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Sandfish Records Diary

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「バー・ケインズ」の17周年を祝う

 2月1日に17周年を迎えた馴染みのバー「ケインズ」をお祝いしようと、その翌日に店ゆかりのDJ達が集まりレコードを回した。そこに僕もただ馴染みというだけで混ぜてもらった。その夜は20時からなんとなく始まり、僕が店を出た午前2時30分になってもレコードは回りつづけていた。

 「ケインズ」の扉を初めて開けたのは13年前のことだ。気がつけば長いつきあいになった。マスターのゲンちゃんはいい奴というか面白い人間で、僕はずっと信頼している。で、どちらかというと、長所よりも短所を愛している。だから、入り浸りにはならずとも、長らく店に足を運んでいるのだろう。

 「ケインズ」では、本当にたくさんの知らない音楽を聴き、同じくらい知っている音楽を一緒に楽しんだ。思えば、それらの多くには共通点があった気がする。この夜みんながかけた曲にも、そんな「ケインズ」らしさのようなものが感じられた。

 それをあえて言葉にするならば、「ディープ」だろうか。そう、僕らはディープなものしか愛せないのだ。一見浮ついていても構わないが、そこに何らかの深みがないといけない。

 こう言うと了見が狭いと思われそうだが(まぁ、そうなのだが)、おそらく僕らは許せないものは許せないし、駄目なものは駄目なのだろう。この夜のDJ陣の選曲にも、そんなところが感じられた。そして、こんな風になった原因の多くは、マスターのゲンちゃんによるところが大だと言える。
 
 商売としてそういう気質が果たしていいかと言えば、もちろんいいに決まっている。なぜなら、嘘をついていないし、信頼とはそういうところからしか生まれないからだ。嘘がないことほど敷居が低いものはない。

 これまでゲンちゃんがしてきた試行錯誤とか、あるいは人間的成長とか、いろんなことがあったのを、僕はほんのりと知っている。その結果、今ではびっくりするくらい恋愛相談が上手だったりすることも。まぁ、相手にもよるのだろうけど。

 ゲンちゃんも僕らも、少しばかり世間とズレている。若い頃からそうだったし、そんなところを誇りに思いつつ、今となっては時にみじめに感じることもある。だから、ゲンちゃんは酒場をつづけているし、僕らは「ケインズ」へ通う。というのも、酒場とは本来そういう場所だからだ。

 なにより「ケインズ」には音楽がある。音楽がそんな僕らを繋げている。もちろん、そんなお客さんばかりではない。でも、僕はそうだし、僕は今、僕の話をしているのだ。

 楽しい夜だった。17年もこういう店をつづけてきたなんて凄いことだ。自分の住む町に「ケインズ」があって本当によかったと思っている。
 

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# by sandfish2007 | 2018-02-05 01:26 | diary | Comments(0)

1年未満

 雪がちらつく朝。屋根はうっすらと白いが、足元は問題なさそう。気がつけば2月。今年は例年になく寒い日がつづいている。

 今のアルバイトを始めて、そろそろ1年がたつ。職場を見渡すと、ひとりを除いて誰もが1年未満。仕事は右肩上がりで増えているのに、なかなか人が根付かないから、ひとりひとりにかかる負担は大きい。だから、余計に根付かないのかもしれない。

 僕の仕事も増大し、手が回らなくなった。今週はいよいよ気持ちがしんどくなり、「仕事を減らしてください」とお願いしたら、ひとまず聞き入れてもらえた。つまり、その仕事は誰かがすることになる。

 そんなこんなで、日々慌ただしい。みんなの努力が報われますように。

 今日は早起き。仕事へ出かける妻を見送り、ザ・バンドの『ノーザン・ライツ・サザン・クロス』をターンテーブルに乗せた。旅の果ての記録。いつもそんな気持ちにさせられる。窓の外では雪がちらついている。
 

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# by sandfish2007 | 2018-02-02 07:10 | diary | Comments(0)

アメリカ音楽の底力

 テレビをつけたらスティーヴ・アールのライブがやっていたので見入る。ギター1本ですごい存在感。こういう人の歌を聴くにつけ、アメリカ音楽の底力を感じる。

 昨夜は馴染みのバー「サウサリート」へ。ウエスト・コーストのジャズがかかることが多いのは、以前にそんな話をしたからかもしれない。この夜はショーティ・ロジャース&ヒズ・ジャイアンツのレコードが流れていた。

 ショーティ・ロジャースは、きっと小柄だったのだろう。そして、バンド・メンバーは彼よりも大きかった。名前からはそう察しがつく。

 ショーティといえば、モンキーズのプロデュースかアレンジかを担当していたことでも知られる。テレビ番組用に作られたバンドであるモンキーズの楽曲があれほど高い完成度を誇ったのは、裏方がしっかりしていたからに他ならない。ショーティはその中心にいたひとりだ。こうしたあたりにも、アメリカ音楽の底力を感じる。

 最後に掲載情報を。1980年代に特化したエンターテイメント・サイト『Re;minder(リマインダー)』に新しいコラムを寄稿しました。今回はトレイシー・チャップマンの「ファスト・カー」です。こういう歌を20代前半の女性が書いてしまうあたりにも、アメリカ音楽の底力を感じます。ぜひ読んでみてください。

トレイシーは歌う。ここを出ていくのか、死ぬまでこうして生きていくのか

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# by sandfish2007 | 2018-01-31 10:53 | diary | Comments(0)

風のような心

 寒い朝がつづいているので、エリック・アンダーソンの名作『ブルー・リヴァー』をターンテーブルへ。

 エリック・アンダーソンは、思い通りにいかなかったことや、うまく立ち回れない人達のことを歌う。そこには暗さがあり、内省があり、悲しさと、心を洗うような清流の輝きがある。旅をつづけた人だけがもつ風のような心がある。

 13年前の夏の終わり、茅ヶ崎でエリック・アンダーソンのライヴを観た。当時よく飲みに行っていたバーで、椅子を所狭しと並べて、お客さんは50人くらいだったろうか。よく実現したものだ。懐かしい。

 あの頃、僕は鎌倉にあったインディーズ・レーベルに勤めていた。そう思うと、いろいろ変わったことになる。サンドフィッシュ・レコードを始めて、結婚して、家を買って…。変化に富んだ13年間だ。

 でも、エリック・アンダーソンの歌は、あの頃と同じ質感を保ったまま、同じ温度で胸に響く。それはエリックがどこにも属していないからかもしれない。つまり、エリックの歌はエリックでしかないのだ。

 僕もそんな風にあれたらなと思うが、なかなか難しい。今も昔も僕の心は右往左往しがちだ。せめて風通しをよくしておけたらと思うが、風のような心と風通しのいい心では、大分違うのだろうな。まぁ、焦らず。一歩づつ。
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-30 07:50 | diary | Comments(0)

付いていったり、置いていかれたり

 かつて通った大学がある駅から今住んでいる家のそばまで、川が1本流れている。というわけで、川沿いの道を歩いてみることにした。距離で言えば8〜9km程度だろうか。

 大学がある町の駅前はすっかり様変わりしていて、まるで違う場所のようだったが、川沿いの風景には見覚えがあった。長くつづく桜並木。でも、川原も道も手入れはなされておらず、ゴミがたくさん捨てられていた。そんなところだけは昔のままだった。

 時間は確実に流れてゆく。僕は付いていったり、置いていかれたり。その繰り返し。

 数ヶ月前、僕がこの業界で働き始めた頃に関わりがあったCD屋さんが、地元のショッピングセンターに開店した。懐かしくもあり、がんばってほしいなと思っていたら、2月20日をもって閉店するという。これには僕がかつて勤めていた会社も深く関わっているらしく、昨日はいろいろ知ってびっくりしたのだった。

 時代は変わり、僕は付いていったり、置いていかれたり。そんな繰り返しの中で、なにか変わらないものを残せたらなと思った。
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-29 07:37 | diary | Comments(0)

飲んで寝て飲んで寝て…

 金曜日の夜から土曜日の夜まで、僕は飲んで寝て飲んで寝てを繰り返した。

 まず、いつもお世話になっている先輩が、クエの薬膳鍋をごちそうしてくれた。音楽談義や近況を語らい、はしごして、日付が変わる前に駅で別れた。このとき既に冷静な判断力や時間の概念はぼんやりしていたのだろう。

 地元の駅に着くと、友人がDJをやっているバーへ。イベントはとっくに終わっていたが、僕以外にもお客さんが集まってきたこともあり再開&なし崩し的に終了。あとはみんなでレコードを聴きながら音楽談義。気づけば午前5時。

 ときどき睡魔に襲われながらも歩いて帰宅。就寝。どうにか午前中に起床。夜勤だった妻が帰ってきたので、回転寿司でお疲れ様ビールをする。それから夕方まで寝て、夜は友人の店へスンドゥブを食べに行き乾杯。寒い夜道を歩いて帰り、日付が変わったあたりで就寝。

 こうして迎えた日曜日の朝である。昔はこんなことばかりしていたが、最近では珍しい。長かったような短かったような不思議な感覚だ。遊び疲れたので、今日はのんびり過ごしたい。
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-28 06:48 | diary | Comments(0)

冬の2度寝

 引き続き寒い朝。海沿いにある観測所によると、午前7時現在の気温は-2.7度とのこと。うちの辺りもそんなところだろうか。昨日、ツイッターを見たら、こんなつぶやきを発見。

 「今朝06:19、マイナス4度にまで下がりました。観測条件の多少の違いはありますが、都心で氷点下4度まで下がるのは、1970年1月17日以来48年ぶり。」

 48年前の1970年1月17日といえば、僕の誕生日だ。場所は都心の病院。そんな寒い日に僕は生まれたのか。そういえば、なかなかお腹から出てこなくて大変だったとお袋に言われたことがあったが、それも無理はなかったのだろう。布団からなかなか出られないのと同じだ。

 先日、馴染みの店のカウンターで会った友人は、冬が好きなのだと言っていた。寒い朝に布団から出れないあの感じがたまらないらしく、特に「冬の2度寝はどの季節よりも気持ちがいい。あれを楽しみたくて、目覚まし時計を1時間早くセットしてます」と言っていた。人の好みはそれぞれといったところだが、お袋の腹からなかなか出てこなかった身としては、よくわかる話だ。

 ところで、胎教にいい音楽があると聞くが、あれは本当にいいのだろうか。こういう話は、音楽好きだけが信じ、そうでもない人は聞き流すようなものという気がする。もちろん、効果を証明することなどできない。これもまた好みの問題なのかもしれない。

 午前7時30分現在、海沿いの観測所の気温は-2.9度。少し下がってるな。あったかくして出かけよう。
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-26 07:26 | diary | Comments(0)

寒波

 寒波到来。今日の神奈川県藤沢市の天気予報は、最高気温が4度、最低気温が-7度となっている。氷点下になること自体珍しいので、これは非日常的な数字だ。とはいえ、藤沢市にも地域差があり、海沿いと山沿いでは気温が違う。午前7時現在、海沿いの町の気温は-2.7度。我が家の周辺もそんなものだろうか。ということは、-7度よりも低いところもあるのだろうか。大変だ。

 気になって藤沢市における歴代の最低気温を調べてみたが、見つからなかった。隣りの横浜市だと、1927年1月に観測した-8.2度が最も低く、-7度は歴代3位だった。つまり、今日はそれくらい寒いということなのだろう。

 こういう日はロン・セクスミスの歌を聴くと落ち着く。外は寒いけど、家に帰れば暖かいよと、そういう気持ちにさせてくれる。今朝はサード・アルバム『ホエアバウツ』を。

 幸い風はなく、陽射しもある。穏やかな日和といえば、そうなのかもしれない。温度計の数字と体感温度は違うもの。さて、そろそろ靴を履いて、出かけよう。
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-25 07:43 | diary | Comments(0)

雪の下には

 昨日は久しぶりに雪がよく降った。10センチくらいは積もっただろうか。夜空にちらちらと舞う白い雪を、暖房の効いた部屋の窓から眺めるのはいいものだ。ターンテーブルには寒い国のシンガーソングライター。例えばカナダ。デヴィッド・ウィフェンなど。

 夕方前にアルバイト先を出たのだが、そういう人が多かったようで、電車もバスも満員だった。幸い乗り継ぎよく帰宅でき、風呂、鍋、ごろ寝のゴールデン・コースを満喫。雪のおかげでいい時間を過ごすことができた。

 昔、夕張で会ったおじさんが「ここは冬はきれいだけど、春になると雪が解けるから汚い」と言っていた。なんでも、雪の下からびっくりするようなものが毎年出てくるのだという。誰かが意図的に放置するらしい。具体的に何が出てきたのかはもう忘れてしまったが、夕張だと雪は物を隠すのにも適しているのだろう。

 僕の住む町では、雪は珍しいものだ。昨日のように積もっても、数日すれば解けてなくなる。だから、物を隠すなら土に埋めないといけない。そんなことしないけど。

 陽が差してきた。足元はぐちゃぐちゃ。上手に歩こう。 
 

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# by sandfish2007 | 2018-01-23 07:39 | diary | Comments(0)

歳の差

 僕には2つ違いの兄貴がいるのだが、先月で50歳になった。「ということは…」と思っていたら、先日僕は48歳になった。兄貴とは生まれたときから2年と1ヶ月の差があり、その差は今でも2年と1ヶ月のままだ。ちなみに4つ下の妹もいて、彼女とも4つ違いのままである。

 ジョージ・ハリスンがポール・マッカートニーへ毎年送っていたカードには、「8ヶ月歳上のポールへ。今でも君とは8ヶ月違いだね」といったコメントがよく添えられていたという。ジョージにしてみれば「それくらいしか違わないんだぞ」とほんのり言いたかったのかもしれない。まぁ、微笑ましいと言えば微笑ましい、他愛ないと言えば他愛ない話である。

 このように歳の差というのは生きている限り縮めようがない。この事実が世界にある程度の秩序をもたらしている気もするが、どうなのだろう。

 なんであれ、いよいよ50代の入口が見えてきた。もう少ししっかりしよう。

 最後に掲載情報をひとつ。1980年代に特化したエンターテイメント・サイト『Re;minder(リマインダー)』に新しいコラムを寄稿しました。今回はもんた&ブラザーズの「ダンシング・オールナイト」。僕がもんたよしのりのファンだった頃の話です。軽めの内容ですが、もしよろしければ…。ちなみに、もんたさん、今月で67歳になりました。おめでとうございます。

80年代で一番売れたシングル、ダンシング・オールナイトから教わったこと

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# by sandfish2007 | 2018-01-20 10:25 | diary | Comments(0)