今日は敬愛するジョン・レノンの命日。よく晴れた空に白い雲がひとつ浮かんでいる。
何も考えず、ただ音楽としてジョンの歌を聴いていたら、弱りかけた心に心地よく響いた。何を歌っているのかとか、そういうことは本当は関係なくて、大切なのはジョンが歌う時に込めようとした気持ちであって、それがダイレクトに伝わってくる歌は、すべての壁を飛び越えてやって来る。特にジョンの声は36年間聴きつづけている声だから、僕の耳にもよく馴染んでいて、何の障害もなく心に届く。まるで家族や古い友人のように。
40歳のジョンの写真を見ると、僕よりもずっと大人に見える。そして、とても痩せている。「これからもっと無駄なものが削ぎ落されていくはずだったのかな」と思ったりした。
改めて何も考えず、ジョンの歌を聴く。それが最短距離だ。すると、ジョンと僕しかいなくなる。そういう聴き方ができるアーティストはとても少ないし、ジョンほどそれを上手くやってのける人はいない。
シンプルにいこう。できれば大胆なくらいに。そんなことを思った36回目のジョンの日。