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Sandfish Records Diary

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アレサ・フランクリンに捧ぐ

 アレサ・フランクリンが亡くなった。76歳だった。重篤な状態であることは、2日前のニュースで知っていたから、覚悟はできていたけれど、今はあまりの喪失感に茫然とするばかりだ。

 もしかすると、アレサは僕が知る中でもっとも歌がうまい人だったかもしれない。どんなに声を張り上げても、少しもうるさくない。特に70年代前半の、喜怒哀楽のすべてを含んだ歌声は圧倒的で、聴くたびに気持ちが高揚し、奮い立たされた。

 訃報を聞いた夜、友人が今年の春にプレゼントしてくれたアレサのシングル・レコードをターンテーブルにのせた。それはジョニー・エース作の「マイ・ソング」という曲で、アレサによるカヴァー・ヴァージョンがリリースされたのは1968年のこと。その年に凶弾に倒れたマーティン・ルーサー・キングを偲んでレコーディングされたのではないか。このレコードをもらった夜、そんな話を聞いた。

 そして昨夜、僕はこの美しい曲を聴いて、アレサを偲んだ。輝く命の尊さを想い、魂を震わす歌声に酔った。

 なんということだろう。偉大なるアレサ。永遠のレディ・ソウル。彼女が僕らに残してくれたものは、あまりに大きい。

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by sandfish2007 | 2018-08-17 07:35 | diary | Comments(0)

できれば追い風

 最近、自転車の乗り心地が悪いと思っていたら、タイヤがバーストしかけていた。自転車に乗れないのは困るので、早めに交換しないといけない。

 最近、レコードの音が悪いと感じていたのだが、いよいよやばくなってきた。原因は針かもしれないので、早めに交換してみようと思う。

 2つ合わせて1万円くらいだろうか。数日前に節約を誓ったばかりなのだが、こうしたタイミングで出費がかさむのはよくある話。対処方法は、あまり深く考えないこと。考えても仕方ないから。

 昨日から強い風が吹いているせいか、空の色が澄んでいる。お盆も終わったので、世間も今日から日常に戻ることだろう。いくつか待っている返事が届くかもしれない。

 昨日は久しぶりに海まで自転車をこいだ。行きは向かい風で、帰りは追い風だった。できれば、これから始まるいろんなことが追い風であってほしい。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-16 07:01 | diary | Comments(0)

やり直し

 終戦記念日。青空を見上げて、何を思うや。ひとまずレッド・ツェッペリンを聴く。昨夜、レコードをかけたまま寝てしまったので、やり直し。

 アルバイト先の同僚と缶ビールを飲みながらベンチで話していると、僕らの話に興味をもったメキシコ人が「面白そうだからまぜてください」と言ってきた。「うちの社長はファシストだ」という話題から、「明日は終戦記念日だね」となり、右とか左とか、ローカルとかグローバルとか、保守とかリベラルとか、そんなことを小一時間ほど語らった。

 彼らと別れ、電車に乗って地元の町へ。アルバイト代も入ったことだしと、馴染みの居酒屋「地から」へ寄り道。美味しいレバーをコダマサワーと一緒にいただく。あと数日で30歳になるという店主と、音楽とか地元の仲間のこととかを話す。ベイスターズが9回表で逆転して勝ったので、お祝いに炙り明太子と焼酎を追加注文。ほろほろとした気分で帰宅した。

 なんとなく気分が軽くなって、レッド・ツェッペリンとローリング・ストーンズのレコードを引っぱり出し、眠い目をこすりながらレッド・ツェッペリンをターンテーブルにのせてはみたが、1曲目が始まったところで記憶が途絶えた。

 というわけで、やり直しの朝である。やり直すのに遅すぎることはない。

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by sandfish2007 | 2018-08-15 09:17 | diary | Comments(0)

例えば旅

 気持ちのいい朝。蝉もよく鳴いている。今日も暑くなりそうだ。

 例えば1ヶ月くらい気ままに旅がしたい。フィルムのカメラと文庫本を持って、知らない場所へ行き、移動する以外に予定はなく、安くて美味しいものを食べて、早く寝て、早く起きて、たまに家族や友人へ絵葉書を送る。

 大学生だった頃、そんな風にして僕は日常から離れ、本来あるべきものを取り戻していた。特に夏はそうだった。

 気がつけば8月も半ば。今はなにかと気忙しく、思考を日常から切り離すのも難しい。昔みたいにはいかないから、別の方法を考えないといけない。

 それでも今日みたいな朝は、かつてどこかで目にした風景が、ふと浮かんでくる。それはちょうど草木の匂いを含んだ夏の風のように、僕の中を通り抜け、たまった埃をはらってくれる。そんな時、旅をしておいてよかったと思うのだ。

 気持ちのいい朝にコーヒーをひとすすり。今日も暑くなりそうだ。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-14 07:04 | diary | Comments(0)

16年前のTシャツ

 昨夜、ベイスターズが勝った。今月は2勝目か?それくらい勝ってないから、びっくりした。そして、気分が晴れた。先発がしっかり投げて、打つべき人が打つと、野球はこんなに気持ちいいものなのか。

 ポールの来日が決まってもあまりハッピーじゃなかったのに(高いからね)、ベイスターズが1勝しただけで胸のつかえが取れたのだから、これからはこの調子でお願いしたい。

 世間はお盆休みだが、僕はいつも通り。ザ・フーTシャツを着てアルバイトへ。このTシャツは16年前に友人がアメリカ・ツアーのお土産に買ってきてくれたもの。別の友人も同じTシャツを買ってきてくれたので、ずっと保存していたのだが、そちらが大分よれてきたので、こちらを引っぱり出した次第。

 というわけで、状態はミント・コンディション。16年前のものだけど、首回りが窮屈だったりする。

 なんであれ、気分が晴れてよかった。ご先祖様に感謝。いつも見守ってくれてありがとう。お墓参りに行けなくてごめんなさい。アルバイトにいってきます。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-13 07:44 | diary | Comments(0)

パパ・ドント・プリーチ

 珍しく家でマドンナを聴いている。1990年に発売されたコンピだから、80年代マドンナのベスト盤ということになる。当時ティーンエイジャーだった僕にとっては、日常的にラジオから聞こえてきた曲ばかりだ。

 そして、マドンナといえば、今月の16日で60歳になるそうだ。いやはや、あのマドンナがなんと還暦である。今、キッチンで流れているのは20代だった頃のマドンナの歌声。「ボーダーライン」と「クレイジー・フォー・ユー」は当時からのお気に入りだ。

 1986年8月16日、つまり彼女が28歳の誕生日に、「パパ・ドント・プリーチ」が全米1位になったのを覚えている。ラジオのディスクジョッキーが「最高の誕生日になりましたね」と言っていたからだ。10代で妊娠した女の子が「パパ、怒らないで」という歌で、ショートカットにしたマドンナが胸を強調した服でステップを踏むビデオをよく観たものだった。

 あれからそんなに時間が流れたのか。流れたのだ。

 ちなみに、8月16日といえばエルヴィス・プレスリーの命日。僕はエルヴィスのファンだったから、ラジオを聴きながら「没後9年か」とか、「生きてたら51歳か」なんてことを考えたりしていた。そんなどうでもいいことばかり、なぜだかよく覚えていたりする。

 今日はストーンズの原稿を書く。マドンナのことは書けないので。現在、午前9時30分。昼までに仕上げてしまおう。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-11 09:32 | diary | Comments(0)

チェリッシュ

 僕が高校生だった頃、どうしても受け付けないものがあった。学校の先生、交通課の警察官、ワム!の「ケアレス・ウィスパー」と「ラスト・クリスマス」。

 そしてもうひとつ、クール&ザ・ギャングの「チェリッシュ」。

 嫌いなものが同じだと、好きなものが同じである以上に人を結びつける場合がある。それは共通の敵がいると人が結束しやすいのと、少し似ているかもしれない。

 出席番号がひとつ後ろだった彼は、まさにそんな男だった。先生と警察を毛嫌いし、ワム!はかつて好きだったらしいが、もう「足を洗った」と言っていた。残るは「チェリッシュ」である。ある日、僕がそれを訊ねると、彼は即答した。「でぇーきれぇーだよ(大嫌いだよ)」。僕らはがっちりと握手し、高らかに笑い合ったのだった。

 それにしても、なぜここまで「チェリッシュ」を嫌う必要があったのか。甘ったるいメロディーと自己陶酔したヴォーカルに吐きそうだったとか、多少の悪意を込めて理由を語ることは可能だろう。けれど、そんなものは後付けにすぎない。僕はただ嫌いだったのだ。そこに理由などないのだ。

 「チェリッシュ」にしてみれば不条理な話だろうけど、嫌いなものはしょうがないし、こんな僕がどう思おうと「チェリッシュ」は痛くも痒くもないのだから、別に構わないのだった。というのも、「チェリッシュ」は大ヒットしたのだから。全米1位こそ逃したものの、何週間も2位にとどまり、ゴールドディスクを獲得し、今でも結婚式などで歌われている。つまり、世界中で愛されているのだ。

 そんな大ヒット曲だからこそ、なにかにつけ耳にする機会が多く、その都度僕の神経を逆なでることとなった。家族とレストランで食事をしているとき、友達と麻雀をしているとき、パステルカラーの服を買おうと店に入ったとき、えとせとら、えとせとら。誰も気にしていない様子だったが、僕はよく覚えている。あの「チェリッシュ」は、所構わず本当によく流れていた。

 極めつけは18歳の春だった。無事高校を卒業した僕は、前述の友人を誘って箱根までキャンプに出かけた。しかし、残念なことに外は雨。僕らは寝袋に入り、暗いテントの中で会話も途切れがちだった。

 キャンプ場には、僕らの他に大学生のパーティーが一組いるだけだった。彼らは酒を飲んでおり、盛り上がってくると、持ち込んだラジカセで僕らの耳にも馴染みのある洋楽をかけ始めた。その時だった。甘ったるいイントロ、女々しいメロディー、ねっとりとした歌声、一瞬にして虫酸が走った。こ、これは…、

 「チェリッシュ」じゃねーか!

 僕らは同時に大きな声でそう叫んだ。まったく、語尾も乱暴になるというものである。まさか箱根のキャンプ場まで追いかけてくるとは。そしてすぐに僕らはクスクスと笑い出した。何がそんなにおかしいのか自分達でもわからなかったが、とにかく笑いが止まらない。もう「チェリッシュ」はとっくに終っていたけれど、僕らは笑い続けた。眠るまでずっと笑い続けていた。

 数年前、その友人の誕生日に、当時のヒット曲を集めたCDRをプレゼントした。友人はそれを受け取るとき、こういった。「もちろん「チェリッシュ」は入ってるよな?」。当たり前だろ。

 今も昔も嫌いな曲「チェリッシュ」。でも、この曲を聴くと楽しかった想い出が蘇る。そして、おかしくて笑いが込み上げてくる。音楽とはつくづく摩訶不思議なものである。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-10 07:24 | diary | Comments(0)

未来に夢を

 ここ数日、涼しい夜を過ごした。今、台風が千葉の沖を抜けようとしている。ひとつ、ふたつと通過するごとに涼しくなっていく気がする。もう7月のような酷暑にはならないかもしれない。

 生活に変化の兆しがあり、昨日はそんなことをあれこれと考えたり、いろいろ調べたりしていた。数日前に送った郵便物が宛先不明で戻って来て、初めて先方が引越していることを知ったりと、変化があるのは何も僕に限ったことではないのだろう。

 その夜、NHKで放送されたサザンオールスターズのスタジオライヴを観た。今年の6月25日でデビュー40周年を迎えたという。「ハマスタができたのと同じ年ね」と妻が言った。人によって頭の中でリンクする出来事は違う。僕はブルース・スプリングスティーンの『闇に吠える街』が発売された年だなと思った(1978年6月2日発売)。

 ライヴも、挿入されるインタビューも、とてもよかった。長く続けるのは大変なことだが、続けたくても続けられない人の方が多い。もしずっと続いているものがあるなら、それはきっと特別だから、大切にした方がいいのだろう。

 歳を重ねていいなと思うのは想い出が増えること。でも、まだ先があるので、未来に夢を。昨夜のサザンもそんなことを歌っていた。
 

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by sandfish2007 | 2018-08-09 07:12 | diary | Comments(0)

ポール・マッカートニー来日決定!

 ポール・マッカートニー来日決定のニュースに驚いている朝。9月7日にリリースされるニュー・アルバム『エジプト・ステーション』を引っさげての「フレッシュン・アップ」ツアーの一環として行われるもので、東京公演は、10月31日(水)と11月1日(木)の2days。チケットの価格は、S席18,500円、A席16,500円、B席14,500円。

 というわけで、4万円ほど用意しなければならなくなった。おそらく追加公演もあるだろうから、プラスで2万円ほど想定しておく必要もある。節約のため、しばらくは人づきあいも悪くなるだろう。

 来日は嬉しいのだが、ファンもなかなか大変なのだ。

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by sandfish2007 | 2018-08-08 08:22 | diary | Comments(0)

湯河原

 週末は涼とお蕎麦を求めて湯河原まで。僕の住む町からだと、温泉街の湯河原へ行くのも、オフィス街の新橋へ行くのも、同じ運賃だったりする。つまり、どちらの方角を選ぶかで、辿り着く場所も大分違うということだ。

 久しぶりに降りた湯河原は、週末なのに人出が少なく、いささかさびれてはいたが、いいところだった。駅近くの「小松庵」で食べた天麩羅せいろはとても美味しかったし、いくつかの小さな滝では涼しい風に当たることができた。

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 そして、明るいうちに帰ってこれる距離なのがいい。これなら翌日にさほど疲れも残らない。または、ゆっくりと温泉につかって、隣駅の熱海で花火見物をしてから帰ってくるのも悪くなさそうだ。

 もしどちらかの方角を選べと言われたら、僕はこれからも新橋より湯河原を選ぶだろう。

 最後に掲載情報をひとつ。1980年代を中心としたエンターテイメント・サイト『Re;minder(リマインダー)』に新しいコラムが掲載されました。今回はエルヴィス・コステロの「シップビルディング」です。この歌に込められた懸念、今も変わらないメッセージについて書きました。ぜひ読んでみてください。

エルヴィス・コステロの静かなる問いかけ。僕たちが忘れてはいけないこと

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by sandfish2007 | 2018-08-06 07:14 | diary | Comments(0)