー「ケインズ」をお祝いしようと、その翌日に店ゆかりのDJ達が集まりレコードを回した。そこに僕もただ馴染みというだけで混ぜてもらった。その夜は20時からなんとなく始まり、僕が店を出た午前2時30分になってもレコードは回りつづけていた。

 「ケインズ」の扉を初めて開けたのは13年前のことだ。気がつけば長いつきあいになった。マスターのゲンちゃんはいい奴というか面白い人間で、僕はずっと信頼している。で、どちらかというと、長所よりも短所を愛している。だから、入り浸りにはならずとも、長らく店に足を運んでいるのだろう。

 「ケインズ」では、本当にたくさんの知らない音楽を聴き、同じくらい知っている音楽を一緒に楽しんだ。思えば、それらの多くには共通点があった気がする。この夜みんながかけた曲にも、そんな「ケインズ」らしさのようなものが感じられた。

 それをあえて言葉にするならば、「ディープ」だろうか。そう、僕らはディープなものしか愛せないのだ。一見浮ついていても構わないが、そこに何らかの深みがないといけない。

 こう言うと了見が狭いと思われそうだが(まぁ、そうなのだが)、おそらく僕らは許せないものは許せないし、駄目なものは駄目なのだろう。この夜のDJ陣の選曲にも、そんなところが感じられた。そして、こんな風になった原因の多くは、マスターのゲンちゃんによるところが大だと言える。
 
 商売としてそういう気質が果たしていいかと言えば、もちろんいいに決まっている。なぜなら、嘘をついていないし、信頼とはそういうところからしか生まれないからだ。嘘がないことほど敷居が低いものはない。

 これまでゲンちゃんがしてきた試行錯誤とか、あるいは人間的成長とか、いろんなことがあったのを、僕はほんのりと知っている。その結果、今ではびっくりするくらい恋愛相談が上手だったりすることも。まぁ、相手にもよるのだろうけど。

 ゲンちゃんも僕らも、少しばかり世間とズレている。若い頃からそうだったし、そんなところを誇りに思いつつ、今となっては時にみじめに感じることもある。だから、ゲンちゃんは酒場をつづけているし、僕らは「ケインズ」へ通う。というのも、酒場とは本来そういう場所だからだ。

 なにより「ケインズ」には音楽がある。音楽がそんな僕らを繋げている。もちろん、そんなお客さんばかりではない。でも、僕はそうだし、僕は今、僕の話をしているのだ。

 楽しい夜だった。17年もこういう店をつづけてきたなんて凄いことだ。自分の住む町に「ケインズ」があって本当によかったと思っている。
 

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by sandfish2007 | 2018-02-05 01:26 | diary | Comments(0)